Date: Thu, 28 May 2015 10:49:29 +0000 (UTC) From: Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org> To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r46729 - head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall Message-ID: <201505281049.t4SAnTcB043906@svn.freebsd.org>
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Author: ryusuke Date: Thu May 28 10:49:28 2015 New Revision: 46729 URL: https://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/46729 Log: - Merge the following from the English version: r44886 -> r46452 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Wed May 27 18:20:57 2015 (r46728) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall/chapter.xml Thu May 28 10:49:28 2015 (r46729) @@ -3,7 +3,7 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r44885 + Original revision: r46452 $FreeBSD$ --> <chapter xmlns="http://docbook.org/ns/docbook" @@ -30,11 +30,9 @@ <firstname>Randy</firstname> <surname>Pratt</surname> </personname> - <contrib>sysinstall のウォークスルー、スクリーンショット、 およびその他原稿: </contrib> </author> - <author><personname><firstname>Randy</firstname><surname>Pratt</surname></personname></author> </authorgroup>--> <authorgroup> @@ -105,12 +103,12 @@ <itemizedlist> <listitem> - <para>&os; インストールメディアの作り方。</para> + <para>最小ハードウェア要件、および &os; + が対応しているアーキテクチャについて。</para> </listitem> <listitem> - <para>最小ハードウェア要件、および&os; - が対応しているアーキテクチャについて</para> + <para>&os; インストールメディアの作り方。</para> </listitem> <!-- WB: verify this, including GPT partition notation (ada0p2) @@ -128,6 +126,15 @@ が聞いてくる質問がどのような意味であり、 またどのように答えれば良いか。</para> </listitem> + + <listitem> + <para>インストールに失敗した時の問題の解決方法。</para> + </listitem> + + <listitem> + <para>インストールを確定する前に、 + &os; の live 版へアクセスする方法。</para> + </listitem> </itemizedlist> <para>この章を読む前に、以下のことを確認して下さい。</para> @@ -143,80 +150,75 @@ <sect1 xml:id="bsdinstall-hardware"> <title>最小ハードウェア要件</title> - <para>&os; をインストールするシステムのハードウェア要件は、 - &os; のバージョンやハードウェアのアーキテクチャによって異なります。 - &os; - の各リリースが対応しているハードウェアアーキテクチャやデバイスの一覧は、 - ハードウェアノートとして提供されています。 - このドキュメントは、通常リリースメディアのルートディレクトリに、 - <filename>HARDWARE.TXT</filename> という名前で置かれています。 - この対応ハードウェアの一覧は、 - &os; ウェブサイトのリリース情報のページ (<link - xlink:href="&url.base;/ja/releases/index.html">http://www.FreeBSD.org/ja/releases/index.html</link>) - においても見ることができます。</para> - - <para>&os; の最小のインストールにおいては、 - 少なくとも 64 MB の <acronym>RAM</acronym>、 - および 1.1 MB のハードディスクの空き容量が必要です。 - アプリケーションや保存するデータ量に見合うように、 - より多くの <acronym>RAM</acronym>、 - そしてより多くの容量のハードディスクを用意してください。 - 各アーキテクチャごとに必要とされるプロセッサの要件は以下の通りです。</para> + <para>&os; をインストールするシステムのハードウェア要件は、 + &os; のバージョンやハードウェアのアーキテクチャによって異なります。 + &os; + の各リリースが対応しているハードウェアアーキテクチャやデバイスの一覧は、 + &os; ウェブサイトのリリース情報のページ (<link + xlink:href="&url.base;/ja/releases/index.html">http://www.FreeBSD.org/ja/releases/index.html</link>) + にまとめられています。</para> + + <para>&os; の最小のインストールでは、 + 少なくとも 64 MB の <acronym>RAM</acronym>、 + および 1.5 GB のハードディスクの空き容量が必要です。 + しかしならが、これは <emphasis>最小</emphasis> のインストールであり、 + 自由に使える領域はほとんどありません。 + 必要となる RAM は、使用目的によります。 + ある目的に特化された FreeBSD システムは、 + 128MB の RAM で動作できる可能性がありますが、 + デスクトップ用途のシステムでは、少なくとも 4 GB の + <acronym>RAM</acronym> が必要となります。</para> - <variablelist> - <varlistentry> + <para>各アーキテクチャごとに必要とされるプロセッサの要件は以下の通りです。</para> + + <variablelist> + <varlistentry> <term>&arch.amd64;</term> <listitem> - <para>&arch.amd64; を実行可能なプロセッサには - 2 つのクラスがあります。 - 1 つ目のクラスは、&amd.athlon;64 および - &amd.opteron; を含む <acronym>AMD64</acronym> プロセッサです。</para> - - <para>もう 1 つのクラスは、 - &intel; EM64T アーキテクチャを採用しているプロセッサです。 - これらのプロセッサの例は、 - Sossaman を除くマルチコアのすべての &intel; &xeon;、 - シングルコアの - &intel; &xeon; プロセッサ Nocona, Irwindale, Potomac, - および Cranford, &intel; &core; 2 (Core Duo を除く) - 以降のプロセッサ、すべての &intel; &pentium; D プロセッサ、 - Cedar Mill core を用いている - &intel; &pentium; 4s および Celeron Ds, - Prescott core を用いた &intel; &pentium; 4s および - Celeron Ds です。