Date: Fri, 15 Feb 2013 22:47:36 +0000 (UTC) From: Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org> To: doc-committers@freebsd.org, svn-doc-all@freebsd.org, svn-doc-head@freebsd.org Subject: svn commit: r40976 - head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports Message-ID: <201302152247.r1FMlaTl029983@svn.freebsd.org>
next in thread | raw e-mail | index | archive | help
Author: ryusuke Date: Fri Feb 15 22:47:36 2013 New Revision: 40976 URL: http://svnweb.freebsd.org/changeset/doc/40976 Log: - Merge the following from the English version: r40554 -> r40855 head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports/chapter.xml Modified: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports/chapter.xml ============================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports/chapter.xml Fri Feb 15 15:05:38 2013 (r40975) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports/chapter.xml Fri Feb 15 22:47:36 2013 (r40976) @@ -3,7 +3,7 @@ The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project - Original revision: r40554 + Original revision: r40855 $FreeBSD$ --> @@ -15,14 +15,15 @@ <indexterm><primary>ports</primary></indexterm> <indexterm><primary>packages</primary></indexterm> - <para>FreeBSD の基本システムには数多くのシステムツールが含まれています。 + <para>&os; の基本システムには数多くのシステムツールが含まれています。 しかしながら、サードパーティ製のアプリケーションをインストールしないと、 実用的にはそれほどたくさんのことはできません。 - FreeBSD は、サードパーティ製のソフトウェアの導入を支援するために、 + &os; は、サードパーティ製のソフトウェアの導入を支援するために、 ソースコードをコンパイルしてインストールする Ports Collection と、 コンパイル済みのバイナリをインストールする packages という相補的な 2 つの技術を提供しています。 - どちらのシステムを用いても、ローカルメディアやネットワーク上からお気に入りのアプリケーションの最新版をインストールできます。</para> + どちらのシステムを用いても、 + ローカルメディアやネットワーク上からソフトウェアをインストールできます。</para> <para>この章を読むと、以下のことがわかります。</para> @@ -51,8 +52,8 @@ <sect1 id="ports-overview"> <title>ソフトウェアのインストール</title> - <para>&unix; システムを使ったことのある人なら、 - サードパーティ製ソフトウェアの典型的なインストール手順が以下のようになることをご存知でしょう。</para> + <para>&unix; システムでは、 + サードパーティ製ソフトウェアの典型的なインストール手順は以下のようになります。</para> <procedure> <step> @@ -67,9 +68,10 @@ </step> <step> - <para>ドキュメント (<filename>INSTALL</filename> または + <para><filename>INSTALL</filename> または <filename>README</filename> ファイル、あるいは - <filename>doc/</filename> サブディレクト中のファイル) を探しだし、 + <filename>doc/</filename> + サブディレクトのファイルからドキュメントを探しだし、 ソフトウェアのインストール方法を調べる。</para> </step> @@ -85,62 +87,39 @@ </step> </procedure> - <para>すべてがうまくいったならば、インストール作業は以上です。 - もしインストールしているソフトウェアパッケージが、 - FreeBSD を意識して移植されたものでなければ、 + <para>インストールしているソフトウェアパッケージが、 + &os; を意識して移植されたものでなければ、 適切に動くようコードを調べ、編集する必要があるかもしれません。</para> - <para>あなたが望むのであれば、FreeBSD 上へのソフトウェアのインストールに - <quote>従来</quote> の方法を使い続けることができます。 - しかしながら、FreeBSD は - インストール時にかかるたくさんの労力を軽減する 2 つの技術、 - すなわち packages と ports を提供しています。 + <para>&os; は、あなたのかわりにこれらのインストールの手順を実行してくれる + 2 つの技術を提供しています。 この文書を書いている時点では、&os.numports; - を越えるサードパーティ製アプリケーションがこれらの方法で利用可能となっています。</para> + を越えるサードパーティ製アプリケーションが利用可能です。</para> - <para>FreeBSD package では、いかなるアプリケーションに対しても - ダウンロードする必要のあるファイルはただ一つです。 - package には、コンパイル済みのアプリケーションの全コマンド、 - 各種設定ファイルやドキュメントが含まれています。 - FreeBSD に用意されている + <para>&os; の package は、コンパイル済みのアプリケーションの全コマンド、 + 各種設定ファイルやドキュメントを含んでいます。 + &os; に用意されている &man.pkg.add.1;, &man.pkg.delete.1;, &man.pkg.info.1; - といった package 管理コマンドで、 - ダウンロードした package ファイルを扱うことができます。 - 新しいアプリケーションをインストールするには、 - たった一つのコマンドを実行するだけです。</para> - - <para>FreeBSD port は、 - アプリケーションをソースコードからコンパイルする際の処理を自動化するように設計されたファイルの集まりです。</para> - - <para>プログラムをコンパイルする時のことを思い出して下さい。 - 通常、とてもたくさんの手順 - (ダウンロード、展開、パッチ作業、コンパイル、インストール) - を踏まなくてはなりません。 + といった package 管理コマンドで、package を扱うことができます。</para> + + <para>&os; port は、 + アプリケーションをソースコードからコンパイルする際の処理を自動化するように設計されたファイルの集まりです。 port を構成するファイルは、 - これらすべての作業をあなたの代わりに行うために必要な情報を含んでいます。 - いくつかの簡単なコマンドを実行すると、 - 自動的にアプリケーションのソースコードがダウンロードされ、展開、 - パッチ作業、コンパイル、そして、インストール作業が行われます。</para> - - <para>さらに ports システムは、<command>pkg_add</command> - コマンドや他の package 管理コマンドで扱うことのできる - packages を生成できます。 - これらのコマンドについては後の節で簡単に紹介します。</para> + 自動的にアプリケーションをダウンロードし、展開、パッチ作業、 + コンパイル、そしてインストールを行うために必要な情報を含んでいます。