Date: Tue, 30 Sep 2014 11:01:17 +0000 (UTC) From: Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org> To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r45699 - in head/ja_JP.eucJP/books/handbook: bsdinstall config Message-ID: <201409301101.s8UB1H8m021464@svn.freebsd.org>
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Author: ryusuke Date: Tue Sep 30 11:01:16 2014 New Revision: 45699 URL: http://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/45699 Log: - Merge the following from the English version: r44241 -> r44351 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml r43704 -> r44296 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/config/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml head/ja_JP.eucJP/books/handbook/config/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Mon Sep 29 18:04:35 2014 (r45698) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Tue Sep 30 11:01:16 2014 (r45699) @@ -3,7 +3,7 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r43414 + Original revision: r44351 $FreeBSD$ --> <chapter xmlns="http://docbook.org/ns/docbook" @@ -1230,6 +1230,111 @@ Trying to mount root from cd9660:/dev/is </mediaobject> </figure> + <para>この章では、 + ディスクパーティションをレイアウトする際の検討事項を説明します。 + その後、Guided Partitioning および Manual Partitioning screens + の使用方法について説明します。</para> + + <sect2 xml:id="configtuning-initial"> + <title>パーティションレイアウトのデザイン</title> + + <indexterm><primary>partition layout</primary></indexterm> + <indexterm> + <primary><filename>/etc</filename></primary> + </indexterm> + <indexterm> + <primary><filename>/var</filename></primary> + </indexterm> + <indexterm> + <primary><filename>/usr</filename></primary> + </indexterm> + + <para>ファイルシステムのレイアウトを行う際には、 + ハードディスクの外周部は内周部よりもデータ転送が速いということを思い出してください。 + これに従えば、 + 小さくて激しくアクセスされるファイルシステムを外周付近に、 + <filename>/usr</filename> + のようなより大きなパーティションはディスクの内側に配置すべきでしょう。 + そのため、パーティションを作成する際には、<filename>/</filename>、 + スワップ、<filename>/var</filename>, <filename>/usr</filename> + のような順で作ってゆくのがよいでしょう。</para> + + <para><filename>/var</filename> パーティションのサイズは、 + あなたが計算機をどのように使おうとしているかを反映します。 + このパーティションには主としてメールボックスやログファイル、 + プリンタスプールが置かれます。 + メールボックスとログファイルは、 + システムのユーザ数やログの保持期間に依存して予期し得ぬサイズにまで成長する可能性があります。 + 概して、ほとんどのユーザは、<filename>/var</filename> + にギガバイト以上の空き容量を必要とはしないでしょう。</para> + + <note> + <para>時には、たくさんのディスク容量が + <filename>/var/tmp</filename> に必要になるときがあります。 + 新しいソフトウェアをインストールする際、 + package のツールは、package の一時的なコピーを + <filename>/var/tmp</filename> 以下に展開します。 + <filename>/var/tmp</filename> + 以下に十分なディスク容量が用意されていないと、 + <application>Firefox</application>, + <application>OpenOffice</application> や + <application>LibreOffice</application> のような、 + 大きなソフトウェア package のインストールが、 + 困難になることがあります。</para> + </note> + + <para><filename>/usr</filename> パーティションには、 + &os; Ports Collection およびシステムのソースコードを含む、 + システムをサポートするのに必要な多くのファイル群が置かれます。 + このパーティションには、少なくとも 2 ギガバイトを用意することをおすすめします。</para> + + <para>パーティションのサイズを考える時、 + 必要量を念頭に置いてください。 + 別のパーティションには潤沢にスペースが余っているのに、 + あるパーティションでスペースが足らないままというのは、 + フラストレーションがたまるものです。</para> + + <indexterm> + <primary>swap sizing</primary> + </indexterm> + <indexterm> + <primary>swap partition</primary> + </indexterm> + + <para>経験からスワップパーティションのサイズは物理メモリ + (<acronym>RAM</acronym>) の 2 倍というのが一般的です。 + <acronym>RAM</acronym> の少ないシステムでは、 + もっとスワップを増した方が性能がよくなります。 + スワップが少なすぎる設定は、 + あなたが後にメモリを増設したときに問題を起すばかりではなく、 + VM ページスキャニングコードの能率を落します。</para> + + <para>複数の <acronym>SCSI</acronym> + ディスクや異なるコントローラで操作される複数の + <acronym>IDE</acronym> ディスクを持つ大規模なシステムでは、 + それぞれのドライブ (4 台まで) にスワップを設定することを推奨します。 + 各ドライブのスワップパーティションはほぼ同一サイズであるべきです。 + カーネルは任意のサイズを扱うことができますが、 + 内部のデータ構造は最大のスワップパーティションの 4 倍に調節されます。 + スワップパーティションをほぼ同一のサイズにしておくことで、 + カーネルはスワップスペースを最適なかたちでディスクをまたいでストライプさせることができます。 + あなたが通常スワップをたくさん使わないとしても、 + 多くのスワップサイズを用意しておくと良いでしょう。 + プログラムが暴走しても再起動させられる前に回復することが容易になります。</para> + + <para>システムを適切にパーティション化することで、 + 小さいが書き込みの激しいパーティションによって引き起こされるフラグメント化を、 + 読み出し専門のパーティションにまで波及させずにすみます。 + また、書き込みの激しいパーティションをディスクの周辺部に配置することで、 + I/O パフォーマンスを増大させることができます。 + 大きなパーティション内の I/O + パフォーマンスもまた必要とされているでしょうが、 + ディスク周辺部へ移動させたとしても、 + <filename>/var</filename> + を周辺部に移動させることによって大きな効果が得られたのとは対照的に、 + 意味のあるパフォーマンスの増加は見込めないでしょう。</para> + </sect2> + <sect2 xml:id="bsdinstall-part-guided"> <title>Guided によるパーティションの分割</title> Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/config/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/config/chapter.xml Mon Sep 29 18:04:35 2014 (r45698) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/config/chapter.xml Tue Sep 30 11:01:16 2014 (r45699) @@ -39,10 +39,6 @@ <itemizedlist> <listitem> - <para>ハードディスク上で、ファイルシステムおよびスワップのパー - ティションの大きさと配置を決定する理由と方法</para> - </listitem> - <listitem> <para><filename>rc.conf</filename> の設定と <filename>/usr/local/etc/rc.d</filename> スタートアップシステムの基礎</para> @@ -78,150 +74,6 @@ </itemizedlist> </sect1> - <sect1 xml:id="configtuning-initial"> - <title>初期設定</title> - - <sect2> - <title>パーティションのレイアウト</title> - - <indexterm><primary>パーティションレイアウト</primary></indexterm> - <indexterm> - <primary><filename>/etc</filename></primary> - </indexterm> - <indexterm> - <primary><filename>/var</filename></primary> - </indexterm> - <indexterm> - <primary><filename>/usr</filename></primary> - </indexterm> - - <sect3> - <title>基本パーティション</title> - - <para>ファイルシステムのレイアウトを &man.disklabel.8; や - &man.sysinstall.8; で行う際、ハードディスクの外周部は - 内周部よりもデータ転送が速いということを覚えておくことが大事です。 - これに従えば、 - ルートやスワップのような小さくて激しくアクセスされるファイルシステムを外周付近に、 - <filename>/usr</filename> のようなより大きなパーティションは - その内側に配置すべきでしょう。 - そのため、パーティションを作成する際には、ルート、スワップ、 - <filename>/var</filename>、<filename>/usr</filename> - のような順で作ってゆくのがよいでしょう。</para> - - <para><filename>/var</filename> パーティションのサイズは - あなたが計算機をどのように使おうとしているかを反映します。 - <filename>/var</filename> には主としてメールボックスやログファイル、 - プリンタスプールが置かれます。 - 特にメールボックスとログファイルは、 - あなたのシステムのユーザ数やログの保持期間に依存して予期し得ぬサイズにまで成長します。 - もしあなたがメールサーバを運用する予定なら <filename>/var</filename> - パーティションはギガバイト以上のものがよいでしょう。 - さらに、<filename>/var/tmp</filename> は追加したくなるかもしれない - パッケージを収められるだけの大きさが必要です。