</para> - - <para>ユニプロセッサ (<acronym>UP</acronym>) - および対称マルチプロセッサ - (<acronym>SMP</acronym>) の両方の設定に対応しています。</para> - </listitem> + <para>デスクトップおよびラップトップで最も一般的なプロセッサです。 + このアーキテクチャを <acronym>x86-64</acronym> + と呼ぶベンダもあります。</para> + + <para>&arch.amd64; プロセッサのベンダは 2 つあります。 + <acronym>Intel64</acronym> クラスのプロセッサを製造する &intel; + と <acronym>AMD64</acronym> を製造する AMD です。</para> + + <para>&arch.amd64; 互換のプロセッサの例は、 + &amd.athlon;64, &amd.opteron;, + マルチコアの &intel; &xeon; および + &intel; &core; 2 以降のプロセッサです。</para> + </listitem> </varlistentry> <varlistentry> <term>&arch.i386;</term> <listitem> - <para>浮動小数点演算ユニットを持つ - i386 互換のほとんどのプロセッサに対応しています。 - 486 以上のすべての &intel; プロセッサに対応しています。</para> - - <para>&os; は、Physical Address Extensions (<acronym>PAE</acronym>) - に対応した <acronym>CPU</acronym> でこの機能を利用可能です。 - <acronym>PAE</acronym> 機能を有効にしたカーネルでは、 - 4 ギガバイト以上のメモリを認識し、システムが利用できます。 - この機能は、&os; のデバイスドライバや他の機能に制限を課してしまいます。 - 詳細については、&man.pae.4; を参照してください。</para> + <para>32 ビットの X86 アーキテクチャです。</para> + + <para>浮動小数点演算ユニットを持つ + i386 互換のほとんどのプロセッサに対応しています。 + 486 以上のすべての &intel; プロセッサに対応しています。</para> + + <para>&os; は、Physical Address Extensions (<acronym>PAE</acronym>) + に対応した <acronym>CPU</acronym> でこの機能を利用可能です。 + <acronym>PAE</acronym> 機能を有効にしたカーネルでは、 + 4 ギガバイト以上のメモリを認識し、システムが利用できます。 + この機能は、&os; + のデバイスドライバや他の機能に制限を課してしまいます。 + 詳細については &man.pae.4; を参照してください。</para> </listitem> </varlistentry> <varlistentry> <term>ia64</term> <listitem> - <para>現在 &itanium; および &itanium; 2 プロセッサに対応しています。 - 対応しているチップセットは、HP zx1, &intel; - 460GX および &intel; E8870 です。 - どちらのプロセッサもユニプロセッサ - (<acronym>UP</acronym>) および対称マルチプロセッサ - (<acronym>SMP</acronym>) の設定に対応しています。</para> - </listitem> + <para>現在 &itanium; および &itanium; 2 プロセッサに対応しています。 + 対応しているチップセットは、HP zx1, &intel; + 460GX および &intel; E8870 です。 + どちらのプロセッサもユニプロセッサ + (<acronym>UP</acronym>) および対称マルチプロセッサ + (<acronym>SMP</acronym>) の設定に対応しています。</para> + </listitem> </varlistentry> <varlistentry> @@ -225,297 +227,289 @@ <para>i386 互換のプロセッサである 80486, &pentium;, &pentium; Pro および &pentium; II を搭載しているほとんどすべての NEC PC-9801/9821 シリーズに対応しています。 - AMD, Cyrix, IBM によるすべての i386 互換のプロセッサ、 - および IDT に対応しています。 - NEC PC-9801 シリーズ互換の EPSON PC-386/486/586 - シリーズにも対応しています。 + AMD, Cyrix, IBM および IDT によるすべての + i386 互換のプロセッサに対応しています。 + NEC PC-9801 シリーズに互換の EPSON PC-386/486/586 + シリーズに対応しています。 NEC FC-9801/9821 および NEC SV-98 シリーズに対応しています。</para> <para>ハイレゾリューションモードには対応していません。 NEC PC-98XA/XL/RL/XL^2 および NEC PC-H98 シリーズには、 - ノーマル (PC-9801 互換) モードにのみ対応しています。 + ノーマル (PC-9801 互換) モードでのみ対応しています。 <acronym>SMP</acronym> に関連した &os; の機能には対応していません。 PC-H98, SV-H98 および FC-H98 シリーズで使われている New Extend Standard Architecture (<acronym>NESA</acronym>) バスには対応していません。 </para> - </listitem> + </listitem> </varlistentry> <varlistentry> <term>&arch.powerpc;</term> <listitem> - <para><acronym>USB</acronym> 内蔵のすべての - New World <acronym>ROM</acronym> &apple; &macintosh; - システムに対応しています。 - 複数の <acronym>CPI</acronym> を持つコンピュータは - <acronym>SMP</acronym> に対応しています。</para> + <para><acronym>USB</acronym> 内蔵のすべての + New World <acronym>ROM</acronym> &apple; &mac; + システムに対応しています。 + 複数の <acronym>CPU</acronym> を持つコンピュータは + <acronym>SMP</acronym> に対応しています。</para> - <para>32-bit カーネルは、<acronym>RAM</acronym> の最初の - 2 GB だけを利用できます。</para> - </listitem> + <para>32-bit カーネルは、<acronym>RAM</acronym> の最初の + 2 GB だけを利用できます。</para> + </listitem> </varlistentry> - <varlistentry> + <varlistentry> <term>&arch.sparc64;</term> <listitem> - <para>&os;/&arch.sparc64; が対応しているハードウェアの一覧については、 - FreeBSD/sparc64 プロジェクト (<link - xlink:href="&url.base;/platforms/sparc.html">http://www.freebsd.org/platforms/sparc.html</link>) をご覧ください。