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Date:      Wed, 15 Jun 2005 20:34:52 +0000 (UTC)
From:      Hideyuki KURASHINA <rushani@FreeBSD.org>
To:        doc-committers@FreeBSD.org, cvs-doc@FreeBSD.org, cvs-all@FreeBSD.org
Subject:   cvs commit: doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop chapter.sgml
Message-ID:  <200506152034.j5FKYqrZ030874@repoman.freebsd.org>

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rushani     2005-06-15 20:34:52 UTC

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    ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop chapter.sgml 
  Log:
  <!--
       The FreeBSD Documentation Project
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       Original revision: 1.54
       $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop/chapter.sgml,v 1.4 2004/11/17 21:52:22 rushani Exp $
  -->
  
  <chapter id="desktop">
    <chapterinfo>
      <authorgroup>
        <author>
          <firstname>Christophe</firstname>
          <surname>Juniet</surname>
          <contrib>寄稿: </contrib>
        </author>
      </authorgroup>
    </chapterinfo>
  
    <title>デスクトップアプリケーション</title>
  
    <sect1 id="desktop-synopsis">
      <title>この章では</title>
  
      <para>FreeBSD では、Web ブラウザやワードプロセッサといった
        たくさんの種類のデスクトップアプリケーションを利用できます。
        その多くは packages や Ports Collection を用いて導入できます。
        新しいユーザの多くは、
        デスクトップにこの種のアプリケーションがあることを期待しているでしょう。
        この章では、人気の高いデスクトップアプリケーションを packages
        や Ports Collection から簡単にインストールする方法について説明します。</para>
  
      <para>ports からプログラムをインストールする場合、
        そのプログラムはソースからコンパイルされることに注意してください。
        コンパイルする対象やマシンの性能にもよりますが、
        この作業にはとても時間がかかることがあります。
        ソースからコンパイルする時間がない場合には、
        Ports Collection に収録されているほとんどのプログラムを、
        あらかじめコンパイルされた packages からインストールできます。</para>
  
      <para>FreeBSD における Linux バイナリ互換機能によって、Linux
        用に開発された多くのアプリケーションを
        あなたのデスクトップでも利用できます。
        どんな Linux アプリケーションをインストールする場合でも、
        事前に <xref linkend="linuxemu"> を読んでおくことをおすすめします。
        Linux バイナリ互換機能を用いた port
        の多くは <quote>linux-</quote> からはじまる名前となっています。
        &man.whereis.1;
        などを使って特定の port を探す場合には、このことを思い出してください。
        この章では、Linux アプリケーションをインストールする前に
        Linux バイナリ互換機能を有効にしてあることを前提とします。</para>
  
      <para>この章では、以下の分野について説明します。</para>
  
      <itemizedlist>
        <listitem>
          <para>Web ブラウザ (<application>Mozilla</application>,
            <application>&netscape;</application>,
            <application>Opera</application>,
            <application>Firefox</application>,
            <application>Konqueror</application> など)</para>
        </listitem>
  
        <listitem>
          <para>生産的なアプリケーション (<application>KOffice</application>,
            <application>AbiWord</application>,
            <application>GIMP</application>,
            <application>OpenOffice.org</application> など)</para>
        </listitem>
  
        <listitem>
          <para>ドキュメントビューア (<application>&acrobat.reader;</application>,
            <application>gv</application>,
            <application>Xpdf</application>,
            <application>GQview</application> など)</para>
        </listitem>
  
        <listitem>
          <para>財務管理ソフトウェア (<application>GnuCash</application>,
            <application>Gnumeric</application>,
            <application>Abacus</application> など)</para>
        </listitem>
      </itemizedlist>
  
      <para>この章を読む前に、以下のことを理解しておく必要があります。</para>
  
      <itemizedlist>
        <listitem>
          <para>サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法
            (<xref linkend="ports">)</para>
        </listitem>
  
        <listitem>
          <para>Linux ソフトウェアのインストール方法
            (<xref linkend="linuxemu">)</para>
        </listitem>
      </itemizedlist>
  
      <para>マルチメディア環境を整える方法については
        <xref linkend="multimedia"> を、
        電子メールを設定して使いたい場合には
        <xref linkend="mail"> を参照してください。</para>
  
      <note>
        <title>訳注</title>
        <para>この文書は英語で書かれている原文をそのまま邦訳したものです。
          必ずしも各アプリケーションで日本語が扱えるとは限らないことに注意してください。
          日本語に対応したアプリケーションは、Ports Collection の
          japanese ディレクトリにあるかもしれません。</para>
      </note>
    </sect1>
  
    <sect1 id="desktop-browsers">
      <title>Web ブラウザ</title>
  
      <indexterm>
        <primary>ブラウザ</primary>
        <secondary>web</secondary>
      </indexterm>
  