</para> - - <para><filename>/usr</filename> パーティションはシステムを - サポートするのに必要なファイル群と、 - &man.ports.7; 階層からインストールされたファイル群を収める - <filename>/usr/local</filename> と呼ばれるサブディレクトリを - その中に含みます。 - ports をまったく使わずシステムのソース (<filename>/usr/src</filename>) - も不要だというのであれば、1 ギガバイトの <filename>/usr</filename> - パーティションだけで充分です。 しかし、ports - (特にウィンドウマネージャや Linux バイナリ) - を少なからずインストールするのであれば - 少なくとも <filename>/usr</filename> に 2 ギガバイトを薦め、 - システムのソースも置こうというなら 3 ギガバイトの - <filename>/usr</filename> を推奨します。 - このパーティションで必要になる量を過小評価してはいけません。 - それは驚く程に蔓延るものなのです!</para> - - <para>パーティションのサイズを考える時、 - 必要量にシステムの成長分を見込んでおいてください。 - 別のパーティションには潤沢にスペースが余っているのに、 - あるパーティションでスペースが足らないままというのは - フラストレーションがたまるものです。</para> - - <note><para>&man.sysinstall.8; の <literal>Auto-defaults</literal> - パーティションサイズを使ったことのある人なら、 - そのルートや <filename>/var</filename> パーティションが - 小さすぎることを知っているでしょう。 - 賢明かつ気前よくパーティションを切ってください。</para></note> - - </sect3> - - <sect3> - <title>スワップパーティション</title> - - <indexterm><primary>swap サイズ</primary></indexterm> - <indexterm><primary>swap パーティション</primary></indexterm> - - <para>経験からスワップサイズはメインメモリの 2 倍というのが一般的です。 - つまり、計算機のメモリが 128 メガバイトならばスワップファイルは - 256 メガバイトになります。 メモリの少ないシステムでは、 - もっとスワップを増した方が性能がよくなります。 256 - メガバイト未満のスワップでシステムを設計することはお薦めできません。 - またスワップサイズを決める時に、 - 将来のメモリ増設のことも考えておくべきです。 - カーネルの VM (訳註: virtual memory(仮想メモリ)) - ページングアルゴリズムはスワップパーティションがメインメモリの - 2 倍以上存在するときに最も性能を発揮するように設計されています。 - スワップが少なすぎる設定は、 - あなたが後にメモリを増設したときに問題を起すばかりではなく、 - VM ページスキャニングのコードの能率を落します。</para> - - <para>最後に、複数の SCSI ディスク - (や異なるコントローラで操作される複数の IDE ディスク) - を持つ大規模なシステムでは、それぞれのドライブ - (4 台まで) にスワップを設定することを強く推奨します。 - 各ドライブのスワップパーティションはほぼ同一サイズであるべきです。 - カーネルは任意のサイズを扱うことができますが、 - 内部のデータ構造は最大のスワップパーティションの 4 倍に調節されます。 - スワップパーティションをほぼ同一のサイズにしておくことで - カーネルはスワップスペースを最適なかたちで - ディスクをまたいでストライプさせることができます。 - こだわりすぎる必要はありません。 - スワップスペースは Unix のつつましい美点です。 - あなたが通常スワップをたくさん使わないとしても、 - プログラムが暴走してもリブートさせられる前に回復する時間を多く得られます。</para> - </sect3> - - <sect3> - <title>何故パーティション化するのか?</title> - - <para>何故パーティション化してしまうのでしょう? - 何故巨大な root パーティション一発では駄目なのでしょう? - そうすれば容量が溢れるかもと心配しなくてもすむのに!</para> - - <para>いくつかの理由からそれはよいアイデアとは言えません。 - まず各パーティションはアクセスの特徴がそれぞれ異なっていて、 - 分離しておくことでそれぞれの特徴に応じたチューニングができるようになるからです。 - root パーティションや <filename>/usr</filename> - パーティションはほとんどが読み出しでわずかな書き込みがあるだけですが - <filename>/var</filename> や <filename>/var/tmp</filename> - パーティションでは大量の読み書きが発生します。</para> - - <para>システムを適切にパーティション化することで - 小さいが書き込みの激しいパーティションによって引き起こされる - フラグメント化を読み出し専門のパーティションにまで波及させずにすみます。 - また書き込みの激しいパーティションをディスクの周辺部に配置することで、 - たとえばパーティションテーブル内で大きなパーティションの後のかわりに前に配置することで、 - それが最も必要とされているパーティションの - I/O パフォーマンスを増大させることができます。 - 大きなパーティション内の I/O - パフォーマンスもまた必要とされているでしょうが、 - それらは大きすぎてディスク周辺部へ移動させてやったとしても - <filename>/var</filename> - を周辺部に移動させることによって大きな効果が得られたのとは対照的に - 意味のあるパフォーマンスの増加は見込めないでしょう。 - root パーティションを小さくまとめて - 基本的にリードオンリーにすることで、 - 不幸にしてクラッシュが起きても無事で済む可能性が大きくなります。</para> - </sect3> - </sect2> - - </sect1> - <sect1 xml:id="configtuning-core-configuration"> <title>中核となる設定</title>
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