</para> + <para>&os;/&arch.sparc64; + が対応しているハードウェアの一覧については、 + FreeBSD/sparc64 プロジェクト (<link + xlink:href="&url.base;/ja/platforms/sparc.html">http://www.freebsd.org/ja/platforms/sparc.html</link>) + をご覧ください。</para> <para>複数のプロセッサを搭載するすべてのシステムにおいて、 - <acronym>SMP</acronym> に対応しています。現時点では、 - 他のオペレーティングシステムとディスクの共有ができないので、 - &os;/&arch.sparc64; 専用のディスクが必要です。</para> - </listitem> - </varlistentry> - </variablelist> + <acronym>SMP</acronym> に対応しています。現時点では、 + 他のオペレーティングシステムとディスクの共有ができないので、 + &os;/&arch.sparc64; 専用のディスクが必要です。</para> + </listitem> + </varlistentry> + </variablelist> </sect1> <sect1 xml:id="bsdinstall-pre"> <title>インストール前に行う作業</title> - <sect2> - <title>データのバックアップ</title> - - <para>&os; をインストールするコンピュータに残されている価値のあるデータをすべてバックアップしてください。 - そして、インストール作業を進める前にバックアップが正しく取れていることを確認してください。 - &os; のインストーラは、ハードディスクに変更を加える前に確認を求めますが、 - 一度実際に書き込む作業が始まってしまうと、 - もう元に戻すことはできません。</para> - </sect2> - - <sect2 xml:id="bsdinstall-where"> - <title>&os; をインストールする場所の決定</title> - - <para>インストールするオペレーティングシステムが &os; のみで、 - ハードディスクすべてを使ってインストールする場合には、 - この節の後半を飛ばすことができます。 - しかし、ハードディスクに &os; - と他のオペレーティングシステムを共存させる必要がある場合には、 - ディスクレイアウトに関する基本的な部分を理解しておく必要があります。</para> - - <sect3 xml:id="bsdinstall-where-i386"> - <title>&os;/&arch.i386; および &os;/&arch.amd64; - アーキテクチャでのディスクレイアウト</title> - - <para>ハードディスクを複数の塊に分割することができます。 - これらの塊は <firstterm>パーティション</firstterm> と呼ばれます。</para> - - <para>ディスクをパーティションに分割する方法は 2 通りあります。 - 伝統的な <firstterm>Master Boot Record</firstterm> - (<acronym>MBR</acronym>) では、 - ディスク 1 台あたり最大 4 つの - <firstterm>プライマリパーティション</firstterm> - をパーティションテーブルに持つことができます - 歴史的な理由により、&os; は、これらのパーティションのことを - <firstterm>スライス</firstterm> と呼びます。 - 大きなディスクにとって、作成できるパーティションの数が 4 - つという制限は限定的なので、 - プライマリパーティションの 1 つに - <firstterm>拡張パーティション</firstterm> を作成できます。 - <firstterm>論理パーティション</firstterm> - と呼ばれる特別のパーティションは、 - この拡張パーティションの内部に作成できます。 - これは、多少扱いにくいものです。</para> - - <para><firstterm>GUID Partition Table</firstterm> - (<acronym>GPT</acronym>) は、 - ディスクをパーティションに分ける簡単で新しい方法です。 - 伝統的な <acronym>MBR</acronym> パーティションテーブルと比べると、 - <acronym>GPT</acronym> - ははるかに万能です。一般的な <acronym>GPT</acronym> の実装では、 - 1 つのディスクに 128 個までのパーティションの作成が可能です。 - 扱いにくい論理パーティションのような回避策は必要ありません。</para> - - <warning> - <para>&windows; XP のような古いオペレーティングシステムは、 - <acronym>GPT</acronym> パーティションと互換性がありません。 - &os; をこのようなオペレーティングシステムとディスク上で共存させる場合には、 - <acronym>MBR</acronym> - パーティションテーブルを使う必要があります。</para> - </warning> - - <para>&os; の標準のブートローダは、プライマリまたは <acronym>GPT</acronym> - パーティションに対応しています - &os; の起動プロセスのより詳しい情報については、<xref - linkend="boot"/> をご覧ください。 - ディスク上のすべてのプライマリ、もしくは - <acronym>GPT</acronym> パーティションが使われているのであれば、 - そのひとつを &os; のために開放してください。</para> - - <para>&os; の最小のインストールでは、1 GB - 程度のディスク容量が必要です。 - しかし、これは <emphasis>非常に</emphasis> 小さなインストールであり、 - 自分のファイルを作成するスペースはほとんど残らないでしょう。 - 現実的には、グラフィカルな環境が必要なければ 3 GB、 - グラフィカルユーザインタフェースを使用するのであれば 5 GB - 以上は必要でしょう。 - サードパーティ製ソフトウェアをインストールするならば、 - さらに多くのスペースが必要になります。</para> + <para>システムが &os; + のインストールにおける最小ハードウェア要件を満たしていることを確認したら、 + インストールファイルをダウンロードして、 + インストール用のメディアを用意する必要があります。 + その前に、以下のチェックリストを確認して、 + システムをインストールする準備ができていることを確認してください。</para> + + <procedure> + <step> + <title>重要なデータのバックアップ</title> + + <para>オペレーティングシステムをインストールする前に、 + <emphasis>常に</emphasis> + 価値のあるすべてのデータを最初にバックアップしてください。 + インストールしようとしているシステムにはバックをとらないでください。 + そのかわり、<acronym>USB</acronym> ドライブ、 + ネットワーク上の他のシステム、 + もしくはオンラインのバックアップサービスといったリムーバルディスクにデータを保存してください。 + インストールを始める前に、バックアップを調べて、 + 必要なすべてのファイルがバックアップに含まれていることを確認してください。 + インストーラがシステムのディスクをフォーマットしてしまうと、 + ディスクに保存されていたすべてのデータは失われます。</para> + </step> + + <step> + <title>&os; をインストールする場所の決定</title> + + <para>インストールするオペレーティングシステムが &os; のみであれば、 + このステップは飛ばすことができます。 + しかし、ディスクに &os; と + 他のオペレーティングシステムを共存させる必要がある場合には、&os; + が利用するディスクおよびパーティションを決める必要があります。</para> + + <para>&arch.i386; および &arch.amd64; アーキテクチャでは、 + 二つのパーティションスキームのどちらかを使って、 + ハードディスクを複数の塊に分割することができます。 + 伝統的な <firstterm>Master Boot Record</firstterm> + (<acronym>MBR</acronym>) では、 + ディスク 1 台あたり最大 4 つの + <firstterm>プライマリパーティション</firstterm> + をパーティションテーブルに持つことができます + 歴史的な理由により、&os; では、これらのパーティションのことを + <firstterm>スライス</firstterm> と呼びます。 + プライマリパーティションの 1 つに、 + 複数の <firstterm>論理パーティション</firstterm> を含む + <firstterm>拡張パーティション</firstterm> を作成できます。 + <firstterm>GUID Partition Table</firstterm> + (<acronym>GPT</acronym>) は、 + ディスクをパーティションに分ける簡単で新しい方法です。 + 一般的な <acronym>GPT</acronym> の実装では、 + 1 つのディスクに 128 個までのパーティションの作成が可能であり、 + 論理パーティションは必要ありません。</para> + + <warning> + <para>&windows; XP のような古いオペレーティングシステムは、 + <acronym>GPT</acronym> パーティションと互換性がありません。 + &os; をこのようなオペレーティングシステムとディスク上で共存させる場合には、 + <acronym>MBR</acronym> + パーティションテーブルを使う必要があります。</para> + </warning> + + <para>&os; のブートローダは、プライマリまたは + <acronym>GPT</acronym> パーティションのどちらかを必要とします。 + ディスク上のプライマリ、もしくは + <acronym>GPT</acronym> パーティションがすべて使われているのであれば、 + そのひとつを &os; のために開放してください。 + ディスクにあるデータを消去せずにパーティションを作成するには、 + パーティションサイズを変更するツールを使って今あるパーティションのサイズを小さくし、 + 空いたスペースに新しいパーティションを作成してください。</para> - <para>パーティションサイズを変更するフリーや商用のツールは、 - <link + <para>パーティションサイズを変更するフリーや商用のツールは、 + <link xlink:href="http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software">http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software</link> - にまとめられています。 - <application>GParted Live</application> (<link + にまとめられています。 + <application>GParted Live</application> (<link xlink:href="http://gparted.sourceforge.net/livecd.php">http://gparted.sourceforge.net/livecd.php</link>) - は、<application>GParted</application> - パーティションエディタを含む完全なライブ CD です。 - 多くの Linux Live CD ディストリビューションでも - <application>GParted</application> を利用できます。</para> - - <warning> - <para>ディスクパーティションのアプリケーションは、 - ディスク上のデータを壊す可能性があります。 - ディスクのパーティションを変更する前に、 - 必ず全体のバックアップをとり、完全性を検証してください。</para> - </warning> - - <para>µsoft; Vista - のパーティションサイズの変更は、難しい可能性があります。 - このような作業を行う際は、 - Vista のインストール <acronym>CD</acronym> - を手元に置いておくことをお勧めします。</para> - - <example> - <title>既存のパーティションを使用</title> - - <para>既に &windows; がインストールされている 40 GB のハードディスクが - 1 台接続されており、そのハードディスクは、 - 20 GB の 2 つのパーティションに分割されていると仮定します。 - &windows; では、それぞれ <filename>C:</filename> および - <filename>D:</filename> と呼びます。 - <filename>C:</filename> パーティションには 10 GB のデータ、 - <filename>D:</filename> パーティションには 5 GB - のデータがあるとします。</para> - - <para><filename>D:</filename> にあるデータをすべて - <filename>C:</filename> にコピーすれば、 - 2 つ目のパーティションを解放し、&os; - のために使うことができるようになります。</para> - </example> + は、<application>GParted</application> + パーティションエディタを含む完全なライブ <acronym>CD</acronym> です。 + 多くの Linux Live <acronym>CD</acronym> ディストリビューションでも + <application>GParted</application> を利用できます。</para> + + <warning> + <para>ディスクパーティションを縮小するユーティリティは、 + 適切に用いるとパーティション用の空き容量を新しく安全に作成できます。 + すでにあるパーティションを間違って選択してしまう可能性があるので、 + ディスクのパーティションを変更する前に、 + 必ず重要なデータのバックアップをとり、 + バックアップが正しくとれていることを検証してください。</para> + </warning> + + <para>ディスクパーティションごとに異なるオペレーティングシステムをインストールすることで、 + 一つのコンピュータに複数のオペレーティングシステムをインストールできます。 + <link xlink:href="&url.books.handbook.en;/virtualization.html">仮想化技術</link> + を用いると、ディスクパーティションを変更することなく、 + 複数のオペレーティングシステムを同時に起動できます。</para> + </step> + + <step> + <title>ネットワーク情報の収集</title> + + <para>&os; のインストール方法によっては、ネットワークに接続し、 + インストールファイルをダウンロードする必要があります。 + インストールする方法に関わらず、インストール後に、 + インストーラはシステムのネットワークインタフェースの設定をする機会を提供します。</para> + + <para>ネットワークに <acronym>DHCP</acronym> サーバがあると、 + 自動的にネットワークの設定情報を取得できます。 + <acronym>DHCP</acronym> を利用できない環境では、 + システムの以下のネットワーク情報について、 + システム管理者かプロバイダにネットワーク情報を問い合わせる必要があります。