      <para>FreeBSD では Web ブラウザは事前にインストールされていません。
        そのかわり、Ports Collection の
        <ulink url="http://www.FreeBSD.org/ports/www.html">www</ulink>;
        ディレクトリには数多くの Web ブラウザ が用意されており、
        すぐにインストールできます。ソースからコンパイルする時間がない場合
        (ソースからのコンパイルは大変な時間がかかることがあります)、
        多くのプログラムを packages からインストールできます。</para>
  
      <para><application>KDE</application> と
        <application>GNOME</application> では、はじめから HTML
        ブラウザが用意されています。
        これらのデスクトップ環境を設定するための情報については
        <xref linkend="x11-wm"> を参照してください。</para>
  
      <para>軽快な Web ブラウザを探している場合には、Ports Collection から
        <filename role="package">www/dillo</filename>,
        <filename role="package">www/links</filename>,
        <filename role="package">www/w3m</filename> を試してみてください。</para>
  
      <para>この節では次のアプリケーションについて説明します。</para>
  
      <informaltable frame="none" pgwide="1">
        <tgroup cols="4">
          <thead>
            <row>
              <entry>アプリケーション名</entry>
              <entry>必要なリソース</entry>
              <entry>port からのインストール</entry>
              <entry>実行に必要となる主な環境</entry>
            </row>
          </thead>
  
          <tbody>
            <row>
              <entry><application>Mozilla</application></entry>
              <entry>多</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>Gtk+</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>&netscape;</application></entry>
              <entry>多</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry>Linux バイナリ互換機能</entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Opera</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry>FreeBSD 版と Linux 版を利用することができます。
                Linux 版のバイナリを実行するには、
                Linux バイナリ互換機能を有効にし、
                <application>linux-openmotif</application>
                をインストールする必要があります。</entry>
            </row>
            <row>
              <entry><application>Firefox</application></entry>
              <entry>中</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>Gtk+</application></entry>
            </row>
            <row>
              <entry><application>Konqueror</application></entry>
              <entry>中</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>KDE</application> ライブラリ</entry>
            </row>
          </tbody>
        </tgroup>
      </informaltable>
  
      <sect2>
        <title>Mozilla</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Mozilla</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Mozilla</application> はおそらく FreeBSD
          デスクトップに最適なブラウザでしょう。先進的で安定しており、
          FreeBSD に完全に対応しています。
          標準によく準拠した HTML 表示エンジンを特徴としています。
          メーラやニュースリーダを搭載しており、
          さらに Web ページを作成するための HTML エディタも提供しています。
          <application>&netscape;</application>
          のユーザは <application>Communicator</application> と
          よく似ていることに気がつくでしょう。
          両ブラウザは同じコードを基盤として共有しているからです。</para>
  
        <para>CPU が 233 MHz 以下であるか、
          積んでいるメモリが 64 MB 以下の遅いマシンでは、
          <application>Mozilla</application>
          は実行するために多くのリソースを消費してしまい、
          使いものにならないかもしれません。
          そのような場合には、後述する <application>Opera</application>
          を試してみるとよいかもしれません。</para>
  
        <para>どんな理由であれ <application>Mozilla</application>
          をソースからコンパイルしたくない、もしくはコンパイルできない場合には、
          FreeBSD GNOME チームがすでにコンパイルした package
          を次のようにしてネットワークからインストールできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r mozilla</userinput></screen>
  
        <para>package が手に入らない場合でも、
          コンパイルするだけの時間とディスク容量があれば、
          次のようにして <application>Mozilla</application>
          のソースを手に入れ、コンパイルしてインストールできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/www/mozilla</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <para><application>Mozilla</application> port は、
          <username>root</username>
          権限で chrome レジストリを設定することによって
          適切に初期化をおこないます。
          Mouse Gestures (マウスジェスチャ) のような拡張機能を利用したい場合には、
          適切にインストールするために <application>Mozilla</application>
          を <username>root</username> 権限で起動する必要があるでしょう。</para>
  
        <para>一度 <application>Mozilla</application> をインストールすると、もう
          <username>root</username> 権限は必要ありません。
          <application>Mozilla</application> を Web ブラウザとして起動するには、
          次のように入力するだけです。</para>
  
        <screen>&prompt.user; <userinput>mozilla</userinput></screen>
  
        <para>次のように入力すると、
        メーラやニュースリーダを直接起動できます。</para>
  
        <screen>&prompt.user; <userinput>mozilla -mail</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2 id="moz-java-flash">
        <sect2info>
          <authorgroup>
            <author>
              <firstname>Tom</firstname>
              <surname>Rhodes</surname>
              <contrib>寄稿: </contrib>
            </author>
          </authorgroup>
      </sect2info>
  
        <title>Mozilla, &java; および &macromedia; &flash;</title>
  
        <para><application>Mozilla</application> のインストールは簡単ですが、
          残念なことに &java; や &macromedia; &flash; といった拡張機能を
          <application>Mozilla</application>
          にインストールするには少々時間とディスクの空きが必要です。</para>
  