</para> + + <para>さらに ports システムは、&os; の package + 管理コマンドで扱うことのできる packages を生成できます。</para> <para>packages と ports は<emphasis>依存関係</emphasis>を理解します。 - ある特定のライブラリに依存する - アプリケーションをインストールするとします。 - また、アプリケーションとライブラリは FreeBSD ports や packages によって - 入手可能であるとします。 - アプリケーションを追加するために - <command>pkg_add</command> コマンドまたは ports システムを用いると、 - インストールされていないライブラリが検出され、 - 先に依存するライブラリが自動的にインストールされます。</para> - - <para>2 つの技術が非常に類似していて、 - なぜ FreeBSD がわざわざ両者を採用しているのか不思議に思うでしょう。 - packages と ports にはそれぞれ独自の特徴があり、 - どちらを使うかはあなたの好みによります。</para> + &man.pkg.add.1; または Ports Collection + を用いてアプリケーションをインストールすると、 + 依存するライブラリがまだインストールされていない場合には、 + 最初にライブラリが自動的にインストールされます。</para> + + <para>2 つの技術は非常に類似していますが、 + packages と ports にはそれぞれ独自の特徴があります。 + それぞれのアプリケーションのインストールに対する必要要件に応じてどちらかを選択してください。</para> <itemizedlist> <title>package の利点</title> @@ -151,12 +130,11 @@ </listitem> <listitem> - <para>packages はコンパイル作業を必要としません。 - このことは、<application>Mozilla</application>, + <para>packages はコンパイルの時間を必要としません。 + このことは、遅いシステム上で <application>Mozilla</application>, <application>KDE</application>, または <application>GNOME</application> - といった大きなアプリケーションで重要となります。 - 特にシステムが遅い場合にはなおさら重要です。</para> + といった大きなアプリケーションを扱う場合に重要となります。</para> </listitem> <listitem> @@ -171,54 +149,44 @@ <listitem> <para>packages は、通常最も多くのシステムで実行できるように、 非常に保守的な設定で構築されています。 - port からインストールすることで、 - たとえば Pentium 4 や Athlon - プロセッサに特化したコードを生成するような + port からコンパイルすることで、 コンパイルオプションを指定できます。 </para> </listitem> <listitem> - <para>アプリケーションのなかには、コンパイル時に - プログラムの機能を決めるようなオプションを設定するものがあります。 + <para>アプリケーションのなかには、 + どの機能をインストールするかをコンパイル時に設定するものがあります。 たとえば、<application>Apache</application> は多種多様な - ビルトインオプションを設定できます。 - port から構築することで、デフォルトオプションではなく、 - 自分でオプションを設定することができます。</para> + ビルトインオプションを設定できます。</para> <para>設定を区別するために、同じアプリケーションに対して 複数の packages が存在することがあります。 たとえば、<application>Ghostscript</application> は - X11 サーバーがインストールされているかどうかにより、 + <application>Xorg</application> がインストールされているかどうかにより、 <filename>ghostscript</filename> package と <filename>ghostscript-nox11</filename> package が選択可能となっています。 - packages でもこのような方法が可能ですが、 - アプリケーションのコンパイルオプションがさらに用意されている場合は困難となります。</para> + アプリケーションのコンパイルオプションが 1 つもしくは + 2 つ以上になると、 + 複数の packages を用意することは困難になります。</para> </listitem> <listitem> <para>ライセンス条項で、 - バイナリでの配布を禁止しているソフトウェアがあります。 - それらはソースコードで配布されなくてはいけません。</para> + バイナリでの配布を禁止しているソフトウェアがあります。 + それらはソースコードで配布される必要があり、 + エンドユーザがコンパイルしなくてはなりません。</para> </listitem> <listitem> - <para>バイナリ配布を信用していない人もいます。 - ソースコードがあれば、少なくともソースコードを読んで - (理論的には) 潜在的な問題点を自分で見つけ出すことができます。</para> + <para>バイナリ配布を信用していない人や、 + 潜在的な問題点を見つけ出すためにソースコードを読むことを好む人がいます。</para> </listitem> <listitem> <para>ローカルなパッチがある場合、 それを適用するためにソースコードが必要になります。</para> </listitem> - - <listitem> - <para>ソースコードを手元に置いておきたい人たちもいます。 - 彼らは、退屈したときに眺めたり、あちこち解析してみたり、 - ソースコードを借用したり (もちろん、 - ライセンスが許せばの話ですが) するのです。</para> - </listitem> </itemizedlist> <para>ports の更新状況を把握するために、 @@ -228,51 +196,41 @@ <para>アプリケーションをインストールする前に、 そのアプリケーションに関連したセキュリティ上の問題がないことを <ulink url="http://vuxml.freebsd.org/"></ulink> - で確認してください。</para> - - <para>また、 - インストールされているアプリケーションに既知の脆弱性がないことを自動的に調べる - <filename role="package">ports-mgmt/portaudit</filename> - をインストールしてもよいでしょう。 - このコマンドは、ビルド前の port についても調査します。 - インストールされている packages を確認する場合には、 - <command>portaudit -F -a</command> コマンドを使ってください。</para> + で確認するか、<filename role="package">ports-mgmt/portaudit</filename> + をインストールしてください。インストールしたら、 + <command>portaudit -F -a</command> と入力して、 + インストールされているアプリケーションに既知の脆弱性がないことを確認してください。</para> </warning> - <para>この章では、packages と ports を用いた FreeBSD 上での + <para>この章では、packages と ports を用いた &os; 上での サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法や管理方法について説明します。</para> </sect1> <sect1 id="ports-finding-applications"> - <title>アプリケーションの探し方</title> - - <para>どんなアプリケーションをインストールするにしても、 - まずあなたが何を望んで、 - またその名前がなんというのかを理解している必要があります。</para> + <title>ソフトウェアの探し方</title> - <para>FreeBSD 上で利用可能なアプリケーションのリストは常に増えています。 - 幸運にも、多くの方法で望むものを探すことができます。</para> + <para>&os; 上で利用可能なアプリケーションのリストは常に増えています。 + インストールするソフトウェアを探す方法はたくさん用意されています。</para> <itemizedlist> <listitem> - <para>FreeBSD ウェブサイトは、 + <para>&os; ウェブサイトは、 利用可能なすべてのアプリケーションの最新の一覧を、検索できる形で <ulink url="&url.base;/ja/ports/index.html">http://www.FreeBSD.org/ja/ports/</ulink> において公開しています。 - ports はカテゴリに分類されています。 - アプリケーションは、(名前を知っているならば) 名前で検索でき、 - あるカテゴリで利用可能なアプリケーションをすべて表示させることもできます。</para> + ports はアプリケーションの名前や、ソフトウェアのカテゴリで検索出来ます。</para> </listitem> <listitem> <indexterm><primary>FreshPorts</primary></indexterm> - <para>Dan Langille は - <ulink url="http://www.FreshPorts.org/"></ulink> - で FreshPorts を公開しています。 - FreshPorts は ports ツリー中のアプリケーションの変更を追跡します。 - 一つまたはそれ以上の ports を <quote>監視</quote> することができ、 - 変更があるとメールで更新情報を送ってくれます。</para> + <para>Dan Langille は、包括的な検索ユーティリティや + Ports Collection にあるアプリケーションの変更点を追跡する + <ulink url="http://www.FreshPorts.org/">FreshPorts</ulink> + を公開しています。 + 登録したユーザは、監視している ports がアップデートされた時に、 + そのことを自動的にメールで知らせてくれるような、 + カスタマイズ可能な監視リストを使うことができます。</para> </listitem> <listitem> @@ -282,30 +240,21 @@ Freecode (<ulink url="http://www.freecode.com/"></ulink>) のようなサイトでアプリケーションを探して下さい。 その後、そのアプリケーションが ports で利用可能かどうかを - FreeBSD サイトで調べて下さい。</para> + &os; サイトで調べて下さい。</para> </listitem> <listitem> - <para>port の正確な名前を知っていて、 - どのカテゴリに分類されているのかを知りたいだけなら、 + <para>port がどのカテゴリに分類されているのかを知りたいのであれば、 &man.whereis.1; コマンドで調べることができます。 - 単に <command>whereis <replaceable>file</replaceable></command> - と入力してください。<replaceable>file</replaceable> - の部分にはインストールしたいプログラム名を入れます。 - システム上でプログラムが見つかったら、 - そのプログラムのパスが次のように表示されます。</para> + <command>whereis <replaceable>ファイル</replaceable></command> + と入力してください。<replaceable>ファイル</replaceable> + の部分にはインストールを考えているプログラム名を入れます。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>whereis lsof</userinput> lsof: /usr/ports/sysutils/lsof</screen> - <para>この表示は、<command>lsof</command> (システムユーティリティの一つ) が - <filename>/usr/ports/sysutils/lsof</filename> - というディレクトリにあることを示しています。</para> - </listitem> - - <listitem> - <para>さらに、以下の例のように &man.echo.1; を使って - port が存在するかどうかを簡単に調べることもできます。</para> + <para>さらに、以下の例のように &man.echo.1; + を使って調べることもできます。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>echo /usr/ports/*/*lsof*</userinput> /usr/ports/sysutils/lsof</screen> @@ -317,15 +266,15 @@ lsof: /usr/ports/sysutils/lsof</screen> <listitem> <para>また、Ports Collection に備わっている検索機能を利用して port を検索する方法もあります。 - この検索機能を利用するには、カレントディレクトリが - <filename>/usr/ports</filename> である必要があります。 - そのディレクトリに移動したら、 - <command>make <maketarget>search</maketarget> - name=<replaceable>プログラム名</replaceable></command> + この検索機能を利用するには、 + <application>cd</application> コマンドを用いて + <filename>/usr/ports</filename> ディレクトリに移動し、<command>make + <maketarget>search</maketarget> + name=<replaceable>ログラム名</replaceable></command> と入力してください。 - <replaceable>プログラム名</replaceable>の部分には検索したいプログラム名を入れます。 - たとえば、<command>lsof</command> - を探したい場合には次のようにします。</para> + <replaceable>プログラム名</replaceable> + の部分には検索したいソフトウェアの名前を入れてください。 + たとえば、<command>lsof</command> を探すには次のようにします。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports</userinput> &prompt.root; <userinput>make search name=lsof</userinput> @@ -337,26 +286,18 @@ Index: sysutils B-deps: R-deps: </screen> - <para>出力のうち特に注意して見なければならないのは - <quote>Path:</quote> という行です。 - この行は port がどこにあるかを示しています。 - 出力される他の情報は port - をインストールする際には必要となるものではありませんので、 - ここでは触れないでおきます。</para> - - <para>さらに、ports を検索するもう一つの機能があります。 - これは <command>quicksearch</command> と呼ばれる機能で、 - 出力される情報がより絞られます。 - この機能では <command>search</command> と同じパラメータを受け付けます。 - たとえば、<command>lsof</command> を検索すると以下のように出力されます。</para> + <para><quote>Path:</quote> という行は、 + port がどこにあるかを示しています。</para> + <para>より絞られた情報を得るには、 + <command>quicksearch</command> と呼ばれる機能を使ってください。</para> + <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports</userinput> &prompt.root; <userinput>make quicksearch name=lsof</userinput> Port: lsof-4.87.a,7 Path: /usr/ports/sysutils/lsof Info: Lists information about open files (similar to fstat(1))</screen> - <para>もっと詳しく検索するには、 <command>make <maketarget>search</maketarget> key=<replaceable>string</replaceable></command> または @@ -365,12 +306,12 @@ Info: Lists information about open fil と入力してください。 <replaceable>string</replaceable> の部分には検索したいテキストを入れます。 - port 名、コメント、説明文および依存情報が検索されます。 - 探しているプログラムの名前を知らない場合でも、 - ある目的に関連した ports の検索に利用できます。</para> + プログラムの名前がわからない場合でも、 + ある目的に関連した ports の検索に利用できるよう、 + テキストの部分には、コメント、説明文および依存情報を入れることができます。</para> - <para>どちらの場合 (<maketarget>search</maketarget> - および <maketarget>quicksearch</maketarget>) でも、 + <para><maketarget>search</maketarget> + および <maketarget>quicksearch</maketarget> を使う場合には、 検索文字列中の大文字と小文字を区別せずに検索が行われるので、 <quote>LSOF</quote> を検索した結果は、 <quote>lsof</quote> と同じ検索結果になります。</para> @@ -391,9 +332,9 @@ Info: Lists information about open fil <!-- 30 Mar 2001 --> </sect1info> - <title>packages システムの利用</title> + <title>バイナリ packages の利用</title> - <para>FreeBSD には packages を管理するツールが複数あります。</para> + <para>&os; には packages を管理するツールが複数あります。</para> <itemizedlist> <listitem><para><command>sysinstall</command> @@ -416,8 +357,7 @@ Info: Lists information about open fil <primary><command>pkg_add</command></primary> </indexterm> <para>&man.pkg.add.1; は、ローカルファイルやネットワーク上のサーバから - FreeBSD ソフトウェア package を - インストールするためのユーティリティです。</para> + &os; バイナリ package をインストールするためのユーティリティです。</para> <example> <title>手動で package をダウンロードしてローカルからインストールする</title> @@ -447,27 +387,22 @@ local: lsof-4.56.4.tgz remote: lsof-4.56 &prompt.root; <userinput>pkg_add <replaceable>lsof-4.56.4.tgz</replaceable></userinput></screen> </example> - <para>(FreeBSD CD-ROM セットのような) - ローカルな packages がない場合は、 - &man.pkg.add.1; に <option>-r</option> オプションをつける方が楽でしょう。 - このユーティリティは、このオプションを指定して実行すると + <para>&os; CD-ROM セットのような、ローカルな packages がない場合は、 + &man.pkg.add.1; に <option>-r</option> オプションを付け加えてください。 + このオプションを指定して実行すると、 自動的に適切なオブジェクトの形式とリリースを判断し、 package を FTP サイトからダウンロードしてインストールします。 - </para> + ユーザはこのほかに何もする必要はありません。</para> <indexterm> <primary><command>pkg_add</command></primary></indexterm> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r <replaceable>lsof</replaceable></userinput></screen> - <para>上の例では適当な package がダウンロードされた後、インストールされます。 - ユーザはこのほかに何もする必要はありません。 - メインの配布サイトではなく - &os; Package ミラーサイトの package を使うには、 - <envar>PACKAGESITE</envar> - 環境変数に利用したいサイトを設定してください。 + <para>別の &os; FTP ミラーサイトを使うには、 + <envar>PACKAGESITE</envar> 環境変数に利用したいサイトを設定してください。 &man.pkg.add.1; は、<envar>FTP_PASSIVE_MODE</envar>, <envar>FTP_PROXY</envar>, <envar>FTP_PASSWORD</envar> - といった環境変数を参照する &man.fetch.3; + といった環境変数を使う &man.fetch.3; を用いてファイルをダウンロードします。 ファイアウォールの内側であったり、 FTP/HTTP プロキシを使う場合には、 @@ -476,21 +411,20 @@ local: lsof-4.56.4.tgz remote: lsof-4.56 また、上の例で <literal>lsof-4.56.4</literal> の代わりに <literal>lsof</literal> を使っていることに注意してください。 リモートフェッチ機能を使用する場合には、 - package のバージョン番号を取り除かなければなりません。 - &man.pkg.add.1; は自動的に最新版のアプリケーションを取得します。</para> + package のバージョン番号を取り除かなければなりません。</para> <note> <para>&os.current; または、&os.stable; を使用している場合、 - &man.pkg.add.1; は最新版のアプリケーションをダウンロードします。 + &man.pkg.add.1; は自動的に最新版のアプリケーションをダウンロードします。 -RELEASE を使用している場合には、 - そのバージョンのリリース時にビルドされた package がダウンロードされます。 + そのバージョンのリリース時にビルドされた package をダウンロードします。 この設定は <envar>PACKAGESITE</envar> を上書きすることで変更できます。 たとえば、&os; 8.1-RELEASE を使用している場合には、 &man.pkg.add.1; を実行するとデフォルトで <literal>ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-8.1-release/Latest/</literal> から packages をダウンロードします。 - もし、&man.pkg.add.1; を使って - &os; 8-STABLE の packages をダウンロードしたければ、 + &man.pkg.add.1; を使って &os; 8-STABLE の packages + をダウンロードするには、 <envar>PACKAGESITE</envar> 環境変数を <literal>ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-8-stable/Latest/</literal> に設定してください。</para> @@ -500,15 +434,12 @@ local: lsof-4.56.4.tgz remote: lsof-4.56 という拡張子を持つファイルとして配布されており、 <ulink url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/packages/"></ulink> - や FreeBSD CD-ROM にあります。 - FreeBSD 4-CD セット (または PowerPak など) の CD はすべて、 - <filename>/packages</filename> ディレクトリに packages - があります。