</para> - <example> - <title>既存のパーティションを縮小する</title> + <orderedlist xml:id="bsdinstall-collect-network-information"> + <title>必要となるネットワーク情報</title> - <para>&windows; がインストールされている 40 GB のハードディスクが - 1 台接続された PC を使用していると仮定します。 - ディスクのすべてを 1 つの大きなパーティションとして使用しています。 - &windows; では、この 40 GB のパーティションを - 1 つの <filename>C:</filename> ドライブとして表示します。 - 15 GB のデータがあるとします。 - &windows; が 20 GB パーティション、 - 残りの 20 GB パーティションを &os; で使いたいとします。</para> + <listitem> + <para><acronym>IP</acronym> アドレス</para> + </listitem> - <para>インストールを行うには、2 つの方法があります。</para> + <listitem> + <para>サブネットマスク</para> + </listitem> - <orderedlist> <listitem> - <para>&windows; のデータをバックアップし、 - インストール時に 20 GB - のパーティションを作成して再インストールする。</para> + <para>デフォルトゲートウェイの + <acronym>IP</acronym> アドレス</para> </listitem> <listitem> - <para>先に述べた <application>GParted</application> - をはじめとするパーティションを縮小するツールを使って、 - &windows; のパーティションを縮小し、フリーの空間上に、 - &os; のためのパーティションを作成する。</para> + <para>ネットワークのドメイン名</para> + </listitem> + + <listitem> + <para>ネットワークの <acronym>DNS</acronym> + サーバの <acronym>IP</acronym> アドレス</para> </listitem> </orderedlist> - </example> + </step> - <para>異なるオペレーティングシステムを含むディスクパーティションでは、 - どのオペレーティングシステムも同時に実行できるのは 1 つです。 - 複数のオペレーティングシステムを同時に実行する方法については、 - <link xlink:href="&url.books.handbook.en;/virtualization.html"> - Virtualization</link> の章で説明します。</para> - </sect3> - </sect2> + <step> + <title>&os; Errata の確認</title> - <sect2 xml:id="bsdinstall-collect-network-information"> - <title>ネットワークの詳細をまとめる</title> + <para>&os; プロジェクトでは &os; + の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、 + 時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、 + 発生したバグがインストールプロセスに影響を与えることがあります。 + これらの問題は発見され解決されると、 + &os; のウェブサイトの &os; Errata (<link + xlink:href="&url.base;/releases/&rel.current;R/errata.html">http://www.freebsd.org/releases/&rel.current;R/errata.html</link>) + に記載されます。 + インストールに影響するような既知の問題が無いことを、 + インストールする前に Errata で確認してください。</para> + + <para>すべてのリリースに関する情報や Errata は、&os; のウェブサイトの + リリース情報の項 (<link + xlink:href="&url.base;/ja/releases/index.html">http://www.freebsd.org/ja/releases/index.html</link>) + で確認できます。</para> + </step> + </procedure> - <para>&os; のインストール方法によっては、ネットワークに接続し、 - ファイルのダウンロードが必要です。 - イーサネットに接続 (または、ケーブル / <acronym>DSL</acronym> - モデム経由でイーサネットインタフェースを利用して接続) するためには、 - インストール中にこれらの情報を入力する必要があります。</para> - - <para><acronym>DHCP</acronym> は、 - 自動的にネットワークの設定情報を得るのによく使われます。 - <acronym>DHCP</acronym> を利用できない場合には、 - システム管理者かプロバイダにネットワーク情報を問い合わせる必要があります。</para> + <sect2 xml:id="bsdinstall-installation-media"> + <title>インストールメディアの準備</title> - <orderedlist> - <title>ネットワーク情報</title> + <para>&os; のインストーラは、 + 他のオペレーティングシステムで実行できるようなプログラムではありません。 + そのかわり、&os; インストールファイルをダウンロードしたら、 + ファイルタイプやサイズに合わせてメディア + (<acronym>CD</acronym>, + <acronym>DVD</acronym> または <acronym>USB</acronym>) + に焼いてください。そして、挿入したメディアからインストールするように、 + システムを起動してください。</para> - <listitem> - <para><acronym>IP</acronym> - アドレス</para> - </listitem> + <para>&os; のインストールファイルは <link + xlink:href="&url.base;/ja/where.html#download">www.freebsd.org/ja/where.html#download</link> + から入手できます。 + 各インストールファイルの名前は、&os; + のリリースバージョンおよびアーキテクチャ、ファイルタイプからなります。 + たとえば、&arch.amd64; システムに <acronym>DVD</acronym> から + &os; 10.0 をインストールするには、 + <filename>FreeBSD-10.0-RELEASE-amd64-dvd1.iso</filename> + をダウンロードして、ファイルを <acronym>DVD</acronym> + に焼き、<acronym>DVD</acronym> + を挿入してからシステムを起動してください。</para> + + <para>さまざまなファイル形式が用意されていますが、 + すべてのアーキテクチャに対して、 + すべての形式のファイルが用意されているわけではありません。 + 利用可能な形式は以下の通りです。</para> + <itemizedlist> <listitem> - <para>サブネットマスク</para> + <para><literal>-bootonly.iso</literal>: + インストーラのみを含む最小のインストールファイルです。 + インストールを行う間、インストーラは + &os; をインストールするために必要なファイルをダウンロードするため、 + ネットワーク接続が必要です。 + このファイルは、<acronym>CD</acronym> + を焼くためのアプリケーションを用いて、 + <acronym>CD</acronym> に書き込む必要があります。