        <para>まずはじめに <application>Mozilla</application>
          とともに使うファイルをダウンロードします。
          現在使っている Web ブラウザで
          <ulink url="http://www.sun.com/software/java2/download.html"></ulink>;
          を開き、アカウントを作成してください。
          ここでのユーザ名とパスワードは後で必要になるかもしれないので、
          保存しておいてください。
          &java; の port はファイルを自動的にダウンロードしないので、
          <filename>j2sdk-1_3_1-src.tar.gz</filename> を手動でダウンロードして
          <filename>/usr/ports/distfiles/</filename> においてください。
          このようにしなければならないのは &java; のライセンス制限のためです。
          同時に、
          <ulink url="http://java.sun.com/webapps/download/Display?BundleId=7905"></ulink>;
          から <quote>java environment</quote> をダウンロードしてください。
          <filename>j2sdk-1_3_1_08-linux-i586.bin</filename> という名前の大きな
          (約 25MB もあります!) ファイルです。
          先ほどのようにダウンロードしたファイルは
          <filename>/usr/ports/distfiles/</filename> におかなければなりません。
          最後に
          <ulink url="http://www.eyesbeyond.com/freebsddom/java/"></ulink>;
          から <quote>java patchkit</quote> をダウンロードし、
          <filename>/usr/ports/distfiles/</filename> においてください。</para>
  
        <para><command>make install clean</command> を実行して
          <filename role="package">java/jdk13</filename> port を
          インストールし、
          それから <filename role="package">www/flashpluginwrapper</filename>
          port をインストールしてください。この port は、
          <filename role="package">emulators/linux_base</filename> という大きな
          port を必要とします。他の <application>&flash;</application> プラグインも
          確かにありますが、私の環境では実行できていません。</para>
  
        <note>
          <title>訳注</title>
          <para>この文書を邦訳した時点では、
            &java; の FreeBSD ネイティブバイナリを
            <ulink url="http://www.freebsdfoundation.org/">FreeBSD 財団</ulink>
            から入手できます。
            上記の <filename role="package">java/jdk13</filename>
            をインストールする手順は、
            <filename role="package">java/diablo-jdk13</filename>
            に置き換えられます。この場合、
            <ulink url="http://www.FreeBSDFoundation.org/cgi-bin/download.cgi?package=diablo-caffe-1.3.1-0.tar.bz2"></ulink>;
            からライセンスに承諾して <filename>diablo-caffe-1.3.1-0.tar.bz2</filename>
            をダウンロードし、同様に
            <filename>/usr/ports/distfiles/</filename> においてください。
            そのあとで、<command>make install clean</command>
            を実行するとインストールできます。
            しかしながら、
            このネイティブバイナリは現在 5.1-RELEASE では動作しません。
          </para>
        </note>
  
        <para><application>Mozilla</application> がまだインストールされていないなら、
          <filename role="package">www/mozilla</filename> port
          をインストールしておいてください。</para>
  
        <para>次に <application>&flash;</application> プラグインをコピーします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cp /usr/local/lib/flash/libflashplayer.so \
          /usr/X11R6/lib/browser_plugins/libflashplayer_linux.so</userinput></screen>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cp /usr/local/lib/flash/ShockwaveFlash.class \
          /usr/X11R6/lib/browser_plugins/</userinput></screen>
  
      <para><application>Mozilla</application> のスタートアップスクリプトである
        <filename>/usr/X11R6/bin/mozilla</filename>
        の先頭に (ただし <literal>#!/bin/sh</literal> の下に) 次の行を追加します。</para>
  
  <programlisting>LD_PRELOAD=/usr/local/lib/libflashplayer.so.1
  export LD_PRELOAD</programlisting>
  
        <para>これで <application>&flash;</application> プラグインを利用できるはずです。</para>
  
        <para>さあ <application>Mozilla</application> を起動してみましょう。</para>
  
        <screen>&prompt.user; <userinput>mozilla &amp;</userinput></screen>
  
        <para>そして <guimenu>Help</guimenu> メニューから
          <guimenuitem>About Plug-ins</guimenuitem>
          を開いてください。現在利用可能なプラグインの一覧が表示されます。
          <application>&java;</application> と
          <application>&shockwave; &flash;</application>
          が表示されているでしょう。</para>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>&netscape;</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Netscape</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para>Ports Collection には、いくつかのバージョンの
          &netscape; ブラウザがあります。
          FreeBSD ネイティブ版の &netscape;
          には、深刻なセキュリティバグがありますので
          インストールしないことを強くおすすめします。
          そのかわり、最近の Linux 版か
          DIGITAL UNIX 版をインストールしてください。</para>
  
