From owner-svn-doc-head@freebsd.org Mon Jan 11 15:06:29 2016 Return-Path: Delivered-To: svn-doc-head@mailman.ysv.freebsd.org Received: from mx1.freebsd.org (mx1.freebsd.org [IPv6:2001:1900:2254:206a::19:1]) by mailman.ysv.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id 1991FA6A122; Mon, 11 Jan 2016 15:06:29 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org (repo.freebsd.org [IPv6:2610:1c1:1:6068::e6a:0]) (using TLSv1.2 with cipher ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384 (256/256 bits)) (Client did not present a certificate) by mx1.freebsd.org (Postfix) with ESMTPS id DD7A91D7A; Mon, 11 Jan 2016 15:06:28 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org ([127.0.1.37]) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2) with ESMTP id u0BF6SPY088270; Mon, 11 Jan 2016 15:06:28 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: (from ryusuke@localhost) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2/Submit) id u0BF6S7f088269; Mon, 11 Jan 2016 15:06:28 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Message-Id: <201601111506.u0BF6S7f088269@repo.freebsd.org> X-Authentication-Warning: repo.freebsd.org: ryusuke set sender to ryusuke@FreeBSD.org using -f From: Ryusuke SUZUKI Date: Mon, 11 Jan 2016 15:06:28 +0000 (UTC) To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r47992 - head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11 X-SVN-Group: doc-head MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=UTF-8 Content-Transfer-Encoding: 8bit X-BeenThere: svn-doc-head@freebsd.org X-Mailman-Version: 2.1.20 Precedence: list List-Id: SVN commit messages for the doc tree for head List-Unsubscribe: , List-Archive: List-Post: List-Help: List-Subscribe: , X-List-Received-Date: Mon, 11 Jan 2016 15:06:29 -0000 Author: ryusuke Date: Mon Jan 11 15:06:27 2016 New Revision: 47992 URL: https://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/47992 Log: - Merge the following from the English version: r44741 -> r44742 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.xml Mon Jan 11 03:12:46 2016 (r47991) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.xml Mon Jan 11 15:06:27 2016 (r47992) @@ -3,7 +3,7 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r44741 + Original revision: r44742 $FreeBSD$ --> @@ -743,87 +743,72 @@ dbus_enable="YES" - X ディスプレイマネージャ - + + X ディスプレイマネージャ + + + + + Seth + Kingsley + + 寄稿: + + - - - 概要 - X ディスプレイマネージャ - X ディスプレイマネージャ (XDM) - は X Window System のオプショナルな一部分であり、 - ログインセッションの管理に用います。 - 最低限の機能を実装した X 端末 やデスクトップ、 - 大規模なネットワークディスプレイサーバといった場面ではこれが有用です。 - X Window System はネットワークとプロトコルから独立しているため、 - ネットワークで繋がれた - X のクライアントとサーバを動かすための設定はかなり幅が広くなります。 + &xorg; は、 + ログインセッションの管理に用いることのできる + X ディスプレイマネージャ XDM + を提供しています。 XDM はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、 ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェースを提供しています。 - XDM がユーザに &man.getty.8; - (詳しくは をご覧ください) - と同じ機能を提供することを考えてみてください。 - つまり、ディスプレイ上でシステムへのログインができ、 - ユーザの代わりにセッションマネージャ - (通常は X のウィンドウマネージャ) を起動することができるのです。 - それから XDM は、 - ユーザが作業を終えてディスプレイからログアウトする合図を送ってきてプログラムが終了するのを待ちます。 - この時点で、XDM - は次にログインするユーザのためにログイン画面や - chooser 画面を表示できます。 - + この章では、&os; 上での X + ディスプレイマネージャの設定方法について説明します。 + デスクトップ環境によっては、 + 各環境独自のグラフィカルログインマネージャを提供しています。 + GNOME ディスプレイマネージャの設定方法については、 を参照してください。 + また、KDE ディスプレイマネージャの設定方法については、 を参照してください。 - XDM の使用 + <application>XDM</application> の設定 - XDM を使用するには、 - x11/xdm - port をインストールしてください - (最近の &xorg; のバージョンでは、 - デフォルトでインストールされません)。 - XDM のデーモンプログラムは - /usr/local/bin/xdm にあります。 - このプログラムは root - になればいつでも起動することができ、 - ローカルマシン上のディスプレイの管理を始めます。 - マシンをブートする際、いつも XDM - を起動したい場合には、/etc/ttys - にそのためのエントリを加えておくのが簡単です。 - このファイルのフォーマットや使用方法についての詳細は - を参照してください。 - デフォルトの /etc/ttys - ファイルには仮想端末上で XDM - デーモンを起動するための行: + XDM をインストールするには、 + x11/xdm package または port + を使ってください。 + インストール後、コンピュータの起動時に、 + XDM を起動するように設定するには、 + /etc/ttys + の以下のエントリを変更してください。 ttyv8 "/usr/local/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure - があります。 - このエントリはデフォルトでは無効になっており、有効にするには - 5 番目のカラムを off から - on にし、 - の指示に従って &man.init.8; を再起動します。 - 最初のカラムはこのプログラムが管理する端末の名前で、この場合 - ttyv8 になります。 - つまり、XDM は - 9 番目の仮想端末で起動されるということです。 - - - - XDM の設定 + off の部分を + on に変更して、保存してください。 + このエントリの ttyv8 は、 + XDM が + 9 番目の仮想端末で起動することを示しています。 XDM の設定用ディレクトリは /usr/local/lib/X11/xdm です。 このディレクトリには XDM - の振る舞いや見た目を変更するために用いられるいくつかのファイルがあります。 - だいたいは以下のような感じです。 + の振る舞いや見た目を変更するために用いられるファイルや、 + XDM + の動作中にデスクトップを設定するためのスクリプトやプログラムがあります。 + には、 + これらのフィアルの機能についてまとめられています。 + これらのファイルの正確な文法や使用方法については、&man.xdm.1; + に記述されています。 + + + XDM 設定ファイル - @@ -835,27 +820,53 @@ dbus_enable="YES" Xaccess - クライアント認証のルールセット + XDM + に接続するためのプロトコルは X Display + Manager Connection Protocol (XDMCP) + と呼ばれます。 + このファイルにはリモートのマシンからの + XDMCP + 接続をコントロールするためのルールセットが書かれます。 + デフォルトでは、どのクライアントからの接続も拒否します。 Xresources - デフォルトの X リソース + このファイルは、XDM + ディスプレイの chooser およびログインスクリーンを設定します。 + デフォルトの設定は、シンプルな長方形のログインウィンドウで、 + コンピュータのホスト名がログインウィンドウの上部に大きなフォントで表示され、 + その下に Login: および Password: + のプロンプトが表示されます。 + このファイルのフォーマットは &xorg; + のドキュメントで記述されている + app-defaults ファイルのものと同じです。 Xservers - 管理すべきリモートやローカルのディスプレイのリスト + これは、chooser + がログインの選択肢として提供するローカルおよびリモートのディスプレイの一覧です。 Xsession - デフォルトのログイン時のセッションスクリプト + XDM + でユーザのログイン時に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです。 + 通常、各ユーザは ~/.xsession + というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており、 + こちらが優先されます。 Xsetup_* - ログインインタフェースの前にアプリケーションを起動するためのスクリプト + これらは chooser + やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されるアプリケーションです。 + それぞれのディスプレイに対して、Xsetup_* + (* はローカルのディスプレイ番号) + という名前のついたスクリプトがあります。 + 典型的な使い方は xconsole + のようなバックグラウンドで動かすプログラムを一つか二つ起動することです。 @@ -865,136 +876,52 @@ dbus_enable="YES" xdm-errors - サーバプログラムによって生成されるエラー + このファイルにはサーバプログラムからのエラーが書き出されます。 + XDM + が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、 + このファイルのエラーメッセージを見てください。 + これらのメッセージは各ユーザの + ~/.xsession-errors + ファイルにもセッション毎に書き出されます。 xdm-pid - 現在動いている XDM のプロセス ID + 現在動いている XDM + のプロセス ID - - - このディレクトリにはまた、XDM - の動作中にデスクトップをセットアップするために用いられるスクリプトやプログラムがいくつかあります。 - それぞれのファイルの目的を簡単に解説しましょう。 - 正確な文法や使い方は &man.xdm.1; に記述されています。 - - デフォルトの設定では、単純な四角のログインウィンドウがあり、 - そこにはマシンのホスト名が大きなフォントで表示され、 - Login:Password: - のプロンプトがその下に表示されています。 - XDM - スクリーンの見ためや使い勝手を変えるにはここから始めるのがいいでしょう。 - - - Xaccess - - XDM - がコントロールするディスプレイに接続するためのプロトコルは - X Display Manager Connection Protocol (XDMCP) と呼ばれます。 - このファイルにはリモートのマシンからの - XDMCP 接続をコントロールするためのルールセットが書かれます。 - これは、xdm-config - を変更してリモートからのコネクションを待ち受けるようにしない限り無視されます。 - デフォルトでは、どのクライアントからの接続も拒否します。 - - - - Xresources - これはディスプレイの chooser とログインスクリーン用の - application-defaults ファイルです。 - このファイルでログインプログラムの見た目を変更することができます。 - フォーマットは &xorg; - のドキュメントで記述されている - app-defaults ファイルのものと同じです。 - - - - Xservers - これは、chooser - が選択肢として提供するリモートのディスプレイの一覧です。 - - - - Xsession - XDM - でログインした後に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです。 - 通常、各ユーザは ~/.xsession - というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており、 - こちらが優先されます。 - - - - Xsetup_* - これらは chooser - やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されます。 - それぞれのディスプレイに対して、Xsetup_ - に続けてローカルのディスプレイ番号を付けた - (たとえば Xsetup_0) - 名前のついたスクリプトがあります。 - 典型的な使い方は xconsole - のようなバックグラウンドで動かすプログラムを一つか二つ起動することです。 - - - - xdm-config - app-defaults の書式で書かれた、 - このインストレーションで管理されるすべてのディスプレイに適用される設定を保持しています。 - - - - xdm-errors - このファイルには XDM - が起動しようとしている X サーバからの出力が書き出されます。 - XDM - が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、 - このファイルのエラーメッセージを見てください。 - そういったメッセージは各ユーザの - ~/.xsession-errors - にもセッション毎に書き出されます。 - +
- ネットワークディスプレイサーバの起動 + リモートアクセスの設定 - あるディスプレイサーバに他のクライアントが接続することができるようにするために、 + デフォルトでは、XDM + を使ってログインできるのは、同じシステムのユーザのみです。 + あるディスプレイサーバに他のシステムのユーザが接続できるようにするためには、 アクセスコントロールのルールを編集し、 - コネクションリスナを有効にする必要があります。 - デフォルトでは保守的な設定になっています。 - XDM - がそういったコネクションを待ち受けるようにするためには - xdm-config - にある次の行をコメントアウトします。 + コネクションリスナを有効にする必要があります。 + + XDM + が他のリモートコネクションを待ち受けるようにするためには、 + xdm-config の + DisplayManager.requestPort + 行を、行頭に ! + を置くことでコメントアウトしてください。 ! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests ! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm DisplayManager.requestPort: 0 - そして、XDM を再起動します。 - app-defaults ファイルにおけるコメントは ! - であっていつものような # - ではないことに注意してください。 - アクセス制限はもっと厳しくしてもよいかもしれません。 - Xaccess - にある例を参考にしたり、詳細についてオンラインマニュアル + 変更点を保存して、XDM + を再起動してください。 + リモートアクセスを制限するには、 + /usr/local/lib/X11/xdm/Xaccess + にある例を参考にしたり、詳細について &man.xdm.1; を参照してください。 - - - XDM の代わりになるもの - - デフォルトの XDM - に代わるものがいくつかあります。 - 一つは KDM - (KDE に付属しています) - はその一つであり、この章の後ろで解説します。 - KDM ディスプレイマネージャは、 - ログイン時にウィンドウマネージャを選ぶことができるのに加え、 - 見た目もかなり綺麗にしてくれます。 -