</para> </listitem> <listitem> - <para>デフォルトルータの <acronym>IP</acronym> アドレス</para> + <para><literal>-disc1.iso</literal>: &os; + のインストールに必要となる、ソースおよび Ports Collection + といったすべてのファイルが含まれています。 + このファイルは、<acronym>CD</acronym> + を焼くためのアプリケーションを用いて、 + <acronym>CD</acronym> に書き込む必要があります。</para> </listitem> <listitem> - <para>ローカルネットワークのドメイン名</para> + <para><literal>-dvd1.iso</literal>: &os; + のインストールに必要となる、ソースおよび Ports Collection + といったすべてのファイルが含まれています。 + インターネットに接続することなく、 + メディアのみでシステムのインストールを完了できるように、 + 良く使われるウィンドウマネージャおよびアプリケーションをインストールするためのバイナリ package も含まれています。 + <acronym>DVD</acronym> を焼くためのアプリケーションを使って、 + <acronym>DVD</acronym> に書き込む必要があります。</para> </listitem> <listitem> - <para><acronym>DNS</acronym> - サーバの <acronym>IP</acronym> アドレス</para> + <para><literal>-memstick.img</literal>: &os; + のインストールに必要となる、ソースおよび Ports Collection + といったすべてのファイルが含まれています。 + 以下の手順に従って、<acronym>USB</acronym> + スティックに書き込んでください。</para> </listitem> - </orderedlist> - </sect2> - <sect2> - <title>&os; Errata の確認</title> - - <para>&os; プロジェクトでは &os; - の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、 - 時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、 - 発生したバグがインストールプロセスに影響を与えることがあります。 - これらの問題は発見され解決されるとともに、 - &os; のウェブサイトの &os; Errata (<link - xlink:href="&url.base;/releases/&rel.current;R/errata.html">http://www.freebsd.org/releases/&rel.current;R/errata.html</link>) - をご覧ください。 - インストールに関して注意すべき既知の問題が無いことを確かめるために、 - インストールする前に Errata を確認してください。</para> - - <para>すべてのリリースに関する情報や Errata は、&os; のウェブサイトの - リリース情報の項 (<link - xlink:href="&url.base;/ja/releases/index.html">http://www.freebsd.org/ja/releases/index.html</link>) - で確認できます。</para> - </sect2> - - <sect2 xml:id="bsdinstall-installation-media"> - <title>インストールメディアの準備</title> - - <para>&os; のインストールは、 - インストール用の <acronym>CD</acronym>, - <acronym>DVD</acronym> または <acronym>USB</acronym> - メモリスティックとともに、コンピュータを起動するところから始まります。 - インストーラは、オペレーティングシステムで実行できるようなプログラムではありません。</para> - - <para>&os; のインストールファイルをすべて含んでいる通常のインストールメディアに加え、 - <emphasis>bootonly</emphasis> を利用できます。 - bootonly インストールメディアは、インストールファイルを含んでいません。 - そのかわり、インストールの途中ですべてのファイルをネットワークからダウンロードします。 - そのため、bootonly インストール <acronym>CD</acronym> は小さく、 - また、インストール中に必要なファイルだけをダウンロードするので、 - 使用するバンド幅を減らすことが出来ます。</para> + </itemizedlist> - <para>&os; のインストールメディアは <link - xlink:href="&url.base;/ja/where.html#download">www.freebsd.org/ja/where.html#download</link> - から入手できます。 - またイメージファイルと同じディレクトリから + <para>また、イメージファイルと同じディレクトリから <filename>CHECKSUM.SHA256</filename> をダウンロードし、 - <emphasis>チェックサム</emphasis> + <firstterm>チェックサム</firstterm> を計算してイメージファイルの完全性を確認してください。 &os; では &man.sha256.1; を用いてチェックサムを計算できますが、 他のオペレーティングシステムも同様のプログラムを持っています。 @@ -523,142 +517,107 @@ に示されている値を比較してください。 チェックサムは完全に一致している必要があります。 もしチェックサムが一致していなければ、 - ファイルは壊れているので削除してください。</para> + ファイルは壊れているのでもう一度ダウンロードしてください。</para> - <tip> - <para>&os; の入っている - <acronym>CD</acronym> や <acronym>DVD</acronym>, - <acronym>USB</acronym> メモリスティックが用意されているのであれば、 - この章を飛ばしてもかまいません。</para> - </tip> + <sect3 xml:id="bsdinstall-usb"> + <title>イメージファイルを <acronym>USB</acronym> に書き込む</title> - <para>&os; の <acronym>CD</acronym> および <acronym>DVD</acronym> - イメージは、起動可能な <acronym>ISO</acronym> ファイルです。 - インストールには、一枚の <acronym>CD</acronym> または - <acronym>DVD</acronym> があれば十分です。 - 現在使用しているオペレーティングシステムにインストールされている、 - <acronym>ISO</acronym> イメージを <acronym>CD</acronym> - に書き込むアプリケーションを用いて、 - 起動可能な <acronym>CD</acronym> または <acronym>DVD</acronym> - を作成してください。 - &os; では、Ports Collection の - <package>sysutils/cdrtools</package> - の <command>cdrecord</command> を使って書き込むことができます。</para> - - <para>起動可能なメモリスティックを作成する場合には、 - 以下の手順にしたがってください。