packages のレイアウトは、 + や &os; DVD の <filename>/packages</filename> ディレクトリにあります。 + packages のレイアウトは、 <filename>/usr/ports</filename> ツリーのものと同様です。 カテゴリごとにディレクトリがあり、 <filename>All</filename> ディレクトリにはすべての package - があります。 - </para> + があります。</para> <para>package システムのディレクトリ構造は ports のレイアウトと同一です。 両者が組み合わさって package/port システムが構成されます。 @@ -523,9 +454,9 @@ local: lsof-4.56.4.tgz remote: lsof-4.56 <primary>packages</primary> <secondary>管理</secondary> </indexterm> + <para>&man.pkg.info.1; は、インストールされている - packages の一覧と説明を表示するユーティリティです。 - </para> + packages の一覧と説明を表示します。</para> <indexterm> <primary><command>pkg_info</command></primary> @@ -535,11 +466,12 @@ local: lsof-4.56.4.tgz remote: lsof-4.56 colordiff-1.0.13 A tool to colorize diff output docbook-1.2 Meta-port for the different versions of the DocBook DTD ...</screen> + <para>&man.pkg.version.1; は、インストールされている - packages のバージョンを要約して表示するユーティリティです。 - package のバージョンを、現在の ports ツリーのバージョンと - 比較します。 - </para> + packages のバージョンを要約して表示します。 + また、package のバージョンを、 + 現在の ports ツリーのバージョンと比較します。</para> + <indexterm> <primary><command>pkg_version</command></primary> </indexterm> @@ -570,17 +502,17 @@ docbook = <row><entry><</entry> <entry>インストールされているバージョンは、 - ローカル ports ツリーのものより古いです。</entry> + ローカルにある ports ツリーのものより古いです。</entry> </row> <row><entry>></entry><entry>インストールされているバージョンは、 - ローカル ports ツリーのものより新しいです - (おそらくローカル ports ツリーは古くなっています)。</entry></row> + ローカルにある ports ツリーのものより新しいです。 + すなわち、ローカルの ports ツリーはおそらく古くなっています。</entry></row> <row><entry>?</entry><entry>インストールされた package を - ports インデックスの中に見つけることができません - (インストールされた port が Ports Collection から削除されたり、 - 名前が変更された場合などに起こります)。</entry></row> + ports インデックスの中に見つけることができません。 + インストールされた port が Ports Collection から削除されたり、 + 名前が変更された場合などに起こります。</entry></row> <row><entry>*</entry><entry>複数のバージョンの package が存在します。</entry></row> @@ -604,8 +536,9 @@ docbook = <primary>packages</primary> <secondary>削除</secondary> </indexterm> + <para>インストールされている package を削除するには、 - &man.pkg.delete.1; ユーティリティを使ってください。 + &man.pkg.delete.1; を使ってください。 </para> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_delete <replaceable>xchat-1.7.1</replaceable></userinput></screen> @@ -614,9 +547,8 @@ docbook = すなわち、先ほどの例において <replaceable>xchat-1.7.1</replaceable> を <replaceable>xchat</replaceable> とした場合には動作しません。 - インストールされている package のバージョンは、 - &man.pkg.version.1; を使うと簡単に調べることができます。 - バージョン番号のかわりにワイルドカードも使えます。</para> + &man.pkg.version.1; を使ってインストールされている package + のバージョンを調べるか、ワイルドカードを使ってください。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_delete <replaceable>xchat\*</replaceable></userinput></screen> @@ -625,12 +557,10 @@ docbook = <sect2> <title>その他</title> - <para>package に関するすべての情報は - <filename>/var/db/pkg</filename> ディレクトリ以下に置かれています。 - このディレクトリの下にあるファイルの中に、 - インストールされたファイルの一覧やインストールされた各 package - についての説明が含まれています。 - </para> + + <para>インストールされた各 package のファイルの一覧や説明といった、 + package に関するすべての情報は、 + <filename>/var/db/pkg</filename> ディレクトリ以下に置かれています。</para> </sect2> </sect1> @@ -639,8 +569,7 @@ docbook = package の管理</title> <para><application>pkgng</application> は、&os; における伝統的な - <application>pkg_install</application> package - 管理ツールの置き換えであり、バイナリ packages をより早く、 + package 管理ツールの置き換えであり、バイナリ packages をより早く、 より簡単に管理できるようにする数多くの機能を提供します。 <application>pkgng</application> の最初のリリースは 2012 年 8 月に行われました。</para> @@ -806,7 +735,7 @@ pkg-1.0.2 New generation package manag たとえば、 <application>curl</application> をインストールするには以下を実行してください。</para> - <screen>&prompt.root; <userinput>pkg install curl</userinput> + <screen>&prompt.root; <userinput>pkg install curl</userinput> Updating repository catalogue Repository catalogue is up-to-date, no need to fetch fresh copy The following packages will be installed: @@ -926,8 +855,7 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <title><application>pkgng</application> package データベースのバックアップ</title> - <para><application>pkg_install</application> - package 管理システムとは異なり、 + <para>伝統的な package 管理システムとは異なり、 <application>pkgng</application> には package データベースをバックアップするメカニズムがあります。 