        <para>&netscape; ブラウザの最新の安定版のリリースは
          <application>&netscape; 7</application> です。
          このブラウザは Ports Collection からインストールできます
          (訳注: 次の作業では Linux バイナリがインストールされます)。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/www/netscape7</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <caution>
          <para><application>&netscape; 4.x</application> バージョンは、
            最近の標準規格に対応していないのでおすすめできません。
            <application>&netscape; 7.x</application>
            以降のバージョンは &i386; プラットホームでのみ入手可能です。</para>
        </caution>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Opera</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Opera</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Opera</application> は非常に速く、
          機能満載で、標準規格に準拠した Web ブラウザです。
          FreeBSD <quote>ネイティブ</quote> バージョンと、
          Linux バイナリ互換機能によって動作するバージョンの二つが
          利用できます。
          どちらにおいても、広告を表示する無料で使用できるバージョンと、
          <ulink url="http://www.opera.com/">Opera web サイト</ulink> で
          購入できる広告なしのバージョンがあります。</para>
  
        <para>FreeBSD 版の <application>Opera</application> で Web
        を見るには、次の package をインストールします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r opera</userinput></screen>
  
        <para>すべての packages を持っていない FTP サイトもありますが、
          次のように入力すると Ports Collection
          からでも同じようにインストールできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/www/opera</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <para>Linux 版の <application>Opera</application>
          をインストールするには、上の例で <literal>opera</literal> を
          <literal>linux-opera</literal> に置き換えてください。
          <application>Adobe &acrobat.reader;</application>
          のように、Linux 版しか入手できないプラグインを利用したい状況では
          Linux 版が有用です。
          他のすべての点で、FreeBSD 版と Linux 版は同じように機能します。</para>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Firefox</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Firefox</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Firefox</application> は
          <application>Mozilla</application>
          のコードベースから派生した次世代ブラウザです。
          <application>Mozilla</application>
          はブラウザ、メールクライアント、チャットクライアントなどを含む
          アプリケーションスイートです。
          その一方で、<application>Firefox</application>
          はブラウザ単体であるため、軽量で高速に動作します。</para>
  
        <para>package をインストールするには以下のように入力してください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r firefox</userinput></screen>
  
        <para>ソースコードからコンパイルする方が好きなら、Ports Collection
          を使って以下のようにインストールすることもできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/www/firefox</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Konqueror</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Konqueror</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Konqueror</application> は
          <application>KDE</application> を構成するソフトウェアです。
          ただし、<application>KDE</application> をインストールしなくても、
          <filename role="package">x11/kdebase3</filename>
          をインストールすることにより、単体で動作させることができます。
          <application>Konqueror</application> はブラウザであると同時に、
          ファイルマネージャおよびマルチメディアビューアの役割も果たします。</para>
  
        <para><application>Konqueror</application>
          にはプラグイン一式が用意されており、
          <filename role="package">misc/konq-plugins</filename>
          を利用してインストールすることができます。</para>
  
        <para><application>Konqueror</application> は
          <application>&flash;</application> にも対応しています。導入手順は
          <ulink url="http://freebsd.kde.org/howto.php"></ulink>;
          をご覧ください。</para>
      </sect2>
  
    </sect1>
  
    <sect1 id="desktop-productivity">
      <title>生産的なアプリケーション</title>
  
      <para>生産的なアプリケーションということになると、
         新しいユーザはしばしば魅力的なオフィススイートや
         親しみのあるワードプロセッサを求めるでしょう。
         デフォルトアプリケーションではありませんが、
         <application>KDE</application> のような
         <link linkend="x11-wm">デスクトップ環境</link> はオフィススイートを
         提供しています。
         FreeBSD は、デスクトップ環境にかかわらず
         必要なものはすべて提供しています。</para>
  
      <para>この節では次のアプリケーションについて説明します。</para>
  
      <informaltable frame="none" pgwide="1">
        <tgroup cols="4">
          <thead>
            <row>
              <entry>アプリケーション名</entry>
              <entry>必要なリソース</entry>
              <entry>port からのインストール</entry>
              <entry>実行に必要となる主な環境</entry>
            </row>
          </thead>
  
          <tbody>
            <row>
              <entry><application>KOffice</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>KDE</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>AbiWord</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry><application>Gtk+</application> または <application>GNOME</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Gimp</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>Gtk+</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>OpenOffice.org</application></entry>
              <entry>多</entry>
              <entry>莫大</entry>
              <entry><application>GCC 3.1</application>, <application>&jdk; 1.3</application>, <application>Mozilla</application></entry>
            </row>
          </tbody>
        </tgroup>
      </informaltable>
  
      <sect2>
        <title>KOffice</title>
        <indexterm>
          <primary><application>KOffice</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>オフィススイート</primary>
          <secondary><application>KOffice</application></secondary>
        </indexterm>
  
        <para>KDE コミュニティはデスクトップ環境とともに、
          <application>KDE</application> 環境以外でも利用可能な
          オフィススイートを提供しています。
          このオフィススイートには、他のオフィススイートと同様に、
          4 つの標準的なアプリケーションが含まれています。
          <application>KWord</application> はワードプロセッサ、
          <application>KSpread</application> は表計算ソフトウェア、
          <application>KPresenter</application>
          はプレゼンテーションソフトウェア、そして
          <application>Kontour</application> は図形描画ソフトウェアです。</para>
  