</para> - - <procedure xml:id="bsdinstall-installation-media-memory-stick"> - <step> - <title>メモリスティックのイメージの取得</title> - - <para>&os; 9.0-RELEASE 以降のメモリスティックのイメージは、 - <literal>ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/<replaceable>arch</replaceable>/<replaceable>arch</replaceable>/ISO-IMAGES/<replaceable>version</replaceable>/&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-memstick.img</literal>. - の <filename>ISO-IMAGES/</filename> - ディレクトリからダウンロードできます。 - ここで、<replaceable>arch</replaceable> と - <replaceable>version</replaceable> の部分を、 - それぞれインストールするアーキテクチャとバージョン番号に置き換えてください。 - たとえば、&os;/&arch.i386; 9.0-RELEASE - のメモリスティックのイメージは、<uri - xlink:href="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/&arch.i386;/&arch.i386;/ISO-IMAGES/9.0/&os;-9.0-RELEASE-&arch.i386;-memstick.img">ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/&arch.i386;/&arch.i386;/ISO-IMAGES/9.0/&os;-9.0-RELEASE-&arch.i386;-memstick.img</uri> - から入手できます。</para> - - <tip> - <para>&os; 8.<replaceable>X</replaceable> 以前では、 - これとは異なるディレクトリパスが使われています。 - &os; 8.<replaceable>X</replaceable> - 以前のバージョンのダウンロードとインストールの詳細については、 - <xref linkend="install"/> で説明しています。</para> - </tip> - - <para>メモリスティックイメージには、<filename>.img</filename> - という拡張子がついています。<filename>ISO-IMAGES/</filename> - ディレクトリには複数の異なるイメージがあり、インストールする - &os; のバージョンや、インストールするハードウェアによって、 - 必要なファイルが変わります。</para> - - <important> - <para>以下の作業によってデータが <emphasis>消去</emphasis> されるので、 - 先に進む前に、使用する USB - スティックにあるデータを<emphasis>バックアップ</emphasis>してください。</para> - </important> - </step> - - <step> - <title>イメージファイルをメモリスティックに書き込む</title> - - <procedure> - <title>&os; を使ってイメージを書き込む</title> - - <warning> - <para>以下の例では、イメージを書き込むデバイスを - <filename>/dev/da0</filename> としています。 - 正しいデバイスを出力先に設定していることを十分確認してくだい。 - さもなければ、現在あるデータを破壊してしまうことになります。</para> - </warning> - - <step> - <title>&man.dd.1; を使ってイメージを書き込む</title> - - <para><filename>.img</filename> ファイルは、 - 通常のファイルでは<emphasis>ありません</emphasis>。 - メモリスティックの完全な内容の <emphasis>イメージ</emphasis> - です。 - 通常のファイルのようなコピーは - <emphasis>できません</emphasis>。&man.dd.1; - を使用して直接ターゲットディスクに書き込む必要があります。</para> - - <screen>&prompt.root; <userinput>dd if=&os;-9.0-RELEASE-&arch.i386;-memstick.img of=/dev/<replaceable>da0</replaceable> bs=64k</userinput></screen> - </step> - </procedure> - - <procedure> - <title>&windows; を使ってイメージを書き込む</title> - - <warning> - <para>適切なドライブレターを出力先に設定していることを十分確認してくだい。 - さもなければ、現在あるデータは破壊されてしまうでしょう。</para> - </warning> - - <step> - <title><application>Image Writer for &windows;</application> - を入手する</title> - - <para><application>Image Writer for &windows;</application> は、 - イメージファイルをメモリスティックに正しく書き込むことのできるフリーのアプリケーションです。 - <uri - xlink:href="https://launchpad.net/win32-image-writer/">https://launchpad.net/win32-image-writer/</uri> - からダウンロードして、フォルダに展開してください。</para> - </step> - - <step> - <title>イメージライタを使ってイメージを書き込む</title> - - <para><application>Win32DiskImager</application> - アイコンをダブルクリックして、プログラムを起動します。 - <computeroutput>Device</computeroutput> - の下に表示されるデバイスレターが、 - メモリスティックのドライブであることを確認してください。 - フォルダのアイコンをクリックして、 - メモリスティックに書き込むイメージファイルを選択します。 - <guibutton>[ Save ]</guibutton> をクリックして、 - イメージファイルの名前をアクセプトしてください。 - すべてが正しく行われたかどうか、また、 - 他のウィンドウでメモリスティックのフォルダが開かれていないことを確認してください。 - 準備ができたら、<guibutton>[ Write ]</guibutton> を押して、 - メモリスティックにイメージファイルを書き込みます。</para> - </step> - </procedure> - </step> - </procedure> + <para><filename>*.img</filename> ファイルは、 + 完全なメモリスティックの内容の <emphasis>イメージ</emphasis> + です。これは、 + 通常のファイルのように対象のデバイスにコピーすることは + <emphasis>できません</emphasis>。 + <acronym>USB</acronym> スティックへ <filename>*.img</filename> + を書き込むためのアプリケーションは複数あります。 + この節ではこのうちの二つのユーティリティについて説明します。</para> + + <important> + <para>先に進む前に、<acronym>USB</acronym> + スティックに存在する重要なデータをバックアップしてください。 + 以下の手順を実行すると、 + スティックに存在するデータは削除されます。</para> + </important> - <note> - <para>フロッピーディスクからのインストールには、 - もはや対応していません。