package データベースの内容を手動でバックアップするには、 @@ -1047,7 +975,7 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <title>Ports Collection の利用</title> <para>このセクションでは、Ports Collection - を利用してシステムにプログラムをインストールしたり、 + を利用してプログラムをインストールしたり、 システムから削除したりする基本的な手順について説明します。 利用可能な <command>make</command> のターゲットや環境変数についての詳細は &man.ports.7; をご覧ください。</para> @@ -1071,7 +999,7 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <para>Ports Collection とは、<filename>/usr/ports</filename> 以下に置かれる <filename>Makefile</filename>, 修正パッチ、 説明文などの一連のファイルのことです。このファイルのセットは、 - アプリケーションを構築して &os; にインストールするのに用いられます。 + アプリケーションをコンパイルして &os; にインストールするのに用いられます。 以下では、&os; のセットアップ時に Ports Collection をインストールしなかった場合に、 Ports Collection を準備する方法について示します。</para> @@ -1311,24 +1239,20 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <primary>ports</primary> <secondary>インストール</secondary> </indexterm> - <para>一番最初に知らなければならないのは、 - Ports Collection は <quote>スケルトン</quote> - と呼ばれるもので構成されているという事実です。 - port スケルトンは簡単に言うと、アプリケーションを FreeBSD - 上で正しくコンパイルしインストールする方法を提供する最小限のファイルのセットのことです。 - それぞれの port スケルトンには、次のファイルが含まれています。 - </para> + + <para>port スケルトンは、アプリケーションを &os; + 上で正しくコンパイルしインストールする方法を提供するファイルのセットのことです。 + それぞれの port スケルトンには、次のファイルが含まれています。</para> <itemizedlist> <listitem> <para><filename>Makefile</filename>。 <filename>Makefile</filename> - にはアプリケーションのコンパイル方法やシステムのどこにインストールするかを指定する、 - さまざまな命令文が含まれています。</para> + にはアプリケーションのコンパイル方法やシステムのどこにインストールするかを指定する命令文が含まれています。</para> </listitem> <listitem> - <para><filename>distinfo</filename> ファイル。 + <para><filename>distinfo</filename>。 このファイルには、その port を構築するためにダウンロードする必要があるファイルのファイル名と、 それらのファイルがダウンロードによって壊れていないかを @@ -1337,30 +1261,20 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< </listitem> <listitem> - <para><filename>files</filename> ディレクトリ。 - このディレクトリには FreeBSD - システム上でプログラムをコンパイルし、 + <para><filename>files</filename>。 + このディレクトリには &os; 上でプログラムをコンパイルし、 インストールするための修正パッチが含まれています。 - 修正パッチ (patch) とは基本的に、 - 個々のファイルに対する変更点を表した小さなファイル群のことです。 - ファイルはプレインテキスト形式で、 - <quote>10 行目を削除</quote> や - <quote>26 行目を ... に変更</quote> などと書かれています。 - 修正パッチは、<quote>diff (差分)</quote> とも呼ばれます。 - これは、修正パッチが &man.diff.1; - プログラムで作成されるからです。</para> - - <para>このディレクトリには、その port の構築に必要な - その他のファイルが入る場合もあります。</para> + このディレクトリには、その port + の構築に必要なその他のファイルが入る場合もあります。</para> </listitem> <listitem> - <para><filename>pkg-descr</filename> ファイル。 - これにはプログラムの、複数行にわたる詳しい説明文が含まれます。</para> + <para><filename>pkg-descr</filename>。 + このファイルにはプログラムに関する、より詳しい説明文が含まれます。</para> </listitem> <listitem> - <para><filename>pkg-plist</filename> ファイル。 + <para><filename>pkg-plist</filename>。 これは、その port によってインストールされる全ファイルのリストです。 これにはプログラムを削除する際に、 どのファイルを削除すれば良いのかを ports @@ -1377,16 +1291,10 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< url="&url.books.porters-handbook/index.html">port 作成者のためのハンドブック</ulink> をご覧下さい。</para> - <para>port はソースコードからアプリケーションを構築する方法を提供しますが、 - 実際のソースコードを含んではいません。 - ソースコードは CD-ROM やインターネットから入手できます。 - ソースコードはソフトウェア作者のお気に入りの形式で配布されます。 - たいてい、tar と gzip で作成された圧縮アーカイブとして配布されますが、 - 他のツールで圧縮されていたり、圧縮されずに配布されることもあります。 - どのような形式で配布されているかに関わらず、 - これらのプログラムのソースコードは <quote>distfile</quote> - と呼ばれています。 - 以下では &os; port をインストールする 2 つの方法について説明します。</para> + <para>port は実際のソースコード (<quote>distfile</quote> とも呼ばれます) + を含んではいません。 + ソースコードはソフトウェアの作者が好む形式で配布されます。 + 以下では port をインストールする 2 つの方法について説明します。</para> <note> <para>ports をインストールするには、 @@ -1394,21 +1302,16 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< </note> <warning> - <para>port をインストールする前に、 + <para>port をコンパイルする前に、 Ports Collection が最新であることを確認してください。 - また、そのアプリケーションに関連したセキュリティ上の問題がないことを + また、その port に関連したセキュリティ上の問題がないことを <ulink url="http://vuxml.freebsd.org/"></ulink> - で確認してください。</para> - - <para> - アプリケーションをインストールする前に、 - <application>portaudit</application> を使って - セキュリティに関する脆弱性を自動的に調べることができます。 - このツールは Ports Collection (<filename - role="package">ports-mgmt/portaudit</filename>) に用意されています。 + で確認してください。