        <para>最新の <application>KOffice</application>
          をインストールする場合には、事前に <application>KDE</application>
          を最新のバージョンにしておいてください。</para>
  
        <para><application>KOffice</application> を package
          からインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r koffice</userinput></screen>
  
        <para>package を入手できない場合でも Ports Collection を利用できます。
          たとえば、<application>KDE3</application> の
          <application>KOffice</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/editors/koffice-kde3</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>AbiWord</title>
        <indexterm>
          <primary><application>AbiWord</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>AbiWord</application>
          は、<application>&microsoft; Word</application>
          のような見た目や操作感を持つフリーのワードプロセッサです。
          書類や手紙、報告書、メモなどを書くのに適しています。
          非常に速く、多くの特徴があり、非常にユーザフレンドリです。</para>
  
        <para><application>AbiWord</application> は、
          Microsoft <filename>.doc</filename>
          のような独自仕様を含む多くの形式のファイルを読み書きできます。</para>
  
        <para>次のようにして <application>AbiWord</application> を package
          からインストールできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r abiword</userinput></screen>
  
        <para>package を入手できない場合でも Ports Collection を利用できます。
          おそらく Ports Collection の方が新しいでしょう。
          次のようにしてインストールします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/editors/abiword</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>GIMP</title>
        <indexterm>
          <primary><application>GIMP</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para>画像を描画したり写真を修正することに関して、
          <application>GIMP</application>
          はとても洗練された編集プログラムです。
          単純にお絵かきソフトウェアとして使うこともできますし、
          高品質な写真の加工ツールとしても使えます。
          多くのプラグインに対応しており、
          スクリプトインタフェースを特徴としています。
          <application>GIMP</application>
          はさまざまな形式のファイルを読み書きでき、
          スキャナやタブレットとのインタフェースにも対応しています。</para>
  
        <para>次のコマンドにより package をインストールできます。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gimp</userinput></screen>
  
        <para>利用している FTP サイトにこの package がない場合でも、
          Ports Collection からインストールできます。
          Ports Collection の
          <ulink url="http://www.FreeBSD.org/ports/graphics.html">graphics</ulink>;
          ディレクトリには <application>Gimp マニュアル</application>もあります。
          インストールする方法は次のとおりです。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/graphics/gimp</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput>
  &prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/graphics/gimp-manual-pdf</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <note>
          <para>Ports Collection の
            <ulink url="http://www.FreeBSD.org/ports/graphics.html">graphics</ulink>;
            ディレクトリには <application>GIMP</application>
            の開発版である
            <filename role="package">graphics/gimp-devel</filename>
            があります。
            <application>Gimp マニュアル</application> の HTML バージョンは
            <filename role="package">graphics/gimp-manual-html</filename>
            にあります。</para>
         </note>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>OpenOffice.org</title>
        <indexterm>
          <primary><application>OpenOffice.org</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>オフィススイート</primary>
          <secondary><application>OpenOffice.org</application></secondary>
        </indexterm>
  
        <para><application>OpenOffice.org</application>
          は、完全なオフィススイートに必須のアプリケーション
          (ワードプロセッサ、表計算ソフトウェア、
          プレゼンテーションソフトウェア、そして図形描画ソフトウェア)
          をひととおり揃えています。
          ユーザインタフェースは他のオフィススイートと似ており、
          広く用いられているさまざまな形式のファイルを読み書きできます。
          インタフェース、スペルチェッカ、辞書は多くの言語で利用できます。</para>
  
        <para><application>OpenOffice.org</application>
          のワードプロセッサは、ネイティブのファイル形式に XML を採用することで
          ポータビリティや柔軟性を高めています。
          表計算ソフトウェアにはマクロ機能があり、
          外部データベースと接続することもできます。
          <application>OpenOffice.org</application> は、すでに
          &windows;, &solaris;, Linux, FreeBSD, &macos;&nbsp;X
          において安定してネイティブに動作しています。
          <application>OpenOffice.org</application>
          についての詳しい情報は、
          <ulink url="http://www.openoffice.org/">OpenOffice web サイト</ulink>
          をご覧ください。また、
          <ulink url="http://porting.openoffice.org/freebsd/">FreeBSD OpenOffice プロジェクトチーム</ulink>
          の Web サイトから、FreeBSD 特有の情報や
          packages を直接取得することもできます。</para>
  
        <para><application>OpenOffice.org</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r openoffice</userinput></screen>
  
        <note>
          <para>&os; のリリース版を使用している場合、この操作は動作します。
            それ以外の版を使用している場合、&os; OpenOffice Porting Team
            の web サイトから適切なパッケージをダウンロードして、
            &man.pkg.add.1; を使用してインストールしてください。
            ここからはリリース版と開発版の両方がダウンロードできます。</para>
        </note>
  