</para> - </note> + <procedure xml:id="bsdinstall-usb-dd"> + <title><command>dd</command> を使ってイメージを書き込む</title> + + <warning> + <para>この例では、イメージの書き込み先のターゲットデバイスとして、 + <filename>/dev/da0</filename> が使われています。 + ここで使われるコマンドは、 + 指定したターゲットデバイスに存在しているデータを破壊してしまうので、 + 正しいデバイスが指定されていることに + <emphasis>細心の注意を払ってください</emphasis>。</para> + </warning> + + <step> + <para>&man.dd.1; コマンドユーティリティは、 + BSD, &linux;, および &macos; システムで利用できます。 + <command>dd</command> を使ってイメージを焼くには、 + <acronym>USB</acronym> スティックを挿入して、 + デバイス名を確定してください。 + その後、ダウンロードしたインストールファイルおよび、 + <acronym>USB</acronym> スティックのデバイス名を指定してください。 + この例では、&arch.amd64; インストールイメージを + &os; システムの最初の + <acronym>USB</acronym> デバイスに書き込みます。</para> + + <screen>&prompt.root; <userinput>dd if=<replaceable>FreeBSD-10.0-RELEASE-amd64-memstick.img</replaceable> of=/dev/<replaceable>da0</replaceable> bs=64k</userinput></screen> + + <para>もし上記のコマンドに失敗するようでしたら、 + <acronym>USB</acronym> スティックがマウントされていないことや、 + デバイス名がディスクに対してのものであり、 + パーティションではないことを確認してください。 + オペレーティングシステムによっては、このコマンドを + &man.sudo.8; で実行することが求められる場合があります。 + &linux; のようなシステムでは、書き込みをバッファします。 + すべての書き込みを完了させるには、 + &man.sync.8; を使用してください。</para> + </step> + </procedure> + + <procedure> + <title>&windows; を使ってイメージを書き込む</title> - <para>これで &os; をインストールする用意ができました。</para> + <warning> + <para>適切なドライブレターを出力先に設定していることを十分に確認してください。 + さもなければ、現在あるデータは上書きされ、 + 破壊されてしまうでしょう。</para> + </warning> + + <step> + <title><application>Image Writer for &windows;</application> + を入手する</title> + + <para><application>Image Writer for &windows;</application> は、 + イメージファイルをメモリスティックに正しく書き込むことのできるフリーのアプリケーションです。 + <uri + xlink:href="https://launchpad.net/win32-image-writer/">https://launchpad.net/win32-image-writer/</uri> + からダウンロードして、フォルダに展開してください。</para> + </step> + + <step> + <title>イメージライタを使ってイメージを書き込む</title> + + <para><application>Win32DiskImager</application> + アイコンをダブルクリックして、プログラムを起動してください。 + <computeroutput>Device</computeroutput> + の下に表示されるデバイスレターが、 + メモリスティックのドライブであることを確認してください。 + フォルダのアイコンをクリックして、 + メモリスティックに書き込むイメージファイルを選択します。 + <guibutton>[ Save ]</guibutton> をクリックして、 + イメージファイルの名前を確定してください。 + すべてが正しく行われたかどうか、また、 + 他のウィンドウでメモリスティックのフォルダが開かれていないことを確認してください。 + 準備ができたら、<guibutton>[ Write ]</guibutton> + をクリックして、 + メモリスティックにイメージファイルを書き込んでください。</para> + </step> + </procedure> + + <para>これで &os; をインストールする用意ができました。</para> + </sect3> </sect2> </sect1> @@ -692,133 +651,133 @@ commit your changes?</programlisting> すぐにメディアを挿入してください。 挿入したメディアからシステムを起動するように設定する方法は、 アーキテクチャによって異なります。</para> - - <sect2 xml:id="bsdinstall-starting-i386"> - <title>&i386; および &arch.amd64; での起動</title> - <para>これらのアーキテクチャでは、 - <acronym>BIOS</acronym> メニューが用意されており、 - ブートデバイスを選択できます。 - 利用するインストールメディアに合わせて、 - 最初のブートデバイスに、 - <acronym>CD</acronym>/<acronym>DVD</acronym> または - <acronym>USB</acronym> を選択してください。 - ほとんどのシステムでは、<acronym>BIOS</acronym> - に入らずとも、起動時に特定のキーを押すことで、 - 起動するデバイスを選択できます。 - 通常、このキーは、 - <keycap>F10</keycap>, <keycap>F11</keycap>, - <keycap>F12</keycap> または <keycap>Escape</keycap>です。</para> - - <para>もし、コンピュータが &os; インストーラではなく、 - すでに存在しているオペレーティングシステムで起動してしまったのであれば、 - 以下の原因が考えられます。</para> - - <orderedlist> - <listitem> - <para>インストールメディアが起動プロセスにおいて十分早いタイミングで挿入されていません。 - メディアをそのままにしてコンピュータを再起動してください。</para> - </listitem> - - <listitem> - <para><acronym>BIOS</acronym> - の変更が適切に行われていなかったり、 - 変更が保存されていません。 - 最初のブートデバイスに正しいブートデバイスが設定されていることを確認してください。</para> - </listitem> - - <listitem> - <para>システムが古く、 - 希望しているメディアからの起動に対応していません。 - この場合には、 - <application>Plop Boot Manager</application> (<link - xlink:href="http://www.plop.at/en/bootmanager.html">http://www.plop.at/en/bootmanager.html</link>) *** DIFF OUTPUT TRUNCATED AT 1000 LINES ***
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