<filename + role="package">ports-mgmt/portaudit</filename> + をインストールしているのであれば、 新しく port をインストールする前に、 - <command>portaudit -F</command> コマンドを実行すると、 - 最新の脆弱性に関するデータベースがダウンロードされます。 + <command>portaudit -F</command> コマンドを実行して、 + 最新の脆弱性に関するデータベースをダウンロードしてください。 セキュリティの検査およびデータベースの更新は、 日々のセキュリティチェックで行なわれます。 詳しくは、&man.portaudit.1; および &man.periodic.8; @@ -1420,16 +1323,13 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <filename>/usr/ports/distfiles</filename> に手動で置いてください。</para> - <para>まず、インストールしたい port のディレクトリに移動してください。</para> + <para>まず、インストールしたい port のディレクトリに移動してください。</para> - <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/sysutils/lsof</userinput></screen> + <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/sysutils/lsof</userinput></screen> - <para><filename>lsof</filename> ディレクトリに移動すると、 - port スケルトンがあるのが確認できると思います。 - 次に行なうのは、port のコンパイルまたは - <quote>ビルド (build)</quote> です。 - これは、プロンプトから単に - <command>make</command> と入力するだけで行なえます。 + <para>port をコンパイルまたは + <quote>ビルド (build)</quote> するには、プロンプトから + <command>make</command> と入力してください。 そうすると、次のような出力が現われるはずです。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>make</userinput> @@ -1452,11 +1352,9 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< ... &prompt.root;</screen> - <para>コンパイルが終了してプロンプトに戻ることを確認してください。 - 次に port のインストールを行ないます。 - port をインストールするのに必要なのは、 - <command>make</command> コマンドに一つの単語、 - <maketarget>install</maketarget> を指定することだけです。</para> + <para>コンパイルが終了すると、プロンプトに戻ります。 + 次に <maketarget>make install</maketarget> を使って、 + port のインストールを行ないます。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>make install</userinput> ===> Installing for lsof-4.57 @@ -1474,14 +1372,13 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <para>プロンプトに戻ったら、 インストールしたプログラムは実行できるようになっています。 <command>lsof</command> は高い権限で動作するプログラムなので、 - セキュリティに関する警告が表示されます。 - ports のコンパイルや - インストール中に表示されるこれらの警告に注意してください。</para> + セキュリティに関する警告が表示されます。ports + のコンパイルやインストール中に表示されるこれらの警告に注意してください。</para> <para>コンパイル時に作成される作業用ディレクトリを削除すると良いでしょう。 このディレクトリにはコンパイル時に使用されるすべての一時ファイルが含まれています。 - このディレクトリを残しておくと、ディスク容量を消費するだけでなく、 - port を新しいバージョンへアップデートする際に問題を引き起こす可能性があります。</para> + このディレクトリを削除することで、ディスク容量を節約でき、また port + を新しいバージョンへアップデートする際に問題が起こる可能性を小さくします。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>make clean</userinput> ===> Cleaning for lsof-4.57 @@ -1498,13 +1395,9 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <note> <para>デフォルトでは、ユーザに port のオプションを選択させる設定のため、 - 最初から <command>make - <maketarget>install</maketarget></command> - を使って port をインストールすると、 - ユーザとの対話が起こり長時間待たされることがあります。 - 依存する port の数が多い場合には、一つの - port をインストールするだけでも大変面倒なことになる可能性があります。 - これを避けるには、まず最初に <command>make + <command>make <maketarget>install</maketarget></command> + だけの実行では、ユーザとの対話が起こり長時間待たされることがあります。 + 依存する port の数が多い場合に、これを避けるには、まず最初に <command>make <maketarget>config-recursive</maketarget></command> を実行して設定を一括で行い、その後 <command>make <maketarget>install @@ -1528,19 +1421,17 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <para>シェルによってはコマンドの実行ファイルを探す時間を短縮するために、 環境変数 <envar>PATH</envar> に登録されている ディレクトリのコマンド一覧をキャッシュするものがあります。 - このようなシェルを使っているのであれば、 - port をインストールしたあとで、 - 新しくインストールされたコマンドを用いる前に、 - <command>rehash</command> コマンドを実行する必要があります。 - このコマンドは <command>tcsh</command> などのシェルで動作します。 - <command>sh</command> のようなシェルを使っているのであれば - <command>hash -r</command> を実行してください。 + <command>tcsh</command> を使っているのであれば、 + フルパスを指定することなく新しくインストールしたコマンドを利用できるように、 + <command>rehash</command> を実行してください。 + <command>sh</command> シェルを使っているのであれば + かわりに <command>hash -r</command> を実行してください。 詳細については、 あなたの使っているシェルのドキュメントをご覧ください。</para> </note> - <para><ulink url="http://www.freebsdmall.com/">FreeBSD - Mall</ulink> の FreeBSD Toolkit のようなサードパーティ製の DVD-ROM + <para><ulink url="http://www.freebsdmall.com/">&os; + Mall</ulink> の &os; Toolkit のようなサードパーティ製の DVD-ROM 製品の中には distfiles を収録しているものがあります。 これらを Ports Collection で使うことができます。 DVD-ROM を <filename>/cdrom</filename> にマウントしてください。 @@ -1550,12 +1441,11 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< 自動的に利用されます。</para> <note> - <para>port には CD-ROM - への収録を許可しないライセンス条項を持つものがあることに - 注意してください。 + <para>port には DVD + への収録を許可しないライセンス条項を持つものがあります。 これにはダウンロード前に登録を必要としたり、 - 再配布が禁止されているなどという理由があります。 - CD-ROM に含まれていない port をインストールしたい場合には、 + 再配布が禁止されているという理由があります。 + DVD に含まれていない port をインストールしたい場合には、 ネットワークに接続する必要があります。</para> </note> @@ -1572,21 +1462,19 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< <command>make <maketarget>fetch</maketarget></command> コマンドが用意されています。 (ネットワークに接続している時に) このコマンドを - ports のトップディレクトリ - (<filename>/usr/ports</filename>) で実行してください。 + <filename>/usr/ports</filename> で実行してください。 必要なファイルがダウンロードされます。 このコマンドは <filename>/usr/ports/net</filename> といった、より下の階層のカテゴリにおいても使うことができます。 ある port がライブラリやその他の ports に依存している場合には、 - それらの distfiles + 別のカテゴリの ports の distfiles はダウンロードされ<emphasis>ない</emphasis>ことに注意してください。 - port が依存しているものもダウンロードしたければ - <maketarget>fetch</maketarget> の代わりに - <maketarget>fetch-recursive</maketarget> を使って下さい。</para> + port が依存しているすべてをダウンロードしたければ、 + <command>make<maketarget>fetch-recursive</maketarget> + <maketarget>fetch</maketarget></command> を使ってください。</para> <note> - <para>前述した <command>make <maketarget>fetch</maketarget></command> - と同じように、トップディレクトリで <command>make</command> + <para>トップディレクトリで <command>make</command> を実行するとすべての port がビルドされます。 しかしながら ports の中には同時に存在できないものがあったり、 異なる ports の別のファイルが同じ名前で @@ -1594,7 +1482,7 @@ Deinstalling ca_root_nss-3.13.5... done< </note> <para>めったにないことかもしれませんが、 - <makevar>MASTER_SITES</makevar> (ファイルをダウンロードしてくる場所) + デフォルトの <makevar>MASTER_SITES</makevar> に書かれているサイト以外から tarball を持ってくることが必要になる場合があります。 そのような場合には以下のように @@ -1609,8 +1497,7 @@ ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/ に変更しています。</para> <note> - <para>ports の中にはビルドオプションを指定できる - (または要求してくる) ものがあります。 + <para>ports の中にはビルドオプションを指定できるものがあります。 このオプションを指定することで、 アプリケーションの機能の一部を有効もしくは無効にできます。 また、セキュリティオプションを設定したり、 @@ -1620,19 +1507,16 @@ ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/ <filename role="package">security/gpgme</filename> や <filename role="package">mail/sylpheed-claws</filename> などがあります。 - 利用可能なオプションがある場合にはメッセージが表示されます。</para> + 利用可能なオプションがある場合には、 + port をコンパイルする前にメニューが表示されます。</para> </note> <sect3> <title>ports ディレクトリの変更</title> - <para>作業ディレクトリやターゲットディレクトリを - デフォルトのものから変更したほうが有用な場合 - (もしくは変更しなければならない場合) があります。 - <makevar>WRKDIRPREFIX</makevar> 変数と + <para><makevar>WRKDIRPREFIX</makevar> 変数と <makevar>PREFIX</makevar> 変数を変更することで、 - 違うディレクトリを使用することができます。 - たとえば、</para> + 作業ディレクトリやターゲットディレクトリをデフォルトのものから変更できます。</para> <screen>&prompt.root; <userinput>make WRKDIRPREFIX=/usr/home/example/ports install</userinput></screen> @@ -1642,51 +1526,33 @@ ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/ <screen>&prompt.root; <userinput>make PREFIX=/usr/home/example/local install</userinput></screen> - <para>この場合、コンパイルは <filename>/usr/ports</filename> + <para>この場合、port のコンパイルは <filename>/usr/ports</filename> でおこない、 <filename>/usr/home/example/local</filename> にインストールします。</para> - <para>もちろん、</para> + <para>そして、</para> <screen>&prompt.root; <userinput>make WRKDIRPREFIX=../ports PREFIX=../local install</userinput></screen> - <para>とすれば両者を組み合わせることが可能です - (省略せずに記述したらこのページに収めるには長すぎるのですが、 - 考え方は理解していただけたと思います)。</para> + <para>とすれば両者を組み合わせることが可能です。</para> <para>あるいは、これらを環境変数に設定する方法もあります。 - どのようにすれば良いかについては、 + どのように環境変数を設定するかについては、 あなたの使っているシェルのマニュアルページを参照してください。</para> </sect3> <sect3> - <title><command>imake</command> の使用</title> - - <para>(X Window System に含まれる) <command>imake</command> を使用する - ports の場合は <makevar>PREFIX</makevar> が機能せず、 - <filename>/usr/X11R6</filename> にインストールしようとします。 - また、Perl 関連の ports も同様に <makevar>PREFIX</makevar> を無視して - Perl ツリーにインストールします。 - これらの ports で <makevar>PREFIX</makevar> - がきちんと参照されるように変更するのは、ほとんど不可能です。</para> - - </sect3> - - <sect3> <title>ports の再構築</title> - <para> *** DIFF OUTPUT TRUNCATED AT 1000 LINES ***
Want to link to this message? Use this URL: <https://mail-archive.FreeBSD.org/cgi/mid.cgi?201302152247.r1FMlaTl029983>