        <para>package
          をインストールしたら、セットアッププログラムを実行し、
          <option>standard workstation installation</option>
          を選択してください。
          このコマンドは、<application>OpenOffice.org</application>
          を使用するユーザで実行してください。</para>
  
        <screen>&prompt.user; <userinput>openoffice-setup</userinput></screen>
  
        <para><application>OpenOffice.org</application> の packages
          が利用できない場合でも、port を利用する方法があります。
          しかしながら、コンパイルするには大きなディスクスペースと
          本当にかなり長い時間を必要とすることを心に留めておかなければなりません。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/editors/openoffice-1.1</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <para>インストールが終わったら、 <application>OpenOffice.org</application>
          を使用するユーザでセットアッププログラムを実行し、
          <option>standard workstation installation</option>
          を選択してください。</para>
  
        <screen>&prompt.user; <userinput>cd /usr/ports/editors/openoffice-1.1</userinput>
  &prompt.user; <userinput>make install-user</userinput></screen>
  
        <para>地域化されたバージョンを利用したい場合、
          利用可能な port は以下の通りです。</para>
  
        <informaltable frame="none" pgwide="1">
          <tgroup cols="2">
            <colspec colwidth="1*">
            <colspec colwidth="2*">
            <thead>
              <row>
                <entry>言語</entry>
                <entry>port</entry>
              </row>
            </thead>
  
            <tbody>
              <row>
                <entry>カタロニア語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-ca</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>チェコ語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-cs</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>デンマーク語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-dk</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ギリシャ語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-el</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>スペイン語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-es</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>エストニア語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-et</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>フィンランド語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-fi</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>イタリア語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-it</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>オランダ語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-nl</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>スウェーデン語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-se</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>スロバキア語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-sk</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>スロベニア語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-sl_SI</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>トルコ語</entry>
                <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1-tr</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>アラビア語</entry>
                <entry><filename role="package">arabic/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>簡体字中国語</entry>
                <entry><filename role="package">chinese/openoffice-1.1-zh_CN</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>繁体字中国語</entry>
                <entry><filename role="package">chinese/openoffice-1.1-zh_TW</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>フランス語</entry>
                <entry><filename role="package">french/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ドイツ語</entry>
                <entry><filename role="package">german/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ハンガリー語</entry>
                <entry><filename role="package">hungarian/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>日本語</entry>
                <entry><filename role="package">japanese/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>韓国語</entry>
                <entry><filename role="package">korean/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ポーランド語</entry>
                <entry><filename role="package">polish/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ブラジル系ポルトガル語</entry>
                <entry><filename role="package">portuguese/openoffice-1.1-pt_BR</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ポルトガル語</entry>
                <entry><filename role="package">portuguese/openoffice-1.1-pt_PT</filename></entry>
              </row>
  
              <row>
                <entry>ロシア語</entry>
                <entry><filename role="package">russian/openoffice-1.1</filename></entry>
              </row>
            </tbody>
          </tgroup>
        </informaltable>
      </sect2>
    </sect1>
  
    <sect1 id="desktop-viewers">
      <title>ドキュメントビューア</title>
  
      <para>いくつかの新しい文書形式が最近よく使われるようになってきました。
        基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。
        この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。
      </para>
  
      <para>この節では次のアプリケーションについて説明します。</para>
  
      <informaltable frame="none" pgwide="1">
        <tgroup cols="4">
          <thead>
            <row>
              <entry>アプリケーション名</entry>
              <entry>必要なリソース</entry>
              <entry>port からのインストール</entry>
              <entry>実行に必要になる主な環境</entry>
            </row>
          </thead>
  
          <tbody>
            <row>
              <entry><application>&acrobat.reader;</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry>Linux バイナリ互換機能</entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>gv</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry><application>Xaw3d</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Xpdf</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry><application>FreeType</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>GQview</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry><application>Gtk+</application> または <application>GNOME</application></entry>
            </row>
          </tbody>
        </tgroup>
      </informaltable>
  
      <sect2>
        <title>&acrobat.reader;</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Acrobat Reader</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>PDF</primary>
          <secondary>ビューア</secondary>
        </indexterm>
  
        <para>今や多くの文書が <quote>Portable Document Format</quote>
          を意味する PDF ファイル形式で配布されています。
          PDF ファイルを読むのに推奨されるビューアの一つが
          <application>&acrobat.reader;</application> で、
          Adobe から Linux 向けにリリースが提供されています。
          FreeBSD は Linux バイナリを実行できるので、
          FreeBSD でもこのアプリケーションを利用できます。</para>
  
        <para>package から <application>&acrobat.reader; 5</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r acroread</userinput></screen>
  
        <para>これまでと同じく package が手に入らない場合や、
          最新のバージョンを利用したい場合には
          Ports Collection を使ってください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/print/acroread</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>gv</title>
        <indexterm>
          <primary><application>gv</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>PDF</primary>
          <secondary>ビューア</secondary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>PostScript</primary>
          <secondary>ビューア</secondary>
        </indexterm>
  
        <para><application>gv</application> は &postscript; と PDF
          のビューアです。これはもともと
          <application>ghostview</application> をベースとしていますが、
          <application>Xaw3d</application>
          ライブラリによってより良い外観になっています。
          動作が速くて、ユーザインタフェースもシンプルです。
          <application>gv</application> は用紙の向きやサイズ、
          拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの機能を持っています。
          ほとんどすべての操作はキーボードとマウスの両方で行なうことができます。</para>
  
        <para>package から <application>gv</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gv</userinput></screen>
  
        <para>package が手に入らない場合には Ports Collection を使ってください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/print/gv</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Xpdf</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Xpdf</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>PDF</primary>
          <secondary>ビューア</secondary>
        </indexterm>
  
        <para>FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら、
          <application>Xpdf</application> を試してみてください。
          <application>Xpdf</application> は軽くて効率的なビューアです。
          とても少ないリソースでも動作し、とても安定しています。
          標準の X フォントを利用し、
          <application>&motif;</application>,
          その他の X ツールキットを必要としません。</para>
  
        <para><application>Xpdf</application> の
          package をインストールするには次のコマンドを入力します。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r xpdf</userinput></screen>
  
        <para>package を入手できない場合や、
          Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/graphics/xpdf</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
  
        <para>インストールが完了したら <application>Xpdf</application>
          を起動できます。
          メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。</para>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>GQview</title>
        <indexterm>
          <primary><application>GQview</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>GQview</application> は画像管理ソフトウェアです。
          クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、
          サムネイル画像を作成したり、そのほかにもいろいろできます。
          また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えています。
          画像のコレクションを管理でき、重複したファイルも簡単に見つけられます。
          <application>GQview</application> は全画面表示もでき、
          国際化にも対応しています。</para>
  
        <para><application>GQview</application> の
          package をインストールするには次のコマンドを入力します。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gqview</userinput></screen>
  
        <para>package を入手できない場合や、
          Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/graphics/gqview</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
    </sect1>
  
    <sect1 id="desktop-finance">
      <title>財務管理ソフトウェア</title>
  
      <para>FreeBSD デスクトップで個人的な財務管理ができるように、
        強力で簡単に使えるアプリケーションが用意されています。
        それらのアプリケーションの中には
        <application><trademark class="registered">Quicken</trademark></application>
        や <application>Excel</application>
        などの広く行き渡った形式のファイルと互換性があるものもあります。</para>
  
     <para>この節では次のアプリケーションについて説明します。</para>
  
      <informaltable frame="none" pgwide="1">
        <tgroup cols="4">
          <thead>
            <row>
              <entry>アプリケーション名</entry>
              <entry>必要なリソース</entry>
              <entry>port からのインストール</entry>
              <entry>実行に必要になる主な環境</entry>
            </row>
          </thead>
  
          <tbody>
            <row>
              <entry><application>GnuCash</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>GNOME</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Gnumeric</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>重</entry>
              <entry><application>GNOME</application></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Abacus</application></entry>
              <entry>少</entry>
              <entry>軽</entry>
              <entry><application>Tcl/Tk</application></entry>
            </row>
          </tbody>
        </tgroup>
      </informaltable>
  
      <sect2>
        <title>GnuCash</title>
        <indexterm>
          <primary><application>GnuCash</application></primary>
        </indexterm>
  
        <para><application>GnuCash</application> は、
          <application>GNOME</application> の一部で、
          使いやすくかつ強力なアプリケーションとしてエンドユーザに提供されています。
          <application>GnuCash</application> を使えば、
          収入や支出、銀行口座、あるいは株を管理できます。
          直観的なインタフェースを特徴としていますが、
          非常に高度な機能も提供しています。</para>
  
        <para><application>GnuCash</application> は洗練された登録機能、
          階層構造の勘定システム、多くのキーボードショートカット、
          自動補完機能を提供しています。
          単一のトランザクションをより小さな要素に分解できます。
          <application>GnuCash</application> は、
          <application>Quicken</application>
          の QIF ファイルの読み込みやマージができます。
          また、国際的な日付および通貨形式も扱えます。</para>
  
        <para><application>GnuCash</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gnucash</userinput></screen>
  
        <para>package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/finance/gnucash</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Gnumeric</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Gnumeric</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>表計算ソフトウェア</primary>
          <secondary><application>Gnumeric</application></secondary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Gnumeric</application> は、
          <application>GNOME</application>
          デスクトップ環境に含まれている表計算ソフトウェアです。
          セルの書式に従ってユーザの入力を自動的に <quote>推測</quote> する便利な機能や、
          多くのシーケンスに対する自動補完機能があります。
          <application>Excel</application>, <application>Lotus 1-2-3</application>, <application>Quattro Pro</application>
          といった広く行き渡っている多くの形式のファイルを読みこめます。
          <application>Gnumeric</application> は、グラフ描画ソフトウェアの
          <filename role="package">math/guppi</filename>
          を介してグラフ機能を提供しています。
          多くの関数を内蔵しており、
          数値、通貨、日付、時間などのよく使うセルの書式が利用できます。</para>
  
        <para><application>Gnumeric</application> の package
          をインストールするには次のように入力します。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gnumeric</userinput></screen>
  
        <para>package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/math/gnumeric</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
  
      <sect2>
        <title>Abacus</title>
        <indexterm>
          <primary><application>Abacus</application></primary>
        </indexterm>
        <indexterm>
          <primary>表計算ソフトウェア</primary>
          <secondary><application>Abacus</application></secondary>
        </indexterm>
  
        <para><application>Abacus</application>
          は、軽くて使いやすい表計算ソフトウェアです。
          統計、財務、数学などの分野で
          役にたつ多くの関数を内蔵しています。
          <application>Abacus</application> は
          <application>Excel</application> 形式のファイルを読み書きでき、
           &postscript; 形式のファイルも作成できます。</para>
  
        <para>package から <application>Abacus</application>
          をインストールするには次のようにします。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r abacus</userinput></screen>
  
        <para>package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。</para>
  
        <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/deskutils/abacus</userinput>
  &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
      </sect2>
    </sect1>
  
    <sect1 id="desktop-summary">
      <title>まとめ</title>
  
      <para>FreeBSD はその性能や安定性によって
        インターネットサービスプロバイダに人気がある一方で、
        日常のデスクトップでの用途にも完全に対応しています。
        数千のアプリケーションが
        <ulink url="http://www.FreeBSD.org/where.html">packages</ulink>; や
        <ulink url="http://www.FreeBSD.org/ports/index.html">ports</ulink>;
        から利用できます。
        これらによりあなたのニーズを完全に満たすデスクトップを構築できます。
        </para>
  
      <para>デスクトップ環境のインストールを終えたら、次は
        <filename role="package">misc/instant-workstation</filename>
        を試してみるとよいかもしれません。
        この <quote>メタ port</quote> を使うと、
        ワークステーション向けの典型的な port を構築できます。
        カスタマイズする場合には、
        <filename>/usr/ports/misc/instant-workstation/Makefile</filename>
        を編集してください。
        インストールする port を追加、削除する場合には、
        デフォルトの設定書式にしたがってください。
        そして、通常の手続きで構築してください。
        最終的には、まさにあなたのデスクトップに対応する大きな package
        を作成できるでしょう。
        そして、他のワークステーションにもインストールしてみてください!</para>
  
      <para>以下は、この章で説明した
        デスクトップアプリケーションの一覧です。</para>
  
      <informaltable frame="none" pgwide="1">
        <tgroup cols="3">
          <thead>
            <row>
              <entry>アプリケーション名</entry>
              <entry>package 名</entry>
              <entry>port 名</entry>
            </row>
          </thead>
  
          <tbody>
            <row>
              <entry><application>Mozilla</application></entry>
              <entry><literal>mozilla</literal></entry>
              <entry><filename role="package">www/mozilla</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>&netscape;</application></entry>
              <entry><literal>linux-netscape7</literal></entry>
              <entry><filename role="package">www/netscape7</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Opera</application></entry>
              <entry><literal>opera</literal></entry>
              <entry><filename role="package">www/opera</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Firefox</application></entry>
              <entry><literal>firefox</literal></entry>
              <entry><filename role="package">www/firefox</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>KOffice</application></entry>
              <entry><literal>koffice-kde3</literal></entry>
              <entry><filename role="package">editors/koffice-kde3</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>AbiWord</application></entry>
              <entry><literal>abiword</literal></entry>
              <entry><filename role="package">editors/abiword</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>GIMP</application></entry>
              <entry><literal>gimp</literal></entry>
              <entry><filename role="package">graphics/gimp</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>OpenOffice.org</application></entry>
              <entry><literal>openoffice</literal></entry>
              <entry><filename role="package">editors/openoffice-1.1</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>&acrobat.reader;</application></entry>
              <entry><literal>acroread</literal></entry>
              <entry><filename role="package">print/acroread</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>gv</application></entry>
              <entry><literal>gv</literal></entry>
              <entry><filename role="package">print/gv</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Xpdf</application></entry>
              <entry><literal>xpdf</literal></entry>
              <entry><filename role="package">graphics/xpdf</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>GQview</application></entry>
              <entry><literal>gqview</literal></entry>
              <entry><filename role="package">graphics/gqview</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>GnuCash</application></entry>
              <entry><literal>gnucash</literal></entry>
              <entry><filename role="package">finance/gnucash</filename></entry>
            </row>
  
            <row>
              <entry><application>Gnumeric</application></entry>
              <entry><literal>gnumeric</literal></entry>
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            </row>
  
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