From owner-freebsd-users-jp@freebsd.org Wed Dec 14 08:29:11 2016 Return-Path: Delivered-To: freebsd-users-jp@mailman.ysv.freebsd.org Received: from mx1.freebsd.org (mx1.freebsd.org [IPv6:2001:1900:2254:206a::19:1]) by mailman.ysv.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id 4EAE9C777E2 for ; Wed, 14 Dec 2016 08:29:11 +0000 (UTC) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: from amogha.ism.ac.jp (amogha.ism.ac.jp [133.58.120.10]) by mx1.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id E604512D3 for ; Wed, 14 Dec 2016 08:29:10 +0000 (UTC) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: from samanta.ism.ac.jp (amogha.ism.ac.jp [133.58.120.10]) by amogha.ism.ac.jp (8.14.5/8.14.5) with ESMTP id uBE8T8Io059721; Wed, 14 Dec 2016 17:29:08 +0900 (JST) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) Received: (from maruyama@localhost) by samanta.ism.ac.jp (8.15.2/8.15.2/Submit) id uBE8T828021835; Wed, 14 Dec 2016 17:29:08 +0900 (JST) (envelope-from maruyama@ism.ac.jp) X-Authentication-Warning: samanta.ism.ac.jp: maruyama set sender to maruyama@ism.ac.jp using -f From: maruyama@ism.ac.jp (=?iso-2022-jp?B?GyRCNF07M0Q+PjsbKEI=?=) To: freebsd-users-jp@freebsd.org Organization: =?iso-2022-jp?B?GyRCRX03Vz90TX04JjVmPWobKEI=?= Reply-To: maruyama@ism.ac.jp Date: Wed, 14 Dec 2016 17:29:08 +0900 Message-ID: MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Subject: [FreeBSD-users-jp 96000] =?iso-2022-jp?b?UENCU0QbJEIkTxsoQlRydWVPUxskQiRLMGFCWCQoGyhC?= X-BeenThere: freebsd-users-jp@freebsd.org X-Mailman-Version: 2.1.23 Precedence: list List-Id: Discussion relevant to FreeBSD communities in Japan List-Unsubscribe: , List-Archive: List-Post: List-Help: List-Subscribe: , X-List-Received-Date: Wed, 14 Dec 2016 08:29:11 -0000 統計数理研究所の丸山です。 私は気がついていなかったのですが、先月 https://www.ixsystems.com/blog/ixsystems-announces-trueos-launch/ というのが出ていて、要するにPCBSDはもう放棄して、新しい名前で心機一転、 再スタートするということらしいです。つい数日前までアクセスできたバグトラッ キングシステム https://bugs.pcbsd.org/projects/pcbsd/ は実質閉鎖されていて、 https://github.com/trueos/trueos-core/issues に行け、という表示になっています。TrueOSは PCBSDで得た色々な成果を引き継 ぎつつも、古い色々なしがらみは綺麗さっぱり捨て去る、ってことかな?まあ、 古臭いものをいつまでの引きずっているとやりにくいことも多いのでしょう。 基本的には元祖FreeBSDにパッケージを付け加えただけ、とも言える作りですが、 でもこれだけの数のパッケージを一通り整合的にセットアップしてくれるのは、 やっぱり有難い。元祖FreeBSDに色々なパッケージを add してお使いの方も多い と思いますが、私は自分が利用する環境を作る場合には、PCBSDをインストール しておいて、そこにいくつか pkg add したり、いくつかの service を止める、 というやり方が一番手間が省けると思っています。 私が PCBSDから得たものは非常に多いと言えますが、一方一番の不満はpackage の update をupdate manager を使ってやるととんでもないことが起こることで す。再起動不能になったことは何回かあります。と言ってもZFSにインストール していれば、ブート環境(BE)を用心して保存しておいて、後戻りする手は使える わけですが。 Security updateもPCBSD10.xで使う fbsd-update.pcbsd.org は既にメンテナン スが放棄されているようで、10.2の場合、PCBSDの update managerを使う限りは、 10.2-RELEASE-p15 より先には進みません(最新は 10.2-RELEASE-p27 ですか?)。 10.3の場合も、FreeBSD10.3の最新にはなりません。 先月のアナウンスには Weekly automatic updates keep the user’s system up-to-date, and all updates are performed safely within system snapshots known as boot environments. と書いてありますが、本当に大丈夫かな? TrueOSの最新版は 11.0R 2016/10/28版で、これを試したところでは、使い物に なる TrueOS11 が出るにはもう少し時間がかかりそうです。そうなると私は PCBSD10.2 か PCBSD10.3で当面我慢せざるを得ないわけですが、もし同じように PCBSDを使いたい人がいるならば、インストール直後に 1. /usr/local/etc/pcbsd.conf に AUTO_UPDATE: disabled を書き加える。 2. /etc/freebsd-update.conf の KeyPrint 771f0e6c8d9de2df1f70a2872a3d25716e6a7a50c32fc4f7ba15746cbf18ce7f ServerName fbsd-update.pcbsd.org を KeyPrint 800651ef4b4c71c27e60786d7b487188970f4b4169cc055784e21eb71d410cc5 ServerName update.FreeBSD.org に書き換える。 の二つを、インストール直後にやる必要があります。これを怠ったり、あるいは やらずにネットワークに20分ほど繋いでおくと、PCBSDの最大の弱点に苦しめら れることになるでしょう。 TrueOSの成功を祈るばかりです。 なお、PCBSD10.2, 10.3 を Windows7、あるいはそれ以前のWindowsとdual boot にする(つまり MBRスキームのスライスにインストールする)ことは、バグがあっ て面倒です(basic modeのインストールではZFSをスライスの先頭に配置してしま うので、BSD label を破壊してしまう)。この問題は一年以上前に私が指摘して いたのですが、これのfixはいまだに採用されていません。まあ、UEFI+GPTスキー ムの時代に急速に変わってきているので、小さな問題だ、と言われてしまうかも 知れませんが。 -------- 丸山直昌@統計数理研究所