From owner-svn-doc-all@freebsd.org Tue Mar 29 14:29:23 2016 Return-Path: Delivered-To: svn-doc-all@mailman.ysv.freebsd.org Received: from mx1.freebsd.org (mx1.freebsd.org [IPv6:2001:1900:2254:206a::19:1]) by mailman.ysv.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id 39E3FAE0C33; Tue, 29 Mar 2016 14:29:23 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org (repo.freebsd.org [IPv6:2610:1c1:1:6068::e6a:0]) (using TLSv1.2 with cipher ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384 (256/256 bits)) (Client did not present a certificate) by mx1.freebsd.org (Postfix) with ESMTPS id E5D8D1085; Tue, 29 Mar 2016 14:29:22 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org ([127.0.1.37]) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2) with ESMTP id u2TETMDM035741; Tue, 29 Mar 2016 14:29:22 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: (from ryusuke@localhost) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2/Submit) id u2TETM8I035740; Tue, 29 Mar 2016 14:29:22 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Message-Id: <201603291429.u2TETM8I035740@repo.freebsd.org> X-Authentication-Warning: repo.freebsd.org: ryusuke set sender to ryusuke@FreeBSD.org using -f From: Ryusuke SUZUKI Date: Tue, 29 Mar 2016 14:29:22 +0000 (UTC) To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r48497 - head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu X-SVN-Group: doc-head MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=UTF-8 Content-Transfer-Encoding: 8bit X-BeenThere: svn-doc-all@freebsd.org X-Mailman-Version: 2.1.21 Precedence: list List-Id: "SVN commit messages for the entire doc trees \(except for " user" , " projects" , and " translations" \)" List-Unsubscribe: , List-Archive: List-Post: List-Help: List-Subscribe: , X-List-Received-Date: Tue, 29 Mar 2016 14:29:23 -0000 Author: ryusuke Date: Tue Mar 29 14:29:22 2016 New Revision: 48497 URL: https://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/48497 Log: - Merge the following from the English version: r40979 -> r41051 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu/chapter.xml Tue Mar 29 01:37:53 2016 (r48496) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/linuxemu/chapter.xml Tue Mar 29 14:29:22 2016 (r48497) @@ -3,11 +3,11 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r40979 + Original revision: r41051 $FreeBSD$ --> - Linux バイナリ互換機能 + &linux; バイナリ互換機能 JimMock再構成と一部の更新: @@ -20,7 +20,7 @@ - 訳: &a.jp.kiroh;、1996 年 9 月 24 日 + この章では @@ -34,53 +34,41 @@ Linux - FreeBSD は、Linux を含む &unix; like - なオペレーティングシステムとのバイナリ互換機能を提供しています。 - 現時点では、一体なぜ FreeBSD が Linux - バイナリを実行できるようにならなければならないのか自問しているのではないでしょうか? - 答えはきわめて簡単です。Linux - は現在コンピュータの世界では最もホットなモノなのでたくさんの会社や開発者たちが - Linux のためだけに開発を行なっています。そのため、残された私たち - FreeBSD ユーザは彼らに対して FreeBSD - ネイティブなアプリケーションも出すように言うしかないのです。 - 問題は、FreeBSD - バージョンも出した場合にどれくらいの数のユーザーが使うのかわからない、 - ということであり、そのため Linux 版のみを開発しているということなのです。 - そこで FreeBSD では Linux バイナリ互換機能が役に立つのです。 - - 簡単に言ってしまえば、この機能により全ての Linux アプリケーションの - 90% が修正なしに FreeBSD 上で起動できます。 - この中には &staroffice; や Linux 版の - &adobe; &acrobat;, - &realplayer;, - &oracle;, - Doom, - Quake などがあります。 - また、ある状況においては Linux バイナリを Linux で動かすよりも - FreeBSD で動かすほうが良いパフォーマンスが出るという報告もあります。 - - しかしながら、いくつかの Linux に特有な OS の機能は - FreeBSD ではサポートされていません。 - 仮想 8086 モードを有効にするような i386 特有の呼び出しを過度に使うような - Linux バイナリは FreeBSD では動きません。 + &os; は、&linux; とのバイナリ互換機能を提供しています。 + このバイナリ互換機能により、ユーザは &linux; のバイナリを + &os; システム上にインストールして実行することが可能になります。 + たくさんの会社や開発者たちは、 + &linux; のためだけに開発を行なっていますが、 + バイナリ互換機能により &os; のユーザはすべての &linux; アプリケーションの + 90% を修正なしに実行できます。 + この中には、生産的なアプリケーションやゲームなどが含まれます。 + ある状況においては &linux; バイナリを &linux; で動かすよりも + &os; で動かすほうが良いパフォーマンスが出るという報告もあります。 + + しかしながら、いくつかの &linux; + に特有なオペレーティングシステムの機能は &os; + ではサポートされていません。たとえば、 + 仮想 8086 モードを有効にするような &i386; + 特有の呼び出しを過度に使う + &linux; バイナリは &os; では動きません。 この章を読むと、以下のことがわかります。 - Linux バイナリ互換機能を有効にする方法。 + &os; システムで &linux; バイナリ互換機能を有効にする方法。 - Linux 共有ライブラリを追加する方法。 + &linux; 共有ライブラリを追加する方法。 - Linux アプリケーションを - FreeBSD システムにインストールする方法 + &linux; アプリケーションを + &os; システムにインストールする方法 - FreeBSD における Linux 互換機能の実装の詳細。 + &os; における &linux; 互換機能の実装の詳細。 @@ -88,8 +76,8 @@ - サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法 - () + サードパーティ製ソフトウェア + のインストール方法 @@ -97,25 +85,46 @@ インストール - KLD (kernel loadable - object) + Ports Collection - Linux バイナリ互換機能は、デフォルトでは有効ではありません。 - この機能を有効にする最も簡単な方法は、 - linux KLD オブジェクト - (Kernel LoaDable object) を読み込むことです。 - root 権限で、 - 以下のコマンドを打つだけでモジュールを読み込むことができます。 + &linux; ライブラリは、デフォルトでは &os; にインストールされません。 + また、&linux; バイナリ互換機能も、デフォルトでは有効ではありません。 + &linux; ライブラリは、 + &os; Ports Collection を使ってインストールできます。 + &linux; ライブラリを + 手動 + でインストールすることもできます。 + + &linux; ライブラリをインストールする最も簡単な方法は、 + Ports Collection を使う方法です。 + &os; 8.0 以降のシステムでは、 + 以下の port をインストールしてください。 - &prompt.root; kldload linux + &prompt.root; cd +/usr/ports/emulators/linux_base-f10 &prompt.root; make install distclean - Linux 互換機能を常に有効にする場合には、 + + &os; 8.0 よりも前の &os; システムでは、 + かわりに emulators/linux_base-fc4 port + をインストールしてください。 + + + port をインストールしたら、 + linux モジュールを読み込んで、 + &linux; バイナリ互換機能を有効にしてください。 + root 権限で、 + 以下を実行してください。 + + &prompt.root; kldload linux + + &linux; 互換機能を起動時から常に有効にする場合には、 /etc/rc.conf に以下の行を追加してください。 linux_enable="YES" - 望みの KLD モジュールがロードされているか確認したい時には - &man.kldstat.8; コマンドを利用します。 + モジュールがロードされていることを確認するには、 + &man.kldstat.8; コマンドを利用してください。 &prompt.user; kldstat Id Refs Address Size Name @@ -127,114 +136,66 @@ Id Refs Address Size Name COMPAT_LINUX - 何らかの理由で Linux KLD をロードしたくない、 - あるいはロードできないような場合には、 + &linux; バイナリ互換機能をカーネルに静的にリンクする場合には、 options COMPAT_LINUX - をカーネルの設定ファイルに指定して、 - Linux バイナリ互換機能をカーネルにスタティックリンクしてください。 + をカーネルコンフィグレーションファイルに追加してください。 そして、 - の記述にしたがって新しいカーネルをインストールしてください。 - - - Linux ランタイムライブラリのインストール - - - Linux - Linux ライブラリのインストール - - - これは、linux_base - port を用いるか、もしくは - 手動で - インストールします。 - - - linux_base の port を用いたインストール - - Ports Collection - - ランタイムライブラリをインストールするには最も簡単な方法です。 - から他の port - をインストールするのと全く同じようにできます。 - - &prompt.root; cd /usr/ports/emulators/linux_base-f10 -&prompt.root; make install distclean - - - &os; 8.0 よりも前の &os; システムでは、emulators/linux_base-f10 - ではなく、emulators/linux_base-fc4 port - を使う必要があります。 - - - これで Linux バイナリ互換機能が使えるはずです。 - いくつかのプログラムはシステムライブラリのマイナーバージョンが違うと文句を言うかもしれませんが一般的には大した問題ではありません。 - - Linux ディストリビューションおよびバージョンに対応して、 - 複数のバージョンの emulators/linux_base port が用意されています。 - インストールを考えている Linux アプリケーションが必要とする条件に近い - port をインストールする必要があります。 - - + の説明にしたがって新しいカーネルをコンパイルしてインストールしてください。 - - 手動でのライブラリのインストール + + 手動でのライブラリのインストール - ports コレクションをインストールしていない場合、 - 代わりに手動でライブラリをインストールすることができます。 - プログラムが必要とする Linux - のシェアードライブラリとランタイムリンカが必要です。 - また Linux ライブラリ用の shadow root ディレクトリ、 - /compat/linux を作成する必要があります。 - FreeBSD で動作する Linux プログラムが使用するシェアードライブラリは、 - まずこのファイルツリーから検索されます。例えば、 - Linux のプログラムが /lib/libc.so - をロードしようとした場合には、FreeBSD はまず - /compat/linux/lib/libc.so - を開こうとします。これが存在しなかった場合には、次に - /lib/libc.so を試します。 - シェアードライブラリは、Linux の ld.so - が報告するパスではなく、 - /compat/linux/lib - 以下にインストールする必要があります。 - - Linux のプログラムが必要とする - シェアードライブラリを探す必要があるのは、FreeBSD - のシステムに Linux - のプログラムをインストールする最初の数回だけでしょう。 - それが過ぎれば、十分な Linux - のシェアードライブラリがシステムにインストールされ、 - 新しくインストールした Linux - のバイナリも余計な作業をせずに動作させることができるようになります。 - + &linux; ライブラリのインストールには、 + Ports Collection を使用することが推奨されていますが、 + 手動でインストールすることもできます。 + プログラムが必要とする &linux; + の共有ライブラリとランタイムリンカを /compat/linux + にコピーする必要があります。 + &os; で動作する &linux; プログラムが使用する共有ライブラリは、 + まずこのディレクトリから検索されます。たとえば、 + &linux; のプログラムが /lib/libc.so + をロードしようとした場合には、&os; はまず + /compat/linux/lib/libc.so + を開こうとします。これが存在しない場合には、次に + /lib/libc.so を試します。 + 共有ライブラリは、&linux; の ld.so + が報告するパスではなく、 + /compat/linux/lib + 以下にインストールする必要があります。 + + 通常は、&linux; + のバイナリが必要とする共有ライブラリを探す必要があるのは、 + &os; のシステムに &linux; + のプログラムをインストールする最初の数回だけです。 + それが過ぎれば、十分な &linux; + の共有ライブラリがシステムにインストールされ、 + 新しくインストールした &linux; + のバイナリも余計な作業をせずに動作させることができるようになります。 - シェアードライブラリの追加 + 共有ライブラリの追加 共有ライブラリ linux_base port をインストールした後に、 - アプリケーションが必要なライブラリが存在しないというエラーを出したらどうしたらよいでしょうか? - Linux のバイナリがどのシェアードライブラリを必要とし、 - そしてどこで入手できるか、どのように探したらよいでしょうか? - 基本的には、以下の 2 種類の方法があります (以下の手順に従う場合には、 - 必要なインストール作業をおこなう FreeBSD システム上で + アプリケーションが必要な共有ライブラリが存在しないというエラーを出した場合には、 + &linux; + バイナリがどの共有ライブラリを必要としているかを root - として作業をおこなう必要があります)。 + により指定する 2 種類の方法があります。 - Linux システムにアクセス可能ならば、 - そのアプリケーションがどういうシェアードライブラリを必要としているのか調べ、 - 単に FreeBSD にそのライブラリをコピーするだけです。 - 次の例を見てみましょう。 + &linux; システムを利用できるのであれば、 + そのアプリケーションがどういう共有ライブラリを必要としているかを調べ、 + &os; にそのライブラリをコピーしてください。 - FTP を使って Doom - の Linux バイナリを取ってきて、 - アクセスできる Linux システムに置いたとしましょう。 - 次のように ldd linuxdoom - とするだけでどのシェアードライブラリが必要かチェックできます。 + この例では、FTP を使って &linux; システムから + Doom の &linux; + バイナリをダウンロードします。 + どの共有ライブラリが必要かを調べるには、 + ldd linuxdoom + を実行してください。 &prompt.user; ldd linuxxdoom libXt.so.3 (DLL Jump 3.1) => /usr/X11/lib/libXt.so.3.1.0 @@ -242,10 +203,13 @@ libX11.so.3 (DLL Jump 3.1) => /usr/X1 libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) => /lib/libc.so.4.6.29 シンボリックリンク - 最後のカラムに表示されているすべてのファイルを持って来て、 - /compat/linux の下に置き、 - 最初のカラムに示されるファイル名にシンボリックリンクを張ります。 - すなわち、FreeBSD システムでは以下のようなファイルが必要となります。 + 最後のカラムに表示されているすべてのファイルを + &os; システムの + /compat/linux + の下にコピーして、 + 最初のカラムに示されるファイル名でコピーしたファイルに対してシンボリックリンクを張ります。 + この例では、&os; + システムで以下のようになります。 /compat/linux/usr/X11/lib/libXt.so.3.1.0 /compat/linux/usr/X11/lib/libXt.so.3 -> libXt.so.3.1.0 @@ -256,28 +220,33 @@ libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) => /lib/
- 最初のカラムに表示されているファイルとメジャーバージョンが同じ - Linux シェアードライブラリを既にインストールしている場合は、 - 新たにコピーする 必要はありません。 + ldd + の出力の最初のカラムに表示されているメジャーバージョンが同じ + &linux; + 共有ライブラリが既にインストールされている場合は、 + 最後のコラムにある名前のファイルを新たにコピーする必要はありません。 既にあるライブラリで動作するはずです。 - ただ、新しいバージョンのものをコピーすることをお奨めします。 + ただ、新しいバージョンの共有ライブラリがある場合には、 + コピーすることをお奨めします。 新しいライブラリにシンボリックリンクを変更したら、 - 古いライブラリは削除してかまいません。 + 古いライブラリは削除してかまいません。 + たとえば、以下のライブラリがシステムに存在するとします。 /compat/linux/lib/libc.so.4.6.27 /compat/linux/lib/libc.so.4 -> libc.so.4.6.27 - 従って、以上のようなライブラリがインストールされており、 - 新しいバイナリに対する ldd - の出力が以下のようになる場合を考えます。 + そして、バイナリに対する ldd + の出力が以下のように、 + 新しいバージョンを必要とする場合を考えます。 libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) -> libc.so.4.6.29 - このように最後の番号が 1 つか 2 つ古いだけならば、普通は + このように最後の番号が 1 つか 2 つ古いだけならば、 + わずかに古いライブラリでもプログラムは動作するはずなので、 /lib/libc.so.4.6.29 をコピーする必要はありません。 - わずかに古いライブラリでもプログラムは動作するはずだからです。 - もちろん、以下のように新しいライブラリと置き換えても構いません。 + しかしながら、libc.so + を置き換えるのが安全です。 /compat/linux/lib/libc.so.4.6.29 /compat/linux/lib/libc.so.4 -> libc.so.4.6.29 @@ -286,11 +255,10 @@ libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) => /lib/
- シンボリックリンクのメカニズムは Linux + シンボリックリンクのメカニズムは &linux; バイナリにのみ必要なことに注意してください。 - FreeBSD - のランタイムリンカはメジャーリビジョン番号の一致したライブラリを検索するので、 - ユーザが気にする必要はありません。 + &os; + のランタイムリンカはメジャーリビジョン番号の一致したライブラリを検索します。
@@ -298,7 +266,7 @@ libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) => /lib/ - Linux の ELF バイナリのインストール + &linux; の ELF バイナリのインストール Linux @@ -307,51 +275,57 @@ libc.so.4 (DLL Jump 4.5pl26) => /lib/ ELF のバイナリを使うためには、 マークをつける (branding) 作業が必要になります。 - マークのない ELF - バイナリを実行しようとすると以下のようなエラーメッセージを受けとってしまうことでしょう。 + マークのない ELF バイナリを実行しようとすると、 + 以下のようなエラーメッセージが表示されてしまうことでしょう。 &prompt.user; ./my-linux-elf-binary ELF binary type not known Abort - カーネルが FreeBSD の ELF バイナリと Linux - のバイナリとを見分けられるようにするためには、&man.brandelf.1; - ユーティリティを以下のようにして使ってください。 + &os; のカーネルが &os; の ELF バイナリと &linux; + のバイナリとを見分けられるようにするために、&man.brandelf.1; + を以下のようにして使ってください。 &prompt.user; brandelf -t Linux my-linux-elf-binary GNU ツールチェイン - 今では GNU のツールたちが + GNU のツール群が ELF バイナリに自動的に適切なマークを付加するようになったので、 - 今後はこの作業もだんだんと必要なくなってゆくでしょう。 + この作業は通常必要ありません。 - Random Linux RPM ベースのアプリケーションのインストール + &linux; RPM ベースのアプリケーションのインストール - FreeBSD は、(&linux; ports を含む) すべての ports の追跡に使われる独自の - package データベースを持っています。 - そのため、&linux; RPM データベースは必要ありません (対応していません)。 - - しかしながら、random &linux; RPM - ベースのアプリケーションをインストールする必要があるのでしたら、 - 以下のように実行してください。 + &os; は、Ports Collection + からインストールされたすべてのソフトウェアの追跡に独自の + package データベースを使っています。 + しかしながら、&linux; RPM データベースには対応していません。 + + &linux; RPM ベースのアプリケーションをインストールするには、 + 最初に、archivers/rpm2cpio package または + port をインストールしてください。 + インストールを行うと、 + root + は、以下のコマンドを使うことで、 + .rpm をインストールできます。 &prompt.root; cd /compat/linux &prompt.root; rpm2cpio -q < /path/to/linux.archive.rpm | cpio -id - その後、インストールした ELF - (ライブラリではなく) バイナリに brandelf を実行してください。 - 綺麗にアンインストールできないかもしれませんが、試験の手助けとなります。 + 必要に応じて、インストールした ELF + バイナリに brandelf を実行してください。 + 綺麗にアンインストールできないかもしれませんので注意してください。 ホストネームリゾルバの設定 DNS がうまく動作しなかったり、 - 以下のようなエラーメッセージが表示され - る場合は、/compat/linux/etc/host.conf - ファイルを設定する必要があります。 + 以下のようなエラーメッセージが表示される場合は、 + /compat/linux/etc/host.conf + ファイルを以下のように設定する必要があります。 resolv+: "bind" is an invalid keyword resolv+: "hosts" is an invalid keyword @@ -361,13 +335,13 @@ Abort order hosts, bind multi on - ここで、order は /etc/hosts を最初に検索し、 + この設定では /etc/hosts を最初に検索し、 次に DNS を検索するように指定します。 /compat/linux/etc/host.conf - がインストールされていない場合、 - Linux アプリケーションは FreeBSD の - /etc/host.conf を使用しようとして、 - 文法の違いによる警告を出力します。 + が存在しない場合には、 + &linux; アプリケーションは + /etc/host.conf を使用しようとし、 + &os; の文法とは互換性がないと警告を出力します。 /etc/resolv.conf を利用してネームサーバの設定をしていない場合には、 bind を削除してください。 @@ -390,44 +364,45 @@ multi on Mathematica - この章では、&mathematica; 5.X - Linux 版の FreeBSD へのインストールについて説明します。 - - Linux 版の &mathematica; または - &mathematica; for Students は、Wolfram - (http://www.wolfram.com/) - から直接注文することができます。 + この節では、&linux; 版の + &mathematica; 5.X を + &os; へインストールするプロセスについて説明します。 + &mathematica; + は商用の科学、工学および数学で使われる計算ソフトウェアプログラムです。 + Wolfram + Research から購入できます。 &mathematica; インストーラの実行 最初に、&os; 対して &mathematica; - の Linux バイナリが、Linux ABI を使用していることを指定する必要があります。 + の &linux; バイナリが、&linux; Application Binary Interface + ABI を使用していることを指定してください。 最も簡単な方法は、すべてのマーク付けされていないコマンドに対し、 - デフォルトの ELF ブランドを Linux に設定することです。 + デフォルトの ELF ブランドを &linux; に設定することです。 &prompt.root; sysctl kern.fallback_elf_brand=3 - これにより、&os; はマーク付が行われていない ELF バイナリは - Linux ABI を使用すると見なすので、CDROM から直接インストーラを実行できます。 + これで &os; はマーク付が行われていない ELF バイナリは + &linux; ABI を使用すると見なすので、 + CDROM から直接インストーラを実行できます。 MathInstaller - ファイルをハードディスクにコピーしてください。 + をハードディスクにコピーしてください。 &prompt.root; mount /cdrom &prompt.root; cp /cdrom/Unix/Installers/Linux/MathInstaller /localdir/ このファイルの中で、最初の行の /bin/sh/compat/linux/bin/sh に置き換えてください。 - これにより、インストーラは Linux 版の &man.sh.1; + これにより、インストーラは &linux; 版の &man.sh.1; により実行されるようになります。 次に、テキストエディタもしくは次の節で説明するスクリプトを用いて、 Linux)FreeBSD) に置き換えてください。 この置き換えにより、&mathematica; - のインストーラ (オペレーティングシステムを決定するのに - uname -s を用います) が、 - &os; を Linux like なオペレーティングシステムとして扱うようになります。 + のインストーラが、&os; を &linux;-like + なオペレーティングシステムとして扱うようになります。 MathInstaller を実行すると、 &mathematica; をインストールします。 @@ -436,15 +411,18 @@ multi on &mathematica; 実行ファイルの変更 &mathematica; - がインストール中に作成したシェルスクリプトは、使用する前に変更する必要があります。 - &mathematica; の実行ファイルが置かれているディレクトリが - /usr/local/bin とすると、 + がインストール中に作成したシェルスクリプトは、 + 使用する前に変更する必要があります。 + &mathematica; + の実行ファイルが置かれているディレクトリが + /usr/local/bin + とすると、 math, mathematica, Mathematica および MathKernel といったファイルへのシンボリックリンクがこのディレクトリにあります。 - どちらの場合でも、 - 次に、テキストエディタもしくは以下のスクリプトを用いて、 + これらにおいて、 + テキストエディタもしくは以下のスクリプトを用いて、 Linux)FreeBSD) に置き換えてください。 @@ -468,15 +446,17 @@ done 初めて &mathematica; を起動すると、 パスワードを尋ねられます。 - Wolfram からパスワードをまだ入手していないのであれば、 + Wolfram Research からパスワードをまだ入手していないのであれば、 インストールディレクトリにある mathinfo - というプログラムを実行して、マシン ID を入手してください。 + というプログラムを実行して、 + マシン ID を入手してください。 このマシン ID は、最初に見つかったイーサネットカードの MAC アドレスのみをベースとして作成されるので、他のコンピュータで - &mathematica; を実行することはできません。 + &mathematica; + を実行することはできません。 - 電子メールや電話、FAX などで Wolfram に登録する時にはこの - マシン ID を渡します。 + Wolfram Research + に登録する時にはこのマシン ID が必要となります。 するといくつかの数字から構成されるパスワードが返されます。 @@ -484,65 +464,65 @@ done ネットワーク経由での &mathematica; フロントエンドの起動 &mathematica; - は標準フォントセットにない特別な記号 - (積分記号、総和記号、ギリシャ文字など) - を表示するために特殊なフォントを使用します。 - X プロトコルは、これらのフォントが - ローカルマシンに - インストールされていることを要求します。 - これはつまり、ローカルマシンに (CD-ROM や + は標準フォントセットにない特別な記号を表示するために特殊なフォントを使用します。 + Xorg は、 + これらのフォントがローカルマシンにインストールされていることを要求します。 + これはつまり、これらのフォントを CD-ROM や &mathematica; - がインストールされているホストマシンから) - そのフォントをコピーしなければならないということです。 + がインストールされているホストマシンからローカルマシンにコピーしなければならないということです。 これらのフォントは通常、CD-ROM の - /cdrom/Unix/Files/SystemFiles/Fonts - か、もしくはハードディスクの - /usr/local/mathematica/SystemFiles/Fonts - に置かれており、実際に使用されるフォントは Type1 と - X のサブディレクトリに格納されています。 - これらを利用するには次のような二つ方法があります。 - - 一つは、フォントファイルをすべて - /usr/X11R6/lib/X11/fonts/ - 以下にある既存のフォントディレクトリにコピーする方法です。 - この場合、fonts.dir にフォント名を追加し、 - 先頭行のフォント総数を変更することも必要になります。 - あるいは、フォントをコピーしたディレクトリで - &man.mkfontdir.1; を実行するだけでもかまいません。 + /cdrom/Unix/Files/SystemFiles/Fonts + か、もしくはハードディスクの /usr/local/mathematica/SystemFiles/Fonts + に置かれており、実際に使用されるフォントは + Type1 および + X + サブディレクトリに格納されています。 + これらを利用するには次のようないくつかの方法があります。 + + 一つ目の方法は、フォントファイルを /usr/local/lib/X11/fonts + 以下にある既存のフォントディレクトリにコピーし、 + 新しいフォントを含むディレクトで + &man.mkfontdir.1; を実行してください。 もう一つの方法は、 - /usr/X11R6/lib/X11/fonts/ + /usr/local/lib/X11/fonts にフォントディレクトリごとコピーする方法です。 - &prompt.root; cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts + &prompt.root; cd /usr/local/lib/X11/fonts &prompt.root; mkdir X &prompt.root; mkdir MathType1 &prompt.root; cd /cdrom/Unix/Files/SystemFiles/Fonts -&prompt.root; cp X/* /usr/X11R6/lib/X11/fonts/X -&prompt.root; cp Type1/* /usr/X11R6/lib/X11/fonts/MathType1 -&prompt.root; cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/X +&prompt.root; cp X/* /usr/local/lib/X11/fonts/X +&prompt.root; cp Type1/* /usr/local/lib/X11/fonts/MathType1 +&prompt.root; cd /usr/local/lib/X11/fonts/X &prompt.root; mkfontdir &prompt.root; cd ../MathType1 &prompt.root; mkfontdir - そして、フォントパスに新しいフォントディレクトリを追加します。 + そして、 + フォントパスに新しいフォントディレクトリを追加してください。 - &prompt.root; xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/X -&prompt.root; xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/MathType1 + &prompt.root; xset fp+ /usr/local/lib/X11/fonts/X +&prompt.root; xset fp+ /usr/local/lib/X11/fonts/MathType1 &prompt.root; xset fp rehash &xorg; サーバを使用しているなら、 - xorg.conf - ファイルに加えることでこれらのフォントを自動的に読み込むことができます。 + /etc/X11/xorg.conf + に加えることでこれらのフォントディレクトリを自動的に読み込むようにできます。 フォント - - /usr/X11R6/lib/X11/fonts/Type1 という - ディレクトリが存在していない場合には、 - 上記例の MathType1 を - Type1 - とすることができます。 + /usr/local/lib/X11/fonts/Type1 + というディレクトリが存在していない場合には、 + 上記例の MathType1Type1 + としてください。 @@ -575,11 +555,10 @@ done &maple;&mathematica; に似た商用の数式処理プログラムです。 - ソフトウェアを http://www.maplesoft.com/ - で購入し、 - ライセンスファイルの登録手続きを行ってください。 - このソフトウェアを FreeBSD にインストールするには、 + このソフトウェアを Maplesoft + で購入し、ライセンスを入手してください。 + このソフトウェアの &linux; 版を &os; にインストールするには、 以下のステップに従ってください。 @@ -590,25 +569,27 @@ done 一般的なインストールのディレクトリは、/usr/local/maple です。 - &maple; - のライセンスがなければ、 - Maple Waterloo Software (http://register.maplesoft.com") - で登録し、 - /usr/local/maple/license/license.dat - にコピーしてください。 - - &maple; についてくる - INSTALL_LIC - というインストールシェルスクリプトを実行し、 - FLEXlm - ラインセンスマネージャをインストールしてください。 - ライセンスサーバに対して、 - コンピュータのホスト名を設定してください。 - - 以下のパッチを - /usr/local/maple/bin/maple.system.type - ファイルにあててください。 + + ライセンスを + /usr/local/maple/license/license.dat + にコピーしてください。 + + + + &maple; についてくる + INSTALL_LIC + というインストールシェルスクリプトを実行し、 + FLEXlm + ラインセンスマネージャをインストールしてください。 + ライセンスサーバに対して、 + コンピュータのホスト名を設定してください。 + + + + 以下のパッチを + /usr/local/maple/bin/maple.system.type + ファイルにあててください。 + ----- snip ------------------ *** maple.system.type.orig Sun Jul 8 16:35:33 2001 --- maple.system.type Sun Jul 8 16:35:51 2001 @@ -628,7 +609,7 @@ done の後に空白を入れてはいけません。 このパッチにより &maple; は、 - FreeBSD を Linux システムと認識します。 + &os; を &linux; システムと認識します。 bin/maple シェルスクリプトは bin/maple.system.type を呼び出します。 このスクリプトは、uname -a を実行し、 @@ -644,7 +625,7 @@ done ----- snip ------------ #! /bin/sh -PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/usr/X11R6/bn +PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin PATH=${PATH}:/usr/local/maple/bin:/usr/local/maple/FLEXlm/UNIX/LINUX export PATH @@ -670,26 +651,20 @@ exit 0 &maple; - を試験的に起動してください。 + を起動して試験を行ってください。 &prompt.user; cd /usr/local/maple/bin &prompt.user; ./xmaple - maple を使う用意はできました。 - ネイティブ FreeBSD 版を希望していることを - Maplesoft に連絡してください! + 正常に動作することを確認したら、Maplesoft に対し、 + ネイティブ &os; + 版を希望することの連絡を検討してみてください。 落とし穴 - FLEXlm - ライセンスマネージャは、動かすことが難しいツールでもあります。 - http://www.globetrotter.com/ - にも文書が用意されています。 - lmgrd は、 ライセンスファイルに依存し、問題があると core dump してしまいます。 @@ -707,12 +682,17 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane ISSUED=11-may-2000 NOTICE=" Technische Universitat Wien" \ SN=XXXXXXXXX - シリアル番号およびキーは 'X' に置き換えています。 - chillig は、ホスト名です。 + + この例において、 + シリアル番号およびキーは X + に置き換えています。 + chillig は、ホスト名です。 + ライセンスファイルを編集する際に、 - (ライセンスキーで保護されている) FEATURE - の行を書き換えてしまうと、動かなくなるでしょう。 + FEATURE + の行を書き換えてしまうと、動かなくなるでしょう。 + この行は、ライセンスキーで保護されています。 @@ -737,20 +717,18 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane MATLAB - この節では、&os; システムへ、Linux 版の + この節では、&os; システムへ、&linux; 版の &matlab; version 6.5 をインストールするプロセスについて説明します。 - &java.virtual.machine; - ( をご覧ください) を除けば、 + で詳細を説明する + &java.virtual.machine; を除けば、 極めてよく動作します。 - Linux 版の &matlab; は、 + &linux; 版の &matlab; は、 MathWorks (http://www.mathworks.com) - から直接注文することができます。 - ライセンスファイルを入手するか、 - ライセンスファイルを作成する手順を確認してください。 - 彼らに対して、ネイティブの &os; 版を必要としていることを伝えてください。 + xlink:href="http://www.mathworks.com/products/matlab/">MathWorks) + から購入しライセンスを入手できます。 + ベンダに対し、ネイティブの &os; 版を必要としていることを伝えてください。 &matlab; のインストール @@ -760,16 +738,16 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane - インストール CD を挿入して、マウントしてください。 - インストールスクリプトで推奨されているように、 - root になってください。 + インストールスクリプトで推奨されているように、 + root になり、 + インストール CD を挿入し、マウントしてください。 以下のように入力して、インストールスクリプトを実行してください。 &prompt.root; /compat/linux/bin/sh /cdrom/install インストーラはグラフィカルです。 - ディスプレイを表示できないエラーが起きるようでしたら、 + ディスプレイを表示できなければ、 setenv HOME ~USER と実行してください。ここで、 @@ -787,9 +765,8 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane 残りのインストールプロセスでの入力を簡単にするために、 - シェルプロンプトで、 - set - MATLAB=/compat/linux/usr/local/matlab + シェルプロンプトで、set + MATLAB=/compat/linux/usr/local/matlab と実行してください。 @@ -800,10 +777,10 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane ライセンスファイルを編集してください。 - あなたがいつも使っているエディタを使って、 - このファイルを準備してください。 + エディタを使って、このファイルを準備してください。 そして、インストーラが - $MATLAB/license.dat を編集するように尋ねる前に、 + $MATLAB/license.dat + を編集するように尋ねる前に、 $MATLAB/license.dat にコピーしてください。 @@ -814,7 +791,7 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane - この時点で、&matlab; + これで &matlab; のインストールは終わりました。 以下の手順は、&os; システムに結びつけるための glue です。 @@ -832,13 +809,12 @@ FEATURE Maple maplelmg 2000.0831 permane - スタートアップファイルを - /usr/local/etc/rc.d/flexlm - に作成してください。 + /usr/local/etc/rc.d/flexlm + という名前のスタートアップファイルを作成してください。 以下の例は、配布されている $MATLAB/etc/rc.lm.glnx86 の改良版です。 - 変更点はファイルの位置、Linux + 変更点はファイルの位置、&linux; エミュレーションでライセンスマネージャを起動する点です。 #!/bin/sh @@ -868,8 +844,8 @@ exit 0 ここで、上記のコマンドの中の、 username を - (root ではなく) - システムに存在するユーザの名前に置き換えてください。 + root + ではないシステムのユーザ名に置き換えてください。 @@ -885,7 +861,8 @@ exit 0 &java; Runtime Environment のリンク &java; Runtime - Environment (JRE) のリンクを、&os; の作業場所に変更してください。 + Environment (JRE) のリンクを、 + &os; の作業場所に変更してください。 &prompt.root; cd $MATLAB/sys/java/jre/glnx86/ &prompt.root; unlink jre; ln -s ./jre1.1.8 ./jre @@ -897,7 +874,7 @@ exit 0 以下の起動スクリプトを - /usr/local/bin/matlab + /usr/local/bin/matlab に置いてください。 #!/bin/sh @@ -916,14 +893,13 @@ exit 0 emulators/linux_base のバージョンによっては、 このスクリプトを実行するとエラーが出ることがあります。 *** DIFF OUTPUT TRUNCATED AT 1000 LINES ***