From owner-svn-doc-head@freebsd.org Sun Dec 20 07:47:14 2015 Return-Path: Delivered-To: svn-doc-head@mailman.ysv.freebsd.org Received: from mx1.freebsd.org (mx1.freebsd.org [IPv6:2001:1900:2254:206a::19:1]) by mailman.ysv.freebsd.org (Postfix) with ESMTP id 5D78DA40AF1; Sun, 20 Dec 2015 07:47:14 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org (repo.freebsd.org [IPv6:2610:1c1:1:6068::e6a:0]) (using TLSv1.2 with cipher ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384 (256/256 bits)) (Client did not present a certificate) by mx1.freebsd.org (Postfix) with ESMTPS id 0BB12157F; Sun, 20 Dec 2015 07:47:13 +0000 (UTC) (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: from repo.freebsd.org ([127.0.1.37]) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2) with ESMTP id tBK7lDbx039893; Sun, 20 Dec 2015 07:47:13 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Received: (from ryusuke@localhost) by repo.freebsd.org (8.15.2/8.15.2/Submit) id tBK7lDlN039892; Sun, 20 Dec 2015 07:47:13 GMT (envelope-from ryusuke@FreeBSD.org) Message-Id: <201512200747.tBK7lDlN039892@repo.freebsd.org> X-Authentication-Warning: repo.freebsd.org: ryusuke set sender to ryusuke@FreeBSD.org using -f From: Ryusuke SUZUKI Date: Sun, 20 Dec 2015 07:47:13 +0000 (UTC) To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r47893 - head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot X-SVN-Group: doc-head MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=UTF-8 Content-Transfer-Encoding: 8bit X-BeenThere: svn-doc-head@freebsd.org X-Mailman-Version: 2.1.20 Precedence: list List-Id: SVN commit messages for the doc tree for head List-Unsubscribe: , List-Archive: List-Post: List-Help: List-Subscribe: , X-List-Received-Date: Sun, 20 Dec 2015 07:47:14 -0000 Author: ryusuke Date: Sun Dec 20 07:47:13 2015 New Revision: 47893 URL: https://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/47893 Log: - Merge the following from the English version: r36653 -> r38418 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot/chapter.xml Sun Dec 20 05:22:45 2015 (r47892) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/boot/chapter.xml Sun Dec 20 07:47:13 2015 (r47893) @@ -3,7 +3,7 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r36653 + Original revision: r38418 $FreeBSD$ --> @@ -19,10 +19,8 @@ ブートストラッププロセス、 もしくは単に 起動 と呼ばれます。 FreeBSD の起動プロセスを使えば、 - システムをスタートするときに起きることを - かなり柔軟にカスタマイズすることができます。 - 同じ計算機にインストールされた - 別のオペレーティングシステムを選択することもできますし、 + システムをスタートするときに起きることをかなり柔軟にカスタマイズすることができます。 + 同じ計算機にインストールされた別のオペレーティングシステムを選択することもできますし、 同じオペレーティングシステムの違うバージョンを選択することも、 インストールされた別のカーネルを選択することさえできます。 @@ -66,9 +64,8 @@ おもしろいジレンマがあります。定義により、 計算機は、オペレーティングシステムが起動するまでは、 ディスクからプログラムを動かすことも含めて、 - 何をどうすればよいかまったく知りません。 - では、計算機はオペレーティングシステムなしに - ディスクからプログラムを実行することができず、 + 何をどうすればよいかまったく知りません。では、 + 計算機はオペレーティングシステムなしにディスクからプログラムを実行することができず、 オペレーティングシステムのプログラムがディスク上にあるのなら、 どうやってオペレーティングシステムを起動するのでしょうか? @@ -77,8 +74,7 @@ 登場人物がマンホールの下に半分落っこちて、 靴紐 (ブートストラップ) をつかんで自分を引っぱり、持ち上げるのです。 計算機の黎明期には、ブートストラップ - という用語でオペレーティングシステムをロードする - 機構のことを指していたのですが、 + という用語でオペレーティングシステムをロードする機構のことを指していたのですが、 いまはこれを縮めて ブート (起動) と言います。 BIOS @@ -156,8 +152,8 @@ その後カーネルが起動し、デバイスの検出と初期化を開始します。 そしてカーネルの起動が終わると、制御はユーザープロセスの - &man.init.8; へ移されます。&man.init.8; はまず - ディスクが利用可能であることを確かめ、 + &man.init.8; へ移されます。&man.init.8; + はまずディスクが利用可能であることを確かめ、 ファイルシステムのマウント、 ネットワークで利用するネットワークカードのセットアップ、 そして通常 FreeBSD システムで初期時に起動されるすべてのプロセスの起動、 @@ -171,7 +167,8 @@ ブートマネージャ - マスターブートレコード (MBR) + マスターブートレコード + (MBR) MBR やブートマネージャのコードは起動プロセスの第 0 ステージと呼ばれることがあります。 @@ -179,14 +176,17 @@ boot0LILO について説明します。 - <application>boot0</application> ブートマネージャ + <application>boot0</application> + ブートマネージャ + FreeBSD のインストーラや &man.boot0cfg.8; がデフォルトでインストールする MBR は、/boot/boot0 を基にしています (boot0 は非常に単純なプログラムです。 MBR にあるプログラムは、 - スライステーブルと末尾の識別子 0x55AA があるため、 - 446 バイトの大きさでなければならないという制限があるためです)。 + スライステーブルと末尾の識別子 0x55AA + があるため、446 + バイトの大きさでなければならないという制限があるためです)。 ハードディスクに boot0 と複数のオペレーティングシステムをインストールした場合、 起動時に以下のような画面が出るでしょう。 @@ -212,22 +212,21 @@ Default: F2 &prompt.root; fdisk -B -b /boot/boot0 device device は起動するデバイス名で、 - たとえば 1 番目の IDE ディスクは - ad0、 + たとえば 1 番目の IDE ディスクは ad0、 2 番目の IDE コントローラに接続されている 1 番目の IDE ディスクは - ad2、 - 1 番目の SCSI ディスクは - da0 - などとなります。 + ad2、1 番目の SCSI ディスクは + da0 などとなります。 MBR の設定をカスタマイズしたい場合は &man.boot0cfg.8; を使ってください。 - LILO ブートマネージャ + + LILO ブートマネージャ このブートマネージャをインストールして FreeBSD を起動するようにするには、まず Linux を起動して /etc/lilo.conf - コンフィグレーションファイルに以下を追加してください。 + コンフィグレーションファイルに以下を追加してください。 + other=/dev/hdXY table=/dev/hdX @@ -251,11 +250,11 @@ label=FreeBSD - 起動ステージ 1 <filename>/boot/boot1</filename> と起動ステージ 2 - <filename>/boot/boot2</filename> + 起動ステージ 1 <filename>/boot/boot1</filename> + と起動ステージ 2 <filename>/boot/boot2</filename> - 概念上、第 1 ステージと第 2 ステージは - ハードディスクの同じ領域上の同一のプログラムの部分部分です。 + 概念上、第 1 ステージと第 2 + ステージはハードディスクの同じ領域上の同一のプログラムの部分部分です。 スペースの制約のため 2 つに分割されていますが、 いつも一緒にインストールされます。 インストーラまたは bsdlabel @@ -321,253 +320,251 @@ boot: - - 起動ステージ 3 <filename>/boot/loader</filename> - - ブートローダ (boot-loader) - - ローダは三段階の起動プロセスの最終段階です。 - ローダは通常、ファイルシステム上の - /boot/loader - として存在しています。 - - ローダは、よりさまざまなコマンド群をサポートした - 強力なインタプリタによって提供される簡易組み込みコマンド群を利用することで、 - ユーザが利用しやすい設定手段となるように設計されています。 - - - ローダプログラムの処理の流れ - - ローダは初期化の際にコンソールとディスクの検出を行ない、 - どのディスクから起動しているかを調べます。 - そして必要な変数を設定してからインタプリタを起動し、 - スクリプトからコマンドを送ったり手でコマンドを入力したりできます。 - - ローダ - ローダの設定 - - ローダは次に - /boot/loader.rc - を読み込み、通常、変数の標準値を定義した - /boot/defaults/loader.conf - と、そのマシンにローカルな変数を定義した - /boot/loader.conf - を読み込みます。 - loader.rc - はそれらの変数にもとづき、 - 選択されたモジュールとカーネルをロードします。 - - ローダは最後に、標準設定で 10 秒のキー入力待ち時間を用意し、 - 入力がなければカーネルを起動します。 - 入力があった場合、簡易コマンド群が使えるプロンプトが表示され、 - ユーザは変数を調整したり、 - すべてのモジュールをアンロードしたり、 - モジュールをロードしたりすることができます。 - その後、最終的な起動や再起動へ移行します。 - - - - - ローダの組み込みコマンド - - もっともよく使われるローダのコマンドを以下に示します。 - 利用可能なコマンドをすべて知りたい場合、 - &man.loader.8; を参照してください。 - - - - autoboot seconds - - - seconds - で与えられた時間内に入力がなければ、 - カーネルの起動へと進みます。 - カウントダウンを表示し、標準設定では 10 秒間です。 - - - - - boot - -options - kernelname - - - すぐにカーネルの起動へ進みます。 - オプション、カーネル名が指定されている場合は、 - それらが使われます。 - unload コマンドを実行後、 - カーネル名をコマンドラインから指定することができます。 - unload を実行しないと、 - 一度読み込まれたカーネルが使われます。 - - - - - boot-conf + + 起動ステージ 3 <filename>/boot/loader</filename> - - すべてのモジュールの設定を、 - 起動時と同じように変数にもとづいて自動的に行ないます。 - このコマンドは、まず unload を行なって、 - 変数—普通 kernel - など—を変更した場合にのみ有効に働きます。 - - - - - help - topic + ブートローダ (boot-loader) - - /boot/loader.help - を読み込み、ヘルプメッセージを表示します。 - topic に - index が指定された場合、利用可能な - topic を表示します。 - - + ローダは三段階の起動プロセスの最終段階です。 + ローダは通常、ファイルシステム上の + /boot/loader + として存在しています。 + + ローダは、 + よりさまざまなコマンド群をサポートした強力なインタプリタによって提供される簡易組み込みコマンド群を利用することで、 + ユーザが利用しやすい設定手段となるように設計されています。 + + + ローダプログラムの処理の流れ + + ローダは初期化の際にコンソールとディスクの検出を行ない、 + どのディスクから起動しているかを調べます。 + そして必要な変数を設定してからインタプリタを起動し、 + スクリプトからコマンドを送ったり手でコマンドを入力したりできます。 + + ローダ + ローダの設定 + + ローダは次に /boot/loader.rc + を読み込み、通常、変数の標準値を定義した + /boot/defaults/loader.conf + と、そのマシンにローカルな変数を定義した + /boot/loader.conf + を読み込みます。 + loader.rc はそれらの変数にもとづき、 + 選択されたモジュールとカーネルをロードします。 + + ローダは最後に、標準設定で 10 秒のキー入力待ち時間を用意し、 + 入力がなければカーネルを起動します。 + 入力があった場合、簡易コマンド群が使えるプロンプトが表示され、 + ユーザは変数を調整したり、 + すべてのモジュールをアンロードしたり、 + モジュールをロードしたりすることができます。 + その後、最終的な起動や再起動へ移行します。 + - - include filename - … + + ローダの組み込みコマンド - - 指定されたファイル名のファイルを処理します。 - ローダはファイルを読み込み、行単位で解釈します。 - エラーが発生した場合、 - include コマンドの実行はその時点で停止します。 - - + もっともよく使われるローダのコマンドを以下に示します。 + 利用可能なコマンドをすべて知りたい場合、 + &man.loader.8; を参照してください。 + + + + autoboot seconds + + + seconds + で与えられた時間内に入力がなければ、 + カーネルの起動へと進みます。 + カウントダウンを表示し、標準設定では 10 秒間です。 + + + + + boot + -options + kernelname + + + すぐにカーネルの起動へ進みます。 + オプション、カーネル名が指定されている場合は、 + それらが使われます。 + unload コマンドを実行後、 + カーネル名をコマンドラインから指定することができます。 + unload を実行しないと、 + 一度読み込まれたカーネルが使われます。 + + + + + boot-conf + + + すべてのモジュールの設定を、 + 起動時と同じように変数にもとづいて自動的に行ないます。 + このコマンドは、まず unload を行なって、 + 変数—普通 kernel + など—を変更した場合にのみ有効に働きます。 + + + + + help + topic + + + /boot/loader.help + を読み込み、ヘルプメッセージを表示します。 + topic に + index が指定された場合、利用可能な + topic を表示します。 + + + + + include filename + … + + + 指定されたファイル名のファイルを処理します。 + ローダはファイルを読み込み、行単位で解釈します。 + エラーが発生した場合、 + include コマンドの実行はその時点で停止します。 + + + + + load -t type + filename + + + 指定されたファイル名のカーネル、 + カーネルモジュール、あるいは + type に指定された種類のファイルをロードします。 + ファイル名以降に指定された引数はファイルへと渡されます。 + + + + + ls -l + path + + + 指定された path + にあるファイルを表示します。 + path + が指定されていなければ、ルートディレクトリを表示します。 + + が指定されていればファイルサイズも表示されます。 + + + + + lsdev + -v + + + モジュールがロード可能なすべてのデバイスを表示します。 + もし が指定されていれば、 + より詳細な出力がされます。 + + + + + lsmod + -v + + + ロード済みのモジュールを表示します。 + が指定されていれば、 + より詳細な内容が出力されます。 + + + + + more filename + + + LINES + 行を表示するごとに停止しながら指定されたファイルを表示します。 + + + + + reboot + + + すぐにシステムを再起動します。 + + + + + set variable + set + variable=value + + + ローダの環境変数を設定します。 + + + + + unload + + + すべてのロード済みモジュールを削除します。 + + + + - - load -t - type - filename + + ローダの使用例 - - 指定されたファイル名のカーネル、 - カーネルモジュール、あるいは - type に指定された種類のファイルをロードします。 - ファイル名以降に指定された引数はファイルへと渡されます。 - - - - - ls -l - path + 次にあげるのは、ローダの実践的な使用例です。 + - 指定された path - にあるファイルを表示します。 - path - が指定されていなければ、ルートディレクトリを表示します。 - - が指定されていればファイルサイズも表示されます。 - - - - - lsdev -v + 普段使っているカーネルをシングルユーザモードシングルユーザモードで起動します。 - - モジュールがロード可能なすべてのデバイスを表示します。 - もし が指定されていれば、 - より詳細な出力がされます。 + boot -s - - - - lsmod -v - ロード済みのモジュールを表示します。 - が指定されていれば、 - より詳細な内容が出力されます。 - - - - - more filename + 普段使っているカーネルとモジュールをアンロードし、 + 古い (もしくは別の) カーネルをロードします。 - - LINES - 行を表示するごとに停止しながら指定されたファイルを表示します。 - - + unload +load kernel.old - - reboot + kernel.GENERIC とすると、 + インストールディスクに入っていた + generic カーネルを指定することができます。 + また、直前にインストールされていたカーネル (たとえば、 + カーネルを自分で設定したり、 + アップグレードしたりした場合) を指定するには + kernel.oldkernel.old とします。 + + + 普段のカーネルで使っているモジュールを + 指定したカーネルでロードする場合は、下のようにします。 - - すぐにシステムを再起動します。 + unload +set kernel="kernel.old" +boot-conf - - - - set variable - set - variable=value - ローダの環境変数を設定します。 - - - - - unload + カーネルの設定スクリプト (通常、 + カーネル起動時に設定される内容を自動化するスクリプト) + をロードします。 - - すべてのロード済みモジュールを削除します。 + load -t userconfig_script /boot/kernel.conf - - - - - - ローダの使用例 - - 次にあげるのは、ローダの実践的な使用例です。 - - - - 普段使っているカーネルをシングルユーザモードシングルユーザモードで起動します。 - - boot -s - - - - 普段使っているカーネルとモジュールをアンロードし、 - 古い (もしくは別の) カーネルをロードします。 - - unload -load kernel.old - - kernel.GENERIC とすると、 - インストールディスクに入っていた - generic カーネルを指定することができます。 - また、直前にインストールされていたカーネル (たとえば、 - カーネルを自分で設定したり、 - アップグレードしたりした場合) を指定するには - kernel.oldkernel.old とします。 - - - 普段のカーネルで使っているモジュールを - 指定したカーネルでロードする場合は、下のようにします。 - - unload -set kernel="kernel.old" -boot-conf - - - - カーネルの設定スクリプト (通常、 - カーネル起動時に設定される内容を自動化するスクリプト) - をロードします。 - - load -t userconfig_script /boot/kernel.conf - - - + + 起動時のスプラッシュスクリーン @@ -595,11 +592,10 @@ boot: linkend="x-install">X11 と GNOME, KDE または - XFce のような デスクトップ環境 - のどれかをインストールすると、 - startx コマンドで X11 - デスクトップが起動します。 + XFce のような + デスクトップ環境 + のどれかをインストールすると、startx + コマンドで X11 デスクトップが起動します。 ユーザによっては、 伝統的なテキストベースのログインプロンプトより、 @@ -642,7 +638,7 @@ boot: カーネルコンフィグレーションファイルに VESA オプションを追加して、 カスタムカーネルを構築 ( を参照) することで有効にできます。 + linkend="kernelconfig"/> を参照) することで有効にできます。 VESA のサポートにより、 フルスクリーンでスプラッシュスクリーンを表示できるようになります。 @@ -837,7 +833,8 @@ bitmap_name="/boot/splash.p 起動フラグはこの他にもあります。 それらについては &man.boot.